2008年7月14日月曜日

ライブ後記

昨日の「ほうるもん」ライブにご来場いただいた方々、ありがとうございました。

たくさんの方々に見ていただいて、急遽のイベント出演選択をしてよかったな~と思う。
ライブイベントのタイムテーブルが決まっている中、アンコールも頂いて感激だった。

個人的には久々のホールライブ、モニターありのライブ自体も久々で、新鮮だった。
中音がいつもの感じとは違ったが、各音もよく聞こえ、集中力の高いライブだったと思う。

ライブ終了後は打ち上げに。若いバンドの方々から話しかけてもらったりして、久々に対バンと打ち解ける過程も楽しめて、忘れかけていた何かを思い出したような気がする。

歳をとるにつれて、ライブの対バンなんかも自分たちで選ぶような機会が増えていて、全くの初めての人たちとお互いに刺激を与え合う機会が減っていたので、下北沢屋根裏でライブしていた時期を思い出し、なんだかキューンとした日だった。

チープで立命や大阪女子短大の学園祭ライブ、服部緑地野外ライブは経験させてもらったが、公的なホールでのライブなんて、高校時代以来だ。

ホール内に機材が持ち込まれ、PAとの配線がなされて舞台設営がなされていく過程も含めて、全てを体感したかったので、朝の9時から一番に会場入りし、最後の機材搬出まで手伝わせてもらった。他にバンド出演者は誰も定時入りしてなかったが、楽しい時間だった。

ライブやることが当たり前ではなくて、一世一代のハレの日としてとらえていた高校時代、自分たちのライブだけでなくて、好き嫌いも含めて多種多様なバンドが出るイベント、
自分にとっての初期衝動を思い起こさせてもらった1日だった。

ライブハウスに初めて出た日、ハコのマスターと話すことに敷居を高く感じた日、リハが何であるかもわからなかった日、対バンの人と話すことにびくびくしていた日、上手くいくか不安でたまらなかった日、色んな初体験が、歴を重ねるごとに慣れになる。

慣れた果ては円熟かもしれないが、熟した何かには、核となる初期衝動をしっかり内包していないと音楽を続ける意味がないと思った。
バンドの打ち上げを途中で抜け、前職場の飲み会に遅れて参加させてもらう。
久々の顔ぶれと話が弾み、3時までがっつり飲んだ。

みなさん色々鬱憤もたまっているようだったが、飲み会で鬱憤を発散してリセットしては、新たな気持ちで翌日に臨む過程をくり返してこられた方々、偉いな~と思う。

その仕事に就いた動機をしっかりと持ち続けておられるベテランの方々、初期衝動をしっかり核にしておられる点で、まだまだ俺も見習わなければならないと思った。

基本的に俺は、職場の人間にはバンドをしていること自体を話さないし、音楽的趣味が合う人ともめったに仕事では縁をもてない。

それでも、一緒に飲みたいと思える職場仲間には、熱い何かがある。そのエネルギーを吸収して自分のパワーに変える機会を頂いている。

魂の熱さは、自己完結で自己陶酔しがちだ。

目に見えて表出するものが最初にあって、それを目がけて作り込むことが熱さではないと思う。

内面で沸騰した何かが体全体からあふれてくるものが、種々の外的要素を利用して第三者に伝わる。それがライブに大切な、熱さの共有であると思う。

ライブを見に来てくださるお客さんは、最初はバンドの表面的な音や絵から入る。それだけで需要があるものもある。

しかし、ライブが終わった後、お客さんの心のフィルターを通した後に何かが残ってくれるならば、それは魂の共有であり、熱さの共有であると思う。その時、大人の自己陶酔は自己完結ではなく、外部に開かれたものになると思う。ライブをする意義があるというものだ。

そんなバンドを目指したい。そのためには初期衝動をしっかりもち続けたい。定期的にイベントにも出てみようと思う。

0 件のコメント: