2008年10月1日水曜日

カリスマの引退

清原選手の引退日だ。映像を見ているだけで涙ぐみそうになる。今後、清原選手級のカリスマは現れないような気がする。同じく好きなイチロー選手はスーパースターで、当然カリスマだが、桑田選手と一緒にK・Kとして時代を築いた清原選手には、O・N級の時代的カリスマを感じる。

イチロー選手が、わざわざ引退試合を見に帰国するというのもすごい。世界のイチロー選手すらも魅了する、男清原は、カリスマの中のカリスマだ。

「カリスマ」を調べると、「《ギリシア語で、神の賜物の意》超自然的、超人間的な力をもつ資質。預言者・呪術(じゅじゅつ)者・軍事的英雄などにみられる、天与の非日常的な力。この資質をもつ者による支配をマックス=ウェーバーはカリスマ的支配と名づけ、三つの支配類型の一つとした。」とある。

スペルもCharisma と記すようだが、何となく christ とも語源的に共通点がありそうな気がする。野球の神様が用意された稀有のカリスマだ。

清原選手の魅力は、その超人間的な野球の資質はもちろんだが、やんちゃ坊主がそのまま大きくなったような無邪気さにある。しかし、豪快なだけであるわけではなく、非常に儒教的というか、家族、恩師に対しての敬意、後輩に対する面倒見の良さといった男気がプンプンしている。

マスコミはすぐにカリスマを作り出す。ネタに困ったら過度に持ち上げて、たくさんのカリスマを簡単に作り出す。

だが、マスコミが作りあげたカリスマといえども、ずっとカリスマであり続けることは難しい。

星野監督への、オリンピック後のバッシングなんかは、非人間的であり、あまりに醜いものだ。大会前はカリスマで、大会後は戦犯という、同じ人間が書いたとは思えないほどの酷評だ。まるで、東条氏のような軍人的カリスマバッシングだ。

個人的には、酷評するくらいなら、大会前に持ち上げるるな!と言いたい。別に星野さんが人を殺めたわけではない。

話がそれた。

色んなカリスマ選手がいたが、マスコミ的時流のターゲットにかかれば、すごいバッシングを受け、簡単にカリスマ性を剥がれる人もいる中で、清原選手は常にマスコミネタごときには屈しない、格の違いを見せつけてきた。これからもカリスマでい続けてくれるだろうと思う。

オリックスが、清原選手復帰以降、あり得ない追い上げを見せ、今2位にいること・・・、これこそ、野球の神様が人間界のカリスマに託したメッセージであるようにも思う。

パリーグの西武で、テレビ中継がほとんどない中でずっと君臨し続けてきた清原選手の野球姿を見られないことは、1つの時代が終わった寂しさに繋がる。ほんま、俺はファンやったと改めて実感している。

超人的なカリスマ清原番長が、見せる人間的な涙・・・。あかん、思い出しただけでもらい泣きしてしまう。

今後、どのような形でカリスマの姿を堪能できるのかはわからないが、彼の男気を目に焼き付けていきたい。

清原選手、お疲れ様でした。

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