2011年2月3日木曜日

初老の所労

恐ろしく低調なブログ更新頻度だ。

時間がないわけではない。パソに触れる時間もいつもと変わらずの時間ではあるが、ブログる気持ち以前に、色々と学習しないといけないことが多くて、そちらが楽しくて、家での時間配分が専門書との格闘に多く割かれているだけだ。

保険仕事を始めて4ヶ月、毎日誰より(業界比)動いて、誰より勉強している自負はある。飛び込みでつかんだ法人事案を真摯に客観的に対応しながら、少しずつ地味にではあるが、数字も上がってきており内容は濃く進んでいる。

損保、生保共に法人きっかけの個人案件も頂いてきており、いい加減なことは言えないので、勉強による知識蓄積をしながら、わからないことは時間を頂いて、徹底的に調べて対応している。

確固たる手応えはないものの、行動量と誠意は変わらないので、何とかなるだろうという楽観はある。M井S友の商品の秀でた点と劣った点もわかってきており、客観的なコンサルティングが出来る素地はだいぶ出来てきたと思う。


バンドも充実。新ドラマーを迎えてのライブが明後日にあるが、曲を作っていく上で葛藤と折り合える信頼関係とベクトルがいい方向に向いている気がする。

息子の成長を毎日見守れる幸せが根底にあり、素敵な日々を過ごしている。


素敵な日々ではあるが、今年の俺は本厄だ。油断は出来ない。

元旦に厄払いの儀式に、地元の神社に行ったのだが、そこでは俺と同級である知らない人がたくさん来ていた。ストレンジャーな俺、地元の同級生がいるわけはない。消防団で一緒の人がいたからいいというものの、完全アウェイ状態での厄払い儀式であった。

この時、「古希」とか「米寿」とか「還暦」とか色んな節目の男女がいたわけだが、俺の年齢(数えで42歳)を「初老」というのを初めて知って、なかなかに興奮した。

「初老」でっせ!! 

おっさんとしての自覚はそれなりに持ってはいたものの、「老」という気構えは当然なかった。「老い始め」とでも変換したらいいのだろうか、「不惑」は「初老」を冠して始まるものだと、なんだか考えさせられるひとこまであった。

元来、迷信や世の中の慣習に対して無頓着の俺ではあったが、本厄に対してだけはやけに慎重でいた。

とはいったものの、年が明けてからというもの、厄どころか、むしろついているのでは?と思えるほど快調である。すっかり油断していた

今日、きっちり厄の洗礼を受けた。

1日に2回、運転中の携帯電話でポリスに捕まった。

昨年10月にも同じ罪状で捕まっている。その11ヶ月25日前には信号待ちでシャツをズボンに入れるためにシートベルトを外した瞬間に、横にいた検問見張り役にやられた。これについては逮捕ぎりぎりまで噛み付いた(過去ブログ参照)。

制限速度は守る。シートベルトもきっちり着用。交通法規遵守の優良ドライバーの自負はあっただけに、えげつなく凹んだ。

昨年、運転中の携帯電話で捕まって依頼、イヤホンマイクを購入して使っていた。

また、こちらから電話する時には必ず停めてしていた。

ところが、着信タイミングは選べない。お客さんからの電話に「ただいま、電話を控えなければならないところにいます。」というデジタル音声を垂れ流すことが、どうも性分として申し訳ないと思う俺は、商談中でない限り、条件反射で出てしまう。

運転開始と同時にイヤホンマイクを着用するものの、ワイシャツの襟にポチっとはめたり、左耳を塞ぐことを忘れている短距離移動の時もある。

そんなタイミングが重なった。

携帯電話が振動する。大雪の路肩で停めるところがない。イヤホンマイク装着を忘れていたので、とりあえず出て、「あ、すみません。すぐ折り返します。」と伝えるだけの瞬間に通り過ぎた交差点の横側で、ポリス2人が目視していた。

違反は違反、ごねる大義がないのでひたすら謝ってはみたものの、6000円×2、1点×2の行政処分はなんともせつなく思えた。

わかっているのよ、着信があろうが、車を停めるまでは出ないでおいて、かけ直せば良いだけであるのだから、全ての非はこちらにある。

でもでも、かけてきてくれた人の電話に条件反射で出てしまう習性が、すっかり身についた俺は、出てしまう。

かといって、車で5分くらいの移動の度にイヤホンマイクの脱着をくり返す勤勉さはない。

運転中モードの音声を垂れ流すのも、どうも好きではない。

だいたい、移動手段がほぼ車の俺にとって、かかってきた電話やメールの度にいちいち車を停めていたら、まったくもって仕事が捗らない。

イヤホンマイクをしていて、着信⇒受信のボタンを押す瞬間の意識と、その後車を止めるスペースを探す意識、どう考えても電話に出て話しながら運転する危険とそうは変わらない気がするのだが・・・。

もちろん、だらだらと夢中になる話を運転中ずっと続けるわけではない。日中の電話なんかはほぼビジネスだ。要件とアポ取り程度の業務連絡をしながら車を運転することが、そんなに危ないとは、主観的ではあるにしろ、どうも思えないのだが・・・・。


俺を捕まえたポリスも言っていた。「正直、営業職の方にとって、お客さんの電話に出ないといけない事情があるのはわかります。でも、見てしまったら見逃せないのです。運転中の携帯電話は危ないですが、電話が鳴ってすぐに停まるドライバーのほうがもっと危ないとは、個人的には思います。」

このポリスの正直な感想に感動した。でも見逃してくれなかった。そのプロ根性に感服しながら、1日に2回捕まる自分の巡り合わせに、本厄を感じた1日であった。

初老の呪縛で所労がどっと出た。

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