2008年4月10日木曜日

強敵の日々

本日昼頃に俺がやっているバンド、「チープハンズ」のドラムよりメールが来た。

またまた入院してしまって、GWのバンドが出来ない旨、そして謝罪が書かれていた。無性に悲しくなった。バンド再開も束の間、再び延期になることよりも、病気で1番精神的に苦しいはずの彼が、病床からメールしてきてくれたことに胸がいっぱいになった。

チープが順調に遠距離バンドながらにバンドを継続できていたのが、彼の入院、大手術により活動停止を余儀なくされ、彼の復帰を待って活動再開の目処がたってきたころに、今度はベースの大将が精神的にひきこもり、再び停滞・・・。

数年のブランクを経て、今年の2月に久々のリハをし、GWの練習を挟んで夏には復帰ライブをする予定であった中の、彼の再びの病臥。

神様がおられるならば、よくもまあ、これだけ定期的に試練を与えてくださるものだ。

ただ、俺自身、バンドは生涯かけて転がしていくものだと思っているので、今後の予定が白紙になったこと自体は、残念ではあるが、悲観はしていない。

それよりも、同じ歳の男として、数年間に2回も大病を患い、そんな状況でもメンバーにメールを送ってくれる彼の精神の強さと、その内面の真の苦悩と不安を想像し、涙腺が緩む。

彼の病状をここで詳しく述べることは、適切ではないと思うので書かないが、幸いにして、取りあえずは安定状態にある。とは言ったものの、今後の治療方針を打診される過程でもう1回大きなオペが必要になるのかもしれない。

月並みな返信しか出来なかった。彼の心境を想像すると、言葉で表現できるものなんかは何もない。「最悪な中での平穏が訪れることを祈っている」といった主旨のことしか書けなかった。

彼は責任感が強い。背負っている家族のこと、仕事のこと、頭を色々巡らせては、精神的にも肉体的にも苦しんでいるのだろう。そんな中で常に彼が光明を何かに見出して闘病の日々を過ごしてくれることを、頭の中にいる見えない何かに祈らずにはおれない。

チープのドラムは彼だ。彼無しでの「チープハンズ」再開はありえない。長生きするために神様が与えてくださった余暇が彼に訪れ、彼がその日程を経た後に、また新たなリズムが生まれてくると思う。

とにかく、しんどい中で連絡くれた彼に感謝する。頭が下がる。彼の元に常に平安が訪れて欲しい。

バンドを結成した当時は、何もかもが滞りなく永遠に続くものだという幻想を抱いていた気がするが、歳を重ね、思った以上に色々ハプニングがある。しかし、バンド以前に個人レベルの生活の中での精神的、肉体的安定が最優先だ。今は色んな障害がメンバーに訪れてはいるが、これも、未来に味わうバンドマン冥利の体験への先行投資なんだろうと思っている。

今日はこれ以上書く気がしない。
今年も色んなことがメンバーを襲うのかもしれないが、その蓄積が音に化ける恍惚の瞬間を夢見る俺は、日々を真面目に過ごそうと思っている。しかし、日々はなかなか強敵だ。

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