2008年7月7日月曜日

将来が心配な店員

コンビニ店員に対してのネタは過去にも数回書いたが、いつも利用するだけに、興味に事欠かない。

最近の通り道でよく利用するコンビニでのこと。

水とガムを買ってレジへ。

真面目そうな、歳は30歳手前だろうか、スマイルを絶やさずに爽やかにしようという意図が感じられるが、悲しいかな偽善的な笑みは不自然で気持ち悪げな風貌だ。

「~ポイントカードはお持ちでしょうか?」

無い旨を伝えると、「~が1点、~が1点合計2点で~~円になります。」とお決まり対応で無難にレジを打つ。マニュアル対応は馴染んでいたように思う。

ここまでの対応ならば、個人的なキャパシティーの差は露見しない。

ところが、ここから先がいけない。

俺は一万円札に端数の小銭を足して渡した。彼はすぐさま、「~~円お預かりします。」
といって、お釣りの紙幣を用意しだした。「お先に大きいほうから5,6、7、8、9千円お返しします。」

そして、小銭になったとき、彼は小銭をつかみ損ねて落とした。そして、それを必死で探すためにしゃがみこみ、俺の存在は数十秒無視された。
やっと見つけて拾ったお金、彼はそれを、ひたすらマニュアルの続きを唱えながら俺に渡した。「残り小さいほう、800円のお返しです。」

こりゃ! 金を落としたら後から拾わんかい! それに、拾った埃のついた小銭を目の前で俺に渡すな! 

とは言わない。俺のジェントルな性質が罵声を止めてくれる。

店を後にし車に戻る。座席に座った瞬間、たばこを買い忘れたことに気がついた。

すぐさま再度店内に入る。俺が出てから再び入るまで、他の客はいなかった。

彼は言う。「いらっしゃいませ。~ポイントカードはお持ちでしょうか?」
え?さっき無い言うたやん!と心で思いながらも、俺は軽く無視して、「マルボロライトのメンソール1つ」と言った。

あいにく、陳列ケースには俺の目当てのたばこがなく、切らしていたようだが、上にカートンがあるのが見えた。

彼は言う。「あ、申し訳ございません。ただいま切らしておりまして・・・。」

俺は言う。「上にカートンあるやん。」

彼は言う。「あ、少々お待ちください。」そういって、ウォークインにいるであろう先輩店員に聞きにいく。そして戻ってきてからカートンの包装を破りだした。

「許可いるか????」 彼がかわいそうになってきた。

コンビニを再び後にする俺、彼が俺の後姿におじぎしているのが、ドアのガラスに映る。
いい奴だ。でも干されるのは時間の問題だろう。

彼の将来を親に成り代わり心配する。

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