2009年3月22日日曜日

整理挫折

物の整理に取り組んでいる。服、書籍、CD、DVD、種々乱雑に収納していて、どこに何があるかわかったものではない。

整理とひと言で言うが、これは俺がもっとも不向きとする行動である。物欲があるわけではないので、捨てることは気分的にも楽に出来るのだが、ある物を体系だてて収納する作業が死ぬほど苦手である。

例えばCD。 アーチスト別、ジャンル別、何でもいいのだが、自分で決めた基準、カテゴリーで分けようとする。ある程度分けて整然としてきたあたりで、必ず、区分分けが難しい作品が出てくる。

まして、俺のCDラックは2段式になっていて、普段聴かないものを奥において、よく聴くものを前に置く。アーチスト括りで整理していると、前に置くか後ろに置くかですごく悩む。

例えばニール・ヤング、彼の音源はブートも入れて膨大な数になる。その中には定期的に聴くアルバムもあれば、めったに聴かないアルバム、ほぼ保存確定のアルバムもある。そんな時、ニール・ヤング全般をCDラックの前面に持ってくると、前面のCD棚の多くがデッド・スペースとなる。だからといって奥にしまうには、よく聴くアルバムが多いアーチストである。

迷った挙句、よく聴く可能性が高いものを前面に、聴く頻度が少ないものを後ろに置く。

すると不思議なもので、聴かれないアルバムの怨霊だろうか、整理を終えた数日後に、奥に入れた棚のCDが聴きたくなることが多い。そうすると、俺の整理は早くもむちゃくちゃになる。前の棚にあるCDで聴かないもの、奥にあるCDで聴きたいもの、整理時の気持ちはすぐに変わり、またまた大幅な位置移動が起こり、それを数回するうちに、一時的な整然性はすぐに崩れる。

書籍にしてもそうだ。俺は基本、アイウエオ順で棚を分けて整理している。そして、「ちくま文庫」と「講談社α文庫」などはシリーズで棚を分けている。

だが、これとて上手くはいかない。例えば、ア行の本棚スペースが40冊分あったとする。整理していくなかで、カ行の書籍をア行の書籍の下に詰め込んでいく。

これまた不思議なもので、ア行の本の数が40冊以内であればいいのだが、嫌がらせのように、整理していく最後に来て、41冊目が現れやがる。

下の棚にはもうカ行の書籍が詰め込まれている。だから、仕方無しにカ行の棚にア行の書籍を、申し訳なさそうに置いていく。

こういった繰り返しが数回あると、もう、書棚の整然性は失せてしまう。そこで、嫌になって厳密な整理を放棄する。だから、ナ行くらいから後は、ほぼむちゃくちゃ、松本清張の横に中村うさぎが置いてあったりする。

服も整理する。全部棚から放り出して、要らないものをゴミ袋にぶち込む。そして、パンツ、シャツ、分けて棚に詰め込んでいく。

ところが、これまた不思議なもので、必ずジーパン1本とか、シャツ1枚の分量で、決めた引き出し、棚からはみ出るものが出てくる。

そうなると嫌になり、一枚だけシャツコーナーにパンツが鎮座するという事態になる。次の洗濯物を取り込む時からは、自ら決めた棚割りも忘れて、鎮座したパンツの上にシャツを置く。

これが数回くり返されると、最初に鎮座したパンツは、存在自体を忘れさられ、次また俺が整理しようと思うときまで発見されない運命となる。そして、その時久々の再会をした時には、多くの場合、パンツは黴まみれの変わり果てた姿で表れる。タンスの湿度をとるあのブツを入れ忘れることも問題だが、棚割り基準のない状態が1番の問題だ。

意気込んで取り組んでみたものの、結局中途半端な整理で終わってしまう。

なんでもただ捨てるのではなく、こまめにヤフオクなんかで売りさばいたら小遣いの足しにもなるのだが、1000円以上の値段がつかないものは、どうも出す気にもならない。結局ゴミ置き場にぶち込むことになる。

整理がしっかり出来る人、物の管理がしっかり出来る人というのが羨ましい。

こんな俺だが仕事の机は、潔癖性かと思うほどの綺麗さ、物の少なさ、完璧に整理された状態だ。なんで、オンとオフでこうも性格が変わるのかが不思議だ。

今日は疲れた。整理途中でやる気が失せたので、散らかしたものをとりあえず棚に戻したので、場合によっては、元より汚くなっている。やるんじゃなかった。GWにでもまた気が向くことを願いたい。

0 件のコメント: