2009年4月3日金曜日

2足の草鞋、3日目

営業職復帰3日目。以前、在職していた時に担当していたエリアなので、合計4日間で250件くらいの顧客への引継ぎ(回れるだけ)を終えて、後は自由にやってくれ!という、むちゃくちゃ過酷な要望を突きつけられたが、むしろ好都合。

引継ぎで、一緒に前任と回るというのはかなか面倒くさいもので、1人きりの時間をしっかりとること、余暇の環境をよくすることだけを考えての前職出戻りなので、来週から1人で動けるのはありがたい。

10年のブランクがあるので、会社の業務管理システムもだいぶ変わっているが、慣れてしまえば格段に便利であり、2週間くらいでしっかり覚える努力をしようと思う。

今日引継ぎで、懐かしの顧客を回っていたのだが、担当者が変わったところ、社長が変わったところ、色々あったが、10年前の在職時の担当者が俺を覚えていてくださるケースが多々あり、非常に嬉しくもあり、楽である。また、そのような担当者は会社内でも出世していて、以前より権限を増しているので、非常に展開が楽である。

全業種を対象とする営業業務なので、世の中に存在するほとんどの業種を営業関わりの中で、なんとなくかもしれないが把握している。

改めて思ったのが、食品以外の製造業の不景気感だ。納入実績の数字を見ていると、昨秋くらいからの急激な落ち込みが目立つ。平日でも生産調整のため、生産ラインを止めている会社も目立つ。

この10年間に淘汰された会社も多くある。派手な社屋を建てたり、急激な発展を遂げた会社が意外ともろかったりする一方で、社屋に金はかけず、地道に商売をされている方が今もしっかり基盤を持っておられたり、経営者のスタンス、時流、色々な要因を持って企業の栄枯盛衰があることを改めて思って新鮮だ。

塾の方もあるので、当面は拘束時間が長いが、これくらいがちょうどいいかと思える。祝日、日曜日、隔週土曜日の休みがしっかりしていれば、ほとんどのことはクリアできると思う。まして、都会の電車通勤で職務を全うされておられる方々のことを思うと、田舎の仕事拘束はゆるい気もする。

社内での人間関係、仕事のプレッシャーなど、20代の時もあまり感じない無神経さを持っていたが、その時以上に、楽にこなせるだけのものを俺は培ってきていると思う。あくまで謙虚に、媚びず、威張らず、腐らず、調子に乗らず、しっかり食い扶持と余暇を楽しむための種銭を稼いでいきたいと思う。

読書ペースが少し落ちたが、この10日で3冊読んだ。

『街場の現代思想』内田樹(文春文庫)、『私の身体は頭がいい』内田樹(文春文庫)、『東京の下層社会』紀田順一郎(ちくま学芸文庫)

内田氏は最近好きである。文章に文学的な上手さは感じないのだが、氏の着眼点、思考過程を最大限に的確に書した文体が気持ちよい。思想的にも納得できる部分があって好きだ。

塾との掛け持ちであるため、営業職の勘を取り戻すまで、エネルギーがいるが、個人的にはこれくらいが心地よい。転職をくり返す俺ではあるが、出戻りは初めての経験なので、意外と続くかもしれない。

お腹の赤子は順調に発育してくれて、嫁の腹に手を当てると、ぴょこぴょこ動いているのがわかる。腹蹴りをかましているのだろうが、手に感じる赤子の足のサイズが、たまらなくかわいい。パパ見習いは、とにかく彼のおかげでごきげんだ。

今までにない張り合いと活気にみなぎる新年度模様である。草鞋2足で、少々足が臭いのが気がかりだ。

2 件のコメント:

あられ さんのコメント...

内田樹さんの本は私も面白いと思います。ところどころ難しすぎるのが難ですが‥

それにしても、さすがのエネルギーですね!尊敬します。
ご家族のためにも、くれぐれもご自愛くださいね。まえけんさんの親バカパパさんっぷり、楽しみにしておりますので^^

管理猿まえけん さんのコメント...

>あられちゃん

樹さん、確かに使う言葉が難しい時あるわな~。でも、意味を調べたら的確で勉強になります。

拾得での親バカに関する誓いは守って、恥じらいながらバカになります(笑)

最近パソパソしておらず、遅レス堪忍です。見てくれてありがたいっす。再見!