2008年10月7日火曜日

国会マガジン

国会中継を見ていると、相変わらず寝ている議員の多いこと多いこと・・・。同じ寝るのでも、「寝てはいけない」と思いながらもついついウトウトするのと違い、明らかに「よし、この答弁中は寝るぞ。」と確信犯的な居眠りのように感じる。いくら多忙の身とはいえ、みんな忙しいのだから、何とかならないか?

一般企業の会議中に寝るなんてことは許されるわけはなく、すぐに排除されるであろう。それを考えれば、議員さんの居眠り自体、昔からの光景で慣れたとはいえ、もっと糾弾されてしかるべきだと思う。

とは言ったものの、眠くなるのは仕方がないかな?とも思う。ほぼ予定調和の国会劇場においては、自分の出番がない時にも集中しろというのは、お坊ちゃま軍団の議員さんにおいては困難なことだろう。

子供の頃、国会中継を見ていて疑問に感じたことがあった。何かの質問をされて、答弁する議員が何やらメモを見て読んでいる光景を見た時だ。今されたばかりの質問に、すぐに答弁メモを用意できるなんて、「きっと速記する人と膨大な資料をすぐに取り出せる側近がいるのだ。」と思った。

この疑問の答えを大人になって知ってから、何だか国会議事自体がばからしく思えるようになった。

あらかじめ、質問内容がわかっていて、それに対する答弁も決まっている。後はただ、発表するのみだ。共産党なんかのゲリラ質問が圧倒的に少ないので、議会は予定通りに進んでいく。話し方、表情といったパフォーマンスに長けることだけが議員に必要な資質のような気もする。

あらかじめ議事録があって、それを後追いするだけなのだから、出番のない時間は、そら眠くもなるだろう。元気になるのは、新橋辺りのおやじ並みの野次を飛ばす時だけだ。悲しくないか?

はっきりいって、今の国会ぐらいなら、管轄の当事者同士でやり取りして、その議事録を新聞紙上で発表するだけでいいような気がする。本当に国会が意味をなすようにするためには、質問の事前打診を止めればよい。

事前打診がなければ、すぐには答えられない、数字に関する答弁なんかもあるだろう。
そういった結論が出ていない議題を、議長が最後に整理して、「~の件の回等と、~の件への反論が本日未解決であります。つきましては、次回はこの件の答弁から始めたいと思います。」といったように明白にするのだ。そうして初めて議論といえると思う。

ワイドショー的な茶番劇をいつまで続けるのだろうか? これが続く限り、議員の居眠りは減らないだろうと思う。

もともと重要な審議は別室でされていて、国会は台本があって、居眠りできるレベルの会議なのだから、いっそのこと、会議内容を国民にわかりやすく説明できる媒体を用意するのがいいと思う。そうすれば、眠くなる国会自体も必要ないし、議員自体も減らせると思う。その上、国で今、何が行われているのかを大衆にもわかるように伝えるのだ。

「国会マガジン」なる月刊誌を一般販売して、そこに色んな法案審議の内容を詳しく載せるのだ。「官報」のような無機質なものではなく、雑誌として「国会マガジン」を立ち上げるのだ。

雑誌であるから、もちろんコーナーも充実させる。例えば、

「グルメ街道 森が行く」・・・森元総理によるグルメ日記。

「ドン・小西の一太チェック」・・・ドン氏による、山本議員のファッションチェック。

「正性堂々!」・・・山拓と姫の性対談連載。

「極道必見! 野党に学ぶイチャモン術」・・・ 菅、鳩山氏によるディベート講座。

「客観視講座」・・・福田元首相のエッセー。

「胃腸健康法」・・・安倍元首相の健康講座。

「もうすぐ一般人」・・・タイゾー君の就活日記。

「小沢の解体日記」・・・小沢氏のエッセー。

「迷彩で行こう!」・・・石破氏による軍事、プラモデル論。
「洞ヶ峠で会いましょう」・・・小池氏による日和見講座。

「赤と黒」・・・亀井氏と共産党の激戦バトル。特別ゲスト:ハマコー。

「あの人は今」・・・落選議員の近況紹介。第1回目ゲストは片山虎氏。


無限に出てくるアイデア、企画には事欠かないだろう。広告依頼もたくさんあるだろうと思う。発刊されれば、売れること間違いなし。雑誌としては「文藝春秋」も凌ぐだろう。

ちょっと、おふざけが過ぎた。でも悲しいことに、眠っていてもいい国会なのだから、変な大根役者の演技を見せつけられるよりは、楽しい気がする。おふざけも許してほしい。

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