2009年3月30日月曜日

2足の草鞋体制始まる

ここで私生活のことを細かく書くのもどうかと思うのだが、4月から塾での仕事を、10年前に働いていた会社での営業仕事にシフトチェンジしようと思っている。すぐにはできないので、2年くらいは2足の草鞋を履くことになるが、徐々にシフトすることにした。

退職後10年経つが、定期的に社長が熱心に誘ってくださっていたのだが、昨年までは決して戻ることはないと思っていた。

10年前に営業職を辞め、通信教育で大卒資格を取り、県内最大手塾で働いた後、同僚と新規塾を立ち上げた。

開校丸2年で、生徒数は個人塾ではかなり多い水準に達した。地元の評判もよく、広告などの営業をしなくても友人勧誘で来てくれる。

1年目は出資金額の回収のために、収入面で苦しい時もあったが、おかげさまで収入的な見返りも得てきて、今年度はかなりおいしい給与体系も組めるところまできた。商売としてのおいしい部分を前にして、今またなぜ営業職に戻るのか???

昔から、入社してから飛ばして、それなりに会社内での最短出世を勝ち得てきた自負はある。だが、出世した頃に辞めたくなる。簡単に言えば飽きるのである。困ったものだ。瞬発力はあるのだが、持久力がないのだろう。

塾の同僚からは、しんどい時期を1番苦労してやってきてくれた恩ということで、不相応な大金を現金で頂いた。申し訳ない。だが、俺の人生だ。出来る形で貢献したい。

今見ている生徒で受験学年でない子たちには、受験が終わるまで俺が授業を担当する。そして、とにかく最終的には俺無しで塾を回せるようにしてもらうように、後任指導をしながら、2年かけての完全引継ぎを考えている。

大学中退の学歴だけでなく、多くの職歴を経てきた。正社員だけでも、営業、老人騙しの催眠商法、コンビニ、某ハンバーガーチェーン、コンクリート工場、地質調査会社、S川急便、塾講師・・・。その合間で、ツアー添乗員、アルミサッシ加工などのバイトもした。

改めて、中途半端で飽き性で、変わった人生を過ごしているな~と思う。

社会的に不適合な性格だが、だましだまし付き合っていくしかない。2年間の2足の草鞋は社長も了解済みだ。徐々に塾内での俺の匂いを消して、非常勤としてそつなく、やっていける体制を作り、営業1本体制に早くしたいとは思ってはいる・・・。

今回の、塾仕事から営業仕事への転職に関する自分なりの理由付けはある。

それは色んな仕事をしてきたが、営業職が1番楽で、自由も利いてバンドする上での環境が1番整っていたことだ。毎日昼寝が出来たことも魅力だった。社内拘束ではないので、朝出社したら後はほとんど出先だ。仕事の合間にプライベートな用事をしたり、本屋にもよく行けた。もちろん、結果を残すための仕事をしっかりしなければならないが、段取りが自己責任で組める仕事というのが営業の魅力だ。

だが、1番の理由は、子供の命が嫁のお腹の中に生まれた瞬間から、恐ろしく単純に、人の子供に対して興味がなくなったことだと思う。だましだましの興味は持てる。だが、塾での仕事を、上辺だけの熱意で取り組めるものとは、自己哲学的に思えなかった。

子供が起きている時間に帰りたいと思う心もあった。まだ生まれてもいないのに、ほんと単純に決めた。正直10年前は、子供を授かる可能性は低い気がしていたので、塾仕事に興味を持ったのだが、今は全く未練もない。今縁のある子だけ、しっかり関わりたいと思っているだけである。

1度退職した会社に出戻りというのがどういうものかはわからない。すごく好条件を示していただいたので、待遇面で既にいる社員から妬みも受けるかもしれないが、そんなものはどうでもよい。ある意味利己的といえばそれまでだが、俺は俺の価値観で生きる。日和見でもない。むしろ、おいしいところを味わい尽くさずに転職をくり返す俺の風見鶏はセンスが悪いとも思う。でもいい。

世の中の多くの人が、ほとんど転職をせずに我慢強く勤めておられる現実を見ると、頭が下がるし、中途半端な俺の性格は、結構なコンプレックスでもあるのだが、飽きるものは仕方がない。

治らない性格に折り合いをつける。そして、その中で立場に応じた最適な道を行く。復職を強く依頼されて戻るのは鼻高々だが、それも入社日までの話だ。すぐに数字との格闘が始まる。結果が全ての仕事だから、言い訳は許されない。昔在職していた時は成績が良かったが、今の時世に昔のやり方が通用するとも思わない。

だが、それ自身は妙に自信がある。少なくとも、行動力は10年前から衰えてはいないと思う。むしろ10年前より、多少の社会性が身に付いていると思うので、ちゃんとできるだろう。

問題は、今回の転職で「骨を埋める!」とは思えないことだ。理想を言えば、死ぬまでに後5回は転職したいくらいである。的屋もしたい。配管工事屋もしたい。長距離トラックも乗りたい。古本屋のおやじにもなりたい・・・。

復職して、再び辞める事になれば、熱心に誘ってくださった社長や、一生懸命勤めあげられている他の社員に申し訳ないだろう。出戻りということで、今までの転職にはない葛藤もあるかもしれない。

でもまあ、何とかなるだろう。子育て環境、バンド環境がいいことを今は良しとして、とりあえず炸裂して仕事したい。そしてプライベートを今以上に充実させたい。

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