2008年7月21日月曜日

自然観察

わが職場の横は田んぼである。用水も近くを流れ、自然環境は抜群である。

穏やかな昼下がり、ぼ~っと自然観察をするのは楽しい。

田んぼを見る。小学校の時によく見たたんぼは、稲の中に多くの雑草が生えていたものだが、今の田んぼはほとんど雑草が生えていない。きっと強い農薬がまかれているのだろう。

炎天続きで干からびているにも関わらず、いきいき育つ稲。発育はすこぶる良い。

稲の生命力もすごいが、農薬にもまけず、稲と同じ高さまで伸びてくる雑草の生命力も素晴らしい。拍手をおくりたくなった。

田んぼ横の車庫を見ると、くもの巣だらけである。辺り一面に巣がはりめぐらされている。
くもの仕事量というのはたいしたものである。綺麗に確実にわなをこしらえていく。

思えば、陰険な生き物だ。わなを作る作業と、わなにかかった生き物を食すことだけで一生を終えるくもの心境やいかに?

ずっとくもを観察していると、しかけたわなに、獲物がひっかかってくれているのに、それに気付かずに眠りこけている奴が多いことに気付く。
誰だったか俳人が詠んだように、「自らが作りし巣に自ら縛されている」かのように思える。陰険だが憎めない生き物だ。

足元を見ると、親指の爪くらいのサイズの蛙が大量にいる。ピョンコピョンコ飛びまくるので、足元に注意していないと圧死させてしまう。
今年も数匹の蛙を足で殺めてしまった。下を向いて歩こう。

夜になると、2階の明かりをめがけて大量の蛾類が窓に付着する。そいつらを目がけて、蛙君は地上から壁をよじ登る。窓に張り付く蛙が、虫に襲い掛かる。襲撃に失敗して足を滑らせる蛙もいる。
仁義なき戦いではあるが、見ていて滑稽である。かわいいやつだ。

今度の土曜日は、立山登山に行く。夏山を、登山経験豊富な年長者と談笑しながら、色んな植物や花の名前を教えてもらいながら歩く時間、至福の時だ。

俺の幼少の頃、おやじやおふくろは、俺に花や動植物の名前をあまり教えてくれなかった。季節に敏感な両親でもなかった気がする。

その反動か、大人になってから、あらゆる自然の事物に魅了され続けている。
色んな自然の変化、花や動植物の名前をたくさん覚えて、下の世代にも伝えてあげたいと思う。わが子が出来たら、自然に対する目と好奇心だけは育んであげたいと思う。

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