2009年3月20日金曜日

進学祝いの贈り物選び

塾とは別の付き合いで、今度高校生になる男の子に進学祝いを贈ることになった。何がいいかと考えながらも、きっと文房具屋に行けば何かアイデアがわくだろうと思っていたのだが、全く「これだ!」と思えるものがない。雑貨屋ならどうだ!と思って行ったのだが、これまた肩透かし。

雑貨屋の場合、女の子ならば、キャラクターもの、ブランド物で統一した文房具セットなんかは無難でいいし、かわいいグッズもたくさんあるのでいいのだが、男の子となるとそうはいかない。

文房具屋には、新入生への贈り物販促を見込んだ棚が設けられているのだが、小学校入学児童対象のものならばたくさんある。

ランドセル、絵の具セット、習字セット、色鉛筆、筆記用具セット、地球儀、デスクマット・・・、いくらでも値段と関係に応じて用意できる。

だが、高校入学の男子に贈る物を探すのが、意外と難しいことに気がついた。

俺が贈る先の子供は、勉強が特に出来るわけでもない。ゲームは人並み。本はほとんど読まない。特におしゃれなわけでもない。本人が喜ぶ物をあげたいので、事前に興味リサーチをしていたのだが、小遣いで買いたい物は、モデルガンかカードと言う。

モデルガンはまだわかる。銃器に対する興味は、決して危険思想でもなく、この年頃の子が興味を示す先としてはありえると思う。これが、むっつり興味をしめしているならば、早めに摘みたい思春期模様であるが、堂々と欲しがるのは、全面的に肯定したくはないが、否定も出来ないキッズ心である。

だが、大人の俺が、高校入学の贈り物としてガンをチョイスするのは憚られる。どこのギフト屋が、「新入学のお祝いにガンはいかがですか?」というものか! 俺が危険思想だと思われて、その子の親御さんと俺との人間関係が、44マグナムしてしまう恐れがある。よって、贈り物にモデルガンという選択肢は即消える。

一方、カードだが、俺はこの仕組みがよくわからない。アスリートやアニメキャラカードが、ブック・オフなんかで高価で売られているが、この需要、遊び方、コレクターの嗜好、全くもってわからない。俺が昔切手集めしていたようなものなのかな?とも思うのだが、カードを手にして、「こいつ強い」とかいうセリフを聞いたことがあるので、余計にわからない。またキッズが喜ぶカードを俺がリサーチして贈ってあげたところで、キッズの悪さに一役買うだけだろう。これまた親御さんと俺との関係においてもワルサーP38になるのがおちだ。

親御さんの目も意識して、なおかつ、本人が喜ぶものをと考えるとかなり難しい。

万年筆、高級ボールペンなんかあげたところで、表向きは喜ぶものの、「っけ! このじじい、センス悪」と思うのがわかる。贈り手としては、トカレフな気分になる。キッズにナンセンスと思われたくないのが大人心である。

だからといって、子供に媚を売るような贈り物は先述の理由でだめである。さて困った。

色々知恵を絞っていくうちに、「あ、そうだ!電子辞書だ!」と思いついた。これなら必要だし、親御さんが喜ぶことは必至。キッズもそれなりに喜ぶだろう。少なくとも大人嘲笑の具材となるブツではない。

電子辞書売り場に行く。ところがここでも問題が・・・。

受験勉強に堪えうる電子辞書は、やはり3万くらいのものが望ましい。かといって、それでは予算オーバーであり、相手方にも気を遣わせる。

安い1万前後の電子辞書もあるのだが、見るからにもっさい。最近は、高校入学者説明会時に電子辞書の斡旋もなされているのだが、そこで売られているのは全て電子辞書界の定番品である。そして、ほとんどの生徒がそれを買う。

友達が定番電子辞書を使っている横で、俺が贈った1万円電子辞書を使うキッズの映像が頭に浮かぶ。彼の頭にスナイプ願望が浮かぶこと必至である。

「きっとこの子は、電子辞書コンプレックスを味わうだろう?」という不安がよぎる。昔、兄のお下がりばかりで過ごした俺には痛いほどわかるのだ。

裁縫道具セットを学校で斡旋販売されたのだが、俺は全部お下がりで、友達の裁縫道具箱との図柄の違いだけでも、みじめに感じた記憶がある。おまけに俺のはさみ(持ち手が黒くてでかいあのはさみ)は、半分以上が錆びていた。

相手のコンプレックスにまで配慮して、贈り物を選ぶ俺は偉い!だがつらい!めんどくさくなってきた。

結局、個人的に英単語教材としては1番いいと思っている、「DUO」の書籍とCDのセット(4200円)と図書券(5000円分)にした。だが、贈り物選び人として、決して満足のいくチョイスではなかった。

今後また、高校入学を控えた男の子への贈り物機会は発生するだろう。何かアイデアを暖めたておきたいものだと思った。頭をリボルバー・・・。病み上がりの俺、頭がガンガンしてきた。

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