2009年3月14日土曜日

消化不良のブログ

毎年、受験が終わった頃から体調を崩すのが、ここ数年の恒例となっていたが、今年もやはりきた。

昨日の昼過ぎぐらいから、悪寒と下痢がし出して、夜の授業中には妙に熱っぽくもあった。
今日は休みだったので1日家で寝ていたのだが、おやじも体調が悪いらしい。腹からくる風邪のようである。

幸いにして、今日はずっと安静にしていたので完調とまではいかないが、だるさもほとんどなくなった。やはり1年間の気の緩みが出たのだろうと思う。

腹の調子がいまいちだが、明日は楽しみな行事がある。「食文化研究会」「温泉同好会」共同企画(そんな大げさではないが)で、カキ三昧の昼食宴会プランに参加するのだ。

普通の人なら、腹の調子が悪いところでカキを食いまくるのはNGだろうが、俺は何の問題もない。生でもフライでも何でも食いまくる。海の大豆と呼び声高いカキ君を食べて、新年度に向けた英気を養いたい。

そんな具合で今日は自宅で寝ていたのだが、嬉しい知らせが携帯に飛び込んだ。

前の塾で中学3年の時に教えていた男の子が、憧れの大学に入ったとの報告に、塾に来てくれたみたいだ。あいにく俺はいなかったのだが、ここ2年半ほどご無沙汰していて交流がなかったとはいうものの、時々、気になることがあった子だった。

どちらかというとおとなしいタイプなのだが、愛想が悪いわけではない。意思表示ははっきり出来る。そしてなにより、とにかく優しそうなナイスガイだった。

この子だが、高校受験の時から、高校名ではなく、早稲田大学という志望をはっきりとしていて、その為の進学率を考えて、県内名門高校に進学した子だ。そして、3年後にしっかりと早稲田に合格したという。

頭が下がる。とにかく下がる。中学生時分からしっかりと志望大学を見極め、高校3年間も目標がぶれずにやり遂げたのだから、大したものだと思う。

我が身を振り替えると反省すべきことが多い。進路の展望なんて全くなかった10代、そしても今でさえ、対してビジョンがあるわけではない。ただ、バンドを続けたいこと、家族を守り続けることくらいしか抱いていない。仕事に対する長期的なビジョンやモチベーションを持ったことがない。きっと中学時分からの無目的な性格は持ち越すのだろうと思った。

この子の志望大学合格は吉報だが、その他の昔の教え子からも、合否速報がメールで入ってくる。私立合格を決めた子、国公立前期で決めた子、前期だめで後期にかけている子、ひとぞれぞれだが、とにかく進路が出揃いつつある。

志望大学に合格できず、すべり止め大学に進学が決まった子達のテンションは総じて暗い。

だが、そこは人生の先達である俺のこと、「受験までは志望大学に入ることが目標やったけれども、終わってしまえば、縁があった大学で、いかに充実した日々を過ごすかが大目標だ」といった主旨のことを言い、「自分の進学先を自己肯定しまくって過ごしてちょうだい。」と結ぶ。

中・高生にとって、将来の夢やら志望校やら就職先へのビジョンなんていうのは、しょせんはミーでハーなものであり、実際には入ってみて、働いてみてからわかるものが大半だ。

昔の夢が叶ったという人であったとしても、叶った夢の頂から見下ろした光景が、思い描いていたものと同じ純度で幸せを保証してくれるものではない。

だが、中・高生にとっては、将来のビジョン設定、行動指針に対するモチベーションを与えてあげることは大切だと思った。

それは、「夢は叶う」といった綺麗ごとではなく、「とにかく今を自己肯定して、とにかく描いたビジョンに進もう。もしビジョンがないならば、それを探すために、色々積極的に日々を過ごそう。」といった誠実なアドバイスであるべきだとも思う。

自分が過ごしてきた軌跡を否定も肯定もしないが、もし、俺が中学・高校時分に、上記のようなビジョンを描くヒントをくれる大人と巡りあっていたら、根本的性格は変わらないにしても、大学中退はしなかっただろうし、学生時分に留学やら、有意義な体験も出来ただろうと思う。決してギャンブルと酒に溺れる20歳前後の暮らしではなかったと思う。

だが、このような後悔もある一方で、大学中退、数多くの転職、とにかく中途半端な日々を処すことで得られた教訓や人生哲学も多いので、俺自身も今の自分を自己肯定していくべきだと、常日頃意識して過ごしている。

明日は体調不良でカキを食う。仮に、ぽんぽんが痛い痛いなったとしてもだ、武勇伝ができたと思って肯定していきたいと思う。もちろん、食中毒に対するモチベーションはないのであるが・・・。

何をおおげさな・・・。結びが強引だった。ブログにビジョンはない。消化不良だ。

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