2010年5月23日日曜日

休日雑記

昨夜は「ほうるもん」ライブ。

富山市の「Artist‘s」に出るのはもう5回になるが、以前見て頂いて声をかけて頂いた方との対バンがあったり、初めての方と意気投合したり、ハコで生まれる素敵な交流に感謝する夜であった。ある野外フェスへの打診を頂いたり、バンドマン冥利に尽きる感動を味あわせてもらった。

新曲は2曲、「仔牛の嘆き」「苔むす男」。

どちらも非常に大衆受けしないテイストであるが、骨太ロックを標榜するほうるもんの重要なレパートリーになると思う。

音楽きっちりほうるもん、今後さらにガツンとかましていくので、乞うご期待!

1夜明けた今日は、野球の試合が2試合ある予定だったのだが、雨による中止。

睡眠を取れていない日々が続いていたので、恵みの雨である。

所属している消防団が、「操法」という放水訓練の大会に出場するので、連日19時から2時間の練習がある。

19時にそれに参加するために仕事を逆算していくと、朝は6時頃の出勤になる。

バンド練習はあるし、商工会のある委員会の会合はあるし、飲みのお誘いはあるし、連日息子が寝る時間までには帰ってこられず、母子家庭状態である。

でも、都会のお父さんは、21時以降の帰宅が普通であろうし、車通勤の快適環境にある身分、贅沢はいえまい。むしろ、色んなコミュニティーに参加させてもらえていることを意気に感じてやっていこうと思う。

書店巡りは仕事中にさくっとしている。

解放出版社から出ていて、以前に図書館で借りて読んだ「ホルモン奉行」角岡伸彦 さんの待望の文庫本が新潮文庫より出された。

日本、世界の内臓料理に関する考察とレシピが載った名著だ。

綺麗な霜降りや、柔らかい仔牛もいいのだろうが、生命の根幹を掌る内臓に目を向けて、たくさん食して、わがスタミナに変えていきたい。

といっても、なかなか調理環境と技量がなく、当面はよいホルモンを提供してくれる店のお世話になりたい。

料理がまったく出来ない俺ではあるが、料理人への憧憬は人一倍ある。

「板前修業」 下田徹 集英社新書 を再読。これを読んで魚売り場に行くと、何分でも魚を見つめられる。

無性に魚が食べたくなって、昨日の午前中に、漁港内にある食堂に魚を食べに行った。刺身と汁と焼き魚の1800円定食をがつがつ食べた。

荒くれ漁師のレシピはワイルドだ。汁に魚がそのまま入っている。味噌汁もがぶ飲みの俺は、ぐわっと喉に流し込んだのだが、しっかり小骨が喉に刺さった。1本は取れてくれたのだが、まだ1本、しっかり刺さっている。

ごはんを噛まずに飲み込むと取れる!という先達の知恵を実践するが、かえってしっかり突き刺さってくれたみたいだ。

まあ、もうしばし刺さらせておいてあげようと思う。俺の唾液は骨くらいは溶かすだろう。溶けるまで、チクチクと魚の息吹を感じてあげようと思う。

「人間の建設」小林秀雄、岡潔 新潮文庫 読み応えある雑談集。知の巨匠から飛び出す言葉は、多くの派生する興味を抱かせてくれる。丁寧に拾って書籍巡りしていく時間がなかなか取れないが、再読したい本だ。

畠中恵、高村薫、松尾スズキ、そして文藝春秋・・・、ちびちび読んでいるが、もっと本に触れる時間があれば・・・、それだけが不満だが、日々充実している。

息子は立って伝い歩きをする。上の歯も歯茎を突き破って生えてきた。前髪を切ったら、「FUJIWARA」の原西さんみたいになった。水疱瘡が直った。体調不良時も、ハンバーグみたいないい雲古をしていた。内蔵は強そうだ。さすが我が息子。

2010年5月2日日曜日

たまらん

ネット環境やブログと疎遠になる日々が増えている。

パソコンを開くのは、我ながら笑えるのだが、「サンシャイン牧場」というmixi内の
アプリでの、作物の手入れをするためだけであることが多い。

他人に無関心なわけではない。懇意にさせて頂いている方々の近況は、相変わらず気になるし、一言申したい!という欲求が減ったわけでもない。

だが最近は、ネット徘徊をすることや、主張をブログですることが減った。なぜかはわからない。

最近、口数も減ってきたような気がする。元来、人よりおしゃべりな俺は、何でも気持ちを具現化した言葉に諮詢するかのように垂れ流すことが多かったタイプである。

今でも、一般的な「無口」な人とは対極にあるのであるが、自己基準で明らかに「無口」になってきている。

口数が減ることが、思考する時間が減ったからではないと思う。頭の中でずっと思考することを放棄していないし、いつも何かを考えている。

仕事やプライベートにおいて、言うことはしっかり言う。むしろ、その頑強さは増していると思う。

だが、物理的に言葉を発する時間は、間違いなく減っている。言葉の精度が上がって、的確に放出すべきことを、言葉で放出できているならばいいのだが・・・。

近況はすこぶる充実している。

「ほうるもん」は先日4月29日に、おやじバンドだらけのイベントに出させていただき、それなりに意志ベクトルの濃いライブを出来たと思っている。曲もアルバム2枚を作れるくらい増え、どれもこれもまたいい曲だ。

私生活では、子供がつかまり歩きをし出したり、歯がしっかり生えてきたり、具現化した言葉の萌芽をむにゃむにゃ発するので、毎日感動を運んできてくれる。

今日は、清志郎さんの命日だ。

「多摩蘭坂」の歌詞に、「無口になった僕は ふさわしく暮らしている」というのがある。

ずっと好きでいて、ずっと実感がなかった歌詞なのだが、最近はこの心境が、もちろん清志郎さんとはまた違った感慨なのだろうが、自分にしっくりくる日々を過ごしている。

歌詞は続く、「言い忘れたことあるけれど」

夜に腰掛けながら、たくさんの故人を偲んでいる。たまらん・・・。