2008年4月5日土曜日

春なのだ2

年度末の慌しさはどこへやら、通常勤務体制に戻っての休日はよいものだ。
朝遅めに起き、ちらほら咲き始めた桜のある場所を車越しに愛でながら図書館へ。

じっくり味わいたい本と、楽につきあいたい本と、じっくり格闘したい本を併せて借りるのが粋な借り方だ。

じっくり味わいたい本は『うるわしき日々』小島信夫
楽につきあいたい本は『県民性の謎がわかる本』山下龍夫 と 『大阪のおばちゃん力』前垣和義
じっくり格闘したい本は 『岩野泡鳴全集』

岩野泡鳴、今はこの作家を完読したいと思っている。数点読んだことがあり、どうしようもない自伝的要素が強い作風の印象があるが、実際はどうだろう。毎日の就寝前の時間、しばしのお付き合いになりそうだ。

ついでにDVDの棚を久々に見る。「世界の車窓から」なんかに少し欲求が動くが、自分のお目々で眺めたくなる欲求がたかまりそうなので辛抱し、「ラストワルツ」を久々に見ることにした。

映像から見ようか?それとも読書か? とりあえず『うるわしき日々』から読み始め、今ほど読破。実に良い。「読売新聞」連載時代に不定期に読んでいたことがあり気になっていた本。結構余韻の残る本で、久々の感覚だ。読み返さないでいたほうがずっと心に残る作品のような気がする。小島氏の他の著作も色々あたってみようと思う。

小島氏はよく前衛といった評価をされているみたいだが、昨今の奇をてらった作風が多い中では、むしろオーソドックスに思える。作者自身や近隣の人々が、しっかり登場人物になっている作風は、実に世界に入りやすい。よくもまあ、自分を登場させながら、客観視できるな~と感心する。妙に自己陶酔したところもなければ、感情描写が希薄なわけでもない。結構おもしろいぞ。久々のヒットだ。

夜からの家庭教師の予定だったので、「ラストワルツ」を今から見ようかと思っていたのだが、家庭教師の時間の前倒し依頼が入った。16時からにあいなり、その後はお食事ご招待を受けた。毎月のようにご馳走されていて、ただただ恐縮だ。またピッチャーで頼まれるのかな??

「ラストワルツ」は帰宅後にでも見よう。それにしてもジャケットに映っているテレキャが、かっこいい。俺の弾いているテレキャと見た目はよく似ているのだが、醸し出す雰囲気が違う。何の差だ?

Mixiを見ていたら、俺の紹介文が書かれていた。「偉大なるアホ。 人間の進化(退化?)の、ある意味理想系。」とのコピーだ。喜ぶべきか、怒るべきか・・。   手放しで喜んだ・・・・。迷いはない。
上手いコピーだとは思う。「理想系」の前の「ある意味」をとれるかどうかが、今後の俺の腕の見せ所だ。

もろに日記的なブログをしたためた。何だか空気がうすい。 

依然なんだか、ほわ~んとしている。中途半端に風が強くて、中途半端に天気がよくて、頭はぼんやりしている。曇りガラスで外界を見ているような感覚だ。

春なのだ。

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