2008年10月9日木曜日

コワイ

久々に目の前真っ暗の衝撃を受けた。

過去ブログでもふれたが、緑内障の治療を点眼によって、ここ1ヶ月以上続けていたのだが、本日経過観察の診察に行ったのだが、眼圧は40超え(正常値20以内)

自覚症状としても、点眼治療開始直後は改善が見られたのだが、ここ数日は、起きて6時間を越えると右目がかすむようになっていた。

また、生まれて初めて、「目が痛い」という感触を味わった。横になっていると目に重みを感じて、眼底が痛い気がする。眼圧が高いことを実感できること自体が非常事態だということは薄々感じていた。

そして今日の検診・・・。

院長先生は、「すぐに点滴をしましょう。」と言われて、1時間の点滴を受けた。眼圧を下げる点滴のようだ。一時的に眼圧がパニックを起こしているので、強制であった。

点滴を終えた後、再度眼圧を測る。点眼治療を続けていても眼圧が下がっていない事実。そして、点滴後の眼圧も正常値を越えている事実を元に、「手術が必要です。」と言われた。

目の前真っ暗! 俺は卒倒しそうになった。 目の手術・・・。

俺は現実を受け止められず、医者にぐずった。「目薬の点し方があかんかったのかもしれませんので、もうちょい猶予をください。」または、「内服薬で眼圧さげることはできないですか?」

前者への答えは、「多少点し方が悪くてもここまでの異常値は出ない。」後者に対しては、「眼圧治療の内服薬は、副作用が強くて長期的には使えない。手足が痺れたり、内臓がぼろぼろになる。それよりも、若いのだから手術をして緑内障の進行を抑える判断が僕は正しいと思います。」とおっしゃった。

俺の住む街で俺は眼科を数回変えた。その中で1番信頼を置いていた院長の言葉、そして毎日のように手術をしておられる実績もあって、俺は頷かずにはおれない状況に置かれた。
一応、明日また点滴をして、その後の眼圧検査結果を待っての手術決定ではあるが、ほぼ確定のような話だった。

家に帰ってネットで色々調べるが、院長先生のおっしゃられた言葉と診察を後押しする記事ばかりであり、セカンド・オピニオンをいれようという気にもならなかった。部屋で1人泣いた。

緑内障自体は、40代以上の30人に1人が患う病気らしい。ただ、ほとんどは点眼治療で済む上に、進行も遅いので、手術に至るのは高齢者に多いらしい。40代を前にして緑内障を患った事実も凹んだが、それよりも自らのへたれぶりに悲しくなった。

俺は精神的に強い方だと思う。過ごしてきた日々も、それなりに波乱万丈であったし、打たれ強い免疫もたくさん身につけていたと思う。怪我にも強い方だと思う。100キロのコンクリートの塊が2メートル上から太ももに直撃して病院送りとなった翌日も、肉体労働を休まず働いた。

だが、昔から注射に対する異常な恐怖心があって、これはわかっていても割り切れないもので、ことあるごとに俺を悩ませてきた。いつまで経っても免疫が出来ない。今日の点滴でも異常な怖がり方をするので、看護婦が針を刺す腕を右と左、少しでも良いほうにしようとしてくれた。人前だから泣かないが、心許せる人ならば、注射ごときでも泣くと思う。理屈じゃない。病的な恐怖心がある。

注射でこうだ。手術なんて言葉を聞いただけで卒倒しそうになるのは、大げさではない。しかも今回は、お目目だ。書きながら泡を吹きそうになる恐怖が俺を包む。

診察を終えても嫁は仕事で家にいない。辛抱できずにおかんに電話した。おかんは、「大丈夫やって! 今の医学なめたらあかんで。 おかあさんもこの前、階段から落ちて腰を強打して、エム・アール・アイやってんで! あれ、なんちゅうか、閉所恐怖症ちゅうんか、こわいのなんの・・・でも耐えれてんから、あんたも大丈夫! お目目ぱっちり!明るいお目目のための治療やん。しゃんとし!」と、よくわからない慰めをくれた。こっちは目~や! 閉所ちゃう!

目の中に流れている水分の通り道が詰まっていて、それが高眼圧の原因らしいので、その水を抜いて、バイパスをこさえる手術らしいが、目に刃を入れるということ自体が、俺の中ではホラー映画以外の何ものでもない。

肝がんの苦しみに耐え、死の数日前まで仕事されていた緒形拳さん、また、起こる全てのことを肯定的に捉え、そこに笑いを見出した赤塚不二夫さん、色んな人生の達人の生き様を見ては、少しでも近づきたいと思っている。

命に対峙する達人と比して、俺が直面するのは日帰り手術の目患いだ。何を怖がっている!何度も自己を鼓舞した。

だが、だめ。怖いもんは怖い。針と刃に対する免疫は小学生時分から変わっていない。むしろ想像力と知識が増した今のほうが怖い気がする。いっそのこと、麻酔で気絶状態にして欲しい。麻酔注射に対して気丈にいれるのが、俺の今の精一杯だ。

情けない。しかし、今でも一夜で劇的に眼圧が下がることをひそかに期待している。明日結論が出るが、それを受け入れられる男の、いや人間としての強さは俺にはない。怖い怖い怖い。恐い恐い恐い。

「俺は強い」と言い聞かせてみても、「強い」を「こわい」としか読めない。俺のお目目どうしちゃったんだろうか? 目を閉じるのがコワイ。現実から逃げたい。

3 件のコメント:

オオタ(アルカリムッシュ) さんのコメント...

大変なことになっとりますな。
たしかに、手術だなんだと言われると、その度に、腹くくるのがひと苦労やね。

しかも、特に目は怖いわなあ。
リアルな描写の日記を期待しておるので、その文章を考えることで、少しでも恐怖以外に意識を向けるとか(笑)

ふれでぃ さんのコメント...

ほんま大変ですな。

でも、腕の良い先生の様やし、日帰り手術ということで、日帰り旅行気分で・・・

無理か。

手術後劇的に視界が変わったとかあると楽しいねぇ。
今まで見ていた像は、リアルではなかったとかね。

お大事に。

管理猿まえけん さんのコメント...

>オオタ氏

恐怖以外に目を向けられるように努力します。でも、肝心なところで俺の想像力はマイナスモードでだめっす。なんか、昨日から「ゼラチン」なんて言葉が頭を駆け巡ります。目はゼラチンか? まじコワイ。励ましありがとう。

>ふれでい氏

今まで見てた像は、確かに邪悪な気もするねんけど(笑)劇的に変わらずに、今まで通り見ていたい気がするわ。
やばいくらいへたれ丸出し・・・。目~やで~。励ましありがとう。