2008年10月26日日曜日

退院

15日からの緑内障手術による入院生活を終えて、本日退院した。当初の治療計画書には、3、4週間の入院予定と書かれていたので、大幅に早まっての退院だ。
ただ、まだ眼圧が安定していないので、右目に関しては再手術の可能性もあり、今週1週間の経過観察で処置が下ることになる。

「緑内障」といっても色んなタイプがあり、未だに原因が何であるか特定できない病気であるが、俺の場合は、手術しなければ3ヶ月以内に両目共に失明、手術以外の治療は現時点ではないとの宣告を受けたので、無条件の手術となった。

15日に入院、16日に右目を、21日に左目を手術した。詳しい入院中や手術の詳細は、今後、緑内障治療をされる方の参考になるように記したいとは思っているが、今日の時点では思い出したくもない恐怖として手術体験があり、まだ振り返りたくはない。

改めて、俺はびびりであると自覚した。何人も目の手術をしている人がいたが、どの人も淡々と手術に向かい、術後も明るく元気であった。

一方、俺はだめ・・・。血圧は異常に高くなるわ、汗が異常に噴出すわ、看護婦泣かせの患者であった。「息苦しい~」「頭痛い~」「眠れへん」「腰痛い~」など散々言って、挙句の果てに手術室に向かう直前に「こわい~」と駄々をこねた。

術後はショックによる体の強張りで筋肉痛になった。体が興奮状態にあり、術後も全く連続睡眠が出来ない。食欲はないし、便も出ない。目の出血がなくなるまでは寝る時も座位でいなければならなかったのだが、一日中ベッドに座して、かすんだ目と眼帯に覆われた目でぼ~っとしている状態が続き、時間の経過が人生最高に遅く感じた。

右目を手術して、その恐怖を抱えたまま、再び5日後に左目を手術したのだが、特に2回目の手術前夜はパニックで過呼吸にまでなってしまった。

どうして、他の患者さんがあれほど平静を保っていられるのかがわからなかった。病室内でも穏やかに寝息をたてているし、看護婦さんとの受け答えも快活である。俺はひたすらロー・テンション、魂を抜かれた人間のようであった。

糖尿病原因で目の手術をされている方が多く、同じ病室内にもおられたが、毎日血糖値を何度も測り、インスリンや食事療法などで微調整している。俺と同じように目を手術しているのだが、何事もなかったかのように普通に過ごしておられるのを見ると、自分のへたれぶりに情けなくなった。

今回の体験を経て、少しは強くなったのだろうか?

再手術の可能性は長・短期共に、今後もずっとある。常に眼圧に向き合っていかなければならないと思うと、ぞ~っとする。右目はだいぶ緑内障の進行が進んでいたので、視野もだいぶ狭くなっているが、幸いにして左目は眼圧が高い状態が続いていたにも関わらず、未だ正常な状態を保っているそうだ。今後は両目共に労わって、生涯光を失わないようにしたい。

明日から1週間は自宅療養と通院の日々だ。あんまりふさぎこんでいても仕方ないので、入浴の許可も下りたことだし、ゆっくり銭湯行ったり、散歩したり、有意義に過ごしたい。
文章を読むことも、極端に長くなければ通常どおりしていいとのことなので、休み休みしながら過ごしたい。

入院中には、食事をよく噛むことを心がけた。無敵の早食いであった俺だが、食べ物をよく噛みながら、1つ1つの養分が体中、特に目の方に運ばれて行っている様子を想像しながら、味わった。

洗面、歯磨き、着替えなど生活の1つ1つの行動も、ゆっくりと行うようにした。入院して他の人の生活ぶりを見ていると、今までの俺の行動の1つ1つが、いかに早く、落ち着きないものであったかを実感した。

普通の人が、起きて、洗顔して、歯を磨いて、ご飯を食べて、着替えるのに要する時間。
この時間の間に俺は、入浴をたしても彼らより早く終わると思う。

早ければいいってもんではない。生き急ぎみたいな日々の小休止、スロー・ライフへの転機となる今回の患いであった気がする。

手術のショック、恐怖は癒えねど、その方が、今回の教訓が心に留まってくれるだろうと思う。毎日の当たり前に感じている健康に感謝して、五臓六腑、器官全ての働きをじっくりと味わって日々をゆっくり過ごしたい。

何とか帰ってこれた。我が家の蒲団は心地よい。10日ぶりぐらいにぐっすり眠れそうだ。

3 件のコメント:

naka さんのコメント...

お帰りやす。

さみー@シャカリキ! さんのコメント...

おかえり!
ブログ更新を見て、安心しました。
どうかぐっすりおやすみなさい…zzZ

管理猿まえけん さんのコメント...

>naka兄貴
色々忙しい人生でございます。意図していることも順調に行えず、悔しい日々ですが、懲りずに精進します。

>さみーちゃん
ただいまっす。入院中の座位が響き、今は腰痛にも悩まされております。さみーちゃんはその後腰痛大丈夫? 整体談義せなあかんな~(笑)