2008年7月17日木曜日

迷い

昨日の夜は、10年前までお世話になっていた会社の社長とお食事に。
和風高級料理を堪能した。ありがたい話である。

食事の場で、復職を強く要望してくださり、もったいないお言葉で恐縮する。

退職後も定期的に冗談っぽくではあるが、「いつ戻ってくる?」みたいに声をかけていただいていたのだが、一昨年に続き2回目の真面目なお誘いであった。
迷いが生じる。

昨年に知人と共同立ち上げした塾の方は、幸いにして経営上は順調である。初期投資費用は全額回収でき、会社名義の蓄えも出来つつある。ただ、この1年半、色んなことがあった。

何度か衝突し、その都度折り合いをつけて過ごしてきたが、先月にかなり大きな衝突をした。

自分の正当性だけを述べる気はないが、同僚の幼稚な行動が毎回の衝突の原因だ。衝突する度に、俺はこんこんと彼に力説し、「あなたの行動は、俺に対する妬みに起因したもので、あまりにしょぼい!何とかしてくれ。普通の人間が小学生時代にクリアすべき種類の感情コントロールが出来ていないのは、見ていて悲しくなる。」と4回にわたり、猛省を促してきた。

衝突の度に、向こうが俺に謝ってくる。「ほんと、自分でも妬み心があって感情をコントロールできなくなる。申し訳ない。今度変な行動に出たら、非常勤に格下げしてくれ。」とまで言う。

「あまり、稚拙な行動をくり返していたら、塾を立ち上げた初期の高い理念も志も空中分解する。そうなりたくないから、今のうちに何とかしてほしい。同じことをくり返していたら、俺も辛抱限界ある。何のために塾を立ち上げたか、常に思い出してほしい。」と言ってきたのだが、衝突がおさまっても、しばらくすると、またイライラして変な行動に出てくる。怒りを通り越して、悲しくなる。

そして、変な行動に出た後始末も自分で出来ない。俺が話し合いの場を作ってあげるまで、メモ書きで下手に伝達してくる。な・なさけない。口で話さんかい! 

だいたい、彼が変な行動に出るきっかけは、俺にだけ進路相談してくる保護者や生徒の取り次ぎを彼がした後だ。

人気商売とはいえ、塾という母体の理念の前には、俺は個人の人気はどうでもいいと思っている。黒子になることが必要な場合もあるし、表に出て行くことが必要な場合もある。生徒1人1人との相性なども含めたその時の需要に応じて、1番適した人間が対応すべき事例を、すべて人気取りで考えられて、それを妬みに変えられた日にはたまらない。

彼と前の職場で接していた時は、俺が部下だった。組織上の上下関係があった時の彼は、今の稚拙な行動を想像させない、素晴らしい上司だった。ところが、会社を離れると人間の性格がもろに出る。特にエリートできた人の精神コントロール力の無さには驚くばかりだ。塾講師という仕事に就きたい動機が、教祖的な安っぽい虚栄心を満たすためである人たちの精神世界は悲しい。

俺がなんで塾講師という仕事を選んだかといえば、やはり子どもが好きだからだ。だから、よそ様のお子様と関わらせていただく素晴らしさが、大人の個人的なエゴで妨害される事例が、1番腹立たしい。塾の主役は子ども達だ。大人が主役を目指してどうする! ほんま情けない大人との関わりに嫌気がさす。

衝突の度にモチベーションを再起動してきたが、5回も同じ行動をくり返されては、再起動力も弱くなる。


生徒対応へのモチベーションは下がらないが、高い理念で一緒に塾を活発にしていこう!という、塾という母体、そして、相棒としての彼との連帯感に対する動機は、まったく上がってこない。

そんなこともあり、今回の復職の誘いに心が揺れている。

自分に子どもが出来たら、よその子はどうでもよく思えるかもしれない。

色んなタイミングがある。流れには逆らわないように、最善の潮流にのりたいとは思っているが、日和見的にはならないようにしたい。

思えば、変わった人生、道草だらけの人生をここまで過ごしてきている。
俺はどこに向かおうとしているのか? 迷いは続く。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

人間関係に関しては、耐えるのが良いわけじゃないってこともわかってるだけに、迷うよね、そういう場合。
何のアドバイスもできませんが、悩み続けることなく、しっかり迷ってください(笑)

管理猿まえけん さんのコメント...

>オオタ氏

ありがとう。しっかり迷います(笑)
なんか中途半端な人生送ってますわ。全速力で飛ばして、おいしいところを味わう前に、こちらがぷっつんした履歴が俺の職歴です。
ただ、こういう人生も良いかと前向きに悩みます。ほんまありがとう。なんか吹っ切れそう。