今日は朝6時に目が覚め、7時からの銭湯に行き、9時から家庭教師、終了後すぐ出勤、夕方帰宅。
明日はライブなので、土・日の勤務を同僚と入れ替えた。今から爆飲しながら楽しみの感慨にふけろうかと思っている。
外は明るい。雲に半分隠されながらも月が早くも視界に入る。
なんだか、こんな時間の月は見たくない。恥じらいがない。暗くなるまで待っとけばいいものを、先走りしやがって・・・。
夜までまっとれ!
朝の銭湯、優雅で心地よい。24時間の中で、朝型の風呂が1番贅沢な気がする。いつもより長風呂し、熱を冷ますべく水風呂に向かうとき、邪悪な行動が目に入る。
「か~~~~~~~っぺ! ぐは!」っと音をあげながら、水風呂に入っていたおっさんが、水風呂浴槽のすぐ外(浴槽内の通路)に痰をびしっと吐きやがる。
俺の頭でゴングが鳴り、ラウンドが始まる。俺は殺しの視線を痰野郎に送る。
すぐに後悔した。丸刈り寸胴体型、傷跡あり・・・。 極極極道歴長そうな風貌のおっさんだった。
元来の気の弱さと喧嘩の弱さが売りの俺が喧嘩を売る相手ではない。俺は殺しの視線を水風呂のタイルに向けたふりをした。
おっさんは、「やるのか兄ちゃん?あん?」ってな視線を俺に送ってくる。俺は失禁しそうな恐怖にかられたが、俺の正義心が弱気を支える。
俺はおっさんの横に、わざと水しぶきをあげるように、ざぶ~~んと入り、震える御心を隠しながら、おっさんの動向を馬並みの横目で窺っていた。
よく見ると、目つきは柔和だ。僧侶見習いのおっさんかもしれない。墨なし指ありジュニアに真珠無し!・・・。
もしかしたらファイト対象かもしれない。
さっきまでの恐怖はどこへやら、俺は実に強気になった。
このおっさん、またもや、「か~~~~~~~っぺ! ぐは!」と言いながら、俺の目の前で再度吐きやがる。
俺は懲役覚悟で言った。「こら! ここはお前の痰壷ちゃうど! 家で吐け! この××××!」
俺の人を見る眼力は優れている。彼は、びくっ! と怯えて、「す・すみません。」と言った。似非極道だったのだ。
「ついつい、気持ちよくてリラックスしてしまって、兄ちゃん堪忍やで!」と言ってきた。
なんだか、怒鳴った俺の方が悪いことをしたような気になった。恥じらいある壮年の心境は複雑だ。
銭湯が気持ちよいために、ついつい、「あ~~~」とか、「すわ~~~」といった奇声をあげたくなるのはわかるし、良い。でも恥じらいを持っていたならば、ついつい出た奇声がエスカレートして、痰を吐く行為にまではならないだろう。似非極道に猛省を求む。
それにしても、俺の罵声も恥じらいがない。上記の「 」内の××××は、「チ・ン・カ・ス」と変換される。
恥じらいある壮年が吐くセリフではない。俺は俺自身に猛省を促した。
明日はライブだ。日頃の鍛を、音世界に乗せて吐きたい。痰を吐くのは恥じらいがない。
精神世界の端を音世界に委ねて吐くこと、イッツ・ロック!
恥じらいある壮年ライブに胸が高鳴っている。集中力が欠如して、玉砕したらその時は、嘆・・・・。
嘆きを電波に乗せたくはないので、よいライブをしたい。 恥じらいある譚を願う。
2 件のコメント:
2時半きっかりに正面で待ってます。
>カラス氏
ありがとうございます。チケット持って馳せ参じます。
お気をつけてご来場ください。
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