2008年7月26日土曜日

立山登山

  


行ってきました、Mt.Tate!  すんばらしいの一言!

この立山であるが、富山県民ならよほどのことがない限り、小学時分に登山をさせられている山だ。つまり、立山に登らずして富山県民と語ることなかれ! 俺は今日まで似非富山県民だった。

標高は3015メートル、立山・黒部アルペンルートとして全国的にも有名な、あの立山への登山だ。

立山登山と一般的に言う場合、それは、3003メートル地点にある、雄山神社へ登ることを意味する。岩を登りきったところに、6畳くらいのスペースがある。そこにちょこんと社がある。それを拝んで登頂は完遂する。

富山に住んで14年目、ずっと行かねばと思いながら機会がなかったが、今日初めて登頂!
俺も立派な富山県民だ。

行く前から嫁に色々聞かされていた。「しんどいよ~。もう2度と行きたくない」やら、「立山なめたら痛い目にあう。」やら・・・。他の人からも登山の過酷さを聞かされていたものだから、かなりびびっていた。びびりは好奇に変わり、俺は遠足を前にしたキッズの心境で昨夜は寝床についた。

深夜1時ごろ眠っただろうか? 朝5時半に起床の予定が、4時には目が覚め、布団でそわそわそわそわ・・・。 ぱっちり目が覚め、4時半には家を出る。始発もまだ出ない時間に最寄りの高岡駅に着き、パンを食いながら、そわそわそわそわ・・・。

富山駅に着く。ここから観光バスで登山開始ポイントの室堂まで行く。観光バスに乗ること自体も久々で、とにかくそわそわ。 色々不安が頭をよぎる。
「落石に遭ったらどうしよう?」「足がガクガクなって歩けなくなったらどうしよう?」「吹雪に遭ったらどうしよう?」

色んな不安の中で、1番大きな不安は、「途中で雲古したくなったらどうしよう?」だ。
待ち合わせ時間にはだいぶある。俺は駅の厠に駆け込み、100円で雲古紙を買い、便座に向かう。

ぬあ~んと、鍵が壊れているではないか! 色んな駅で雲古してきたが、鍵が壊れていた記憶はない。何とも運がいいのやら悪いのやら、俺は左足でドアをロックしながら、脱糞体制に入る。そこで気づく。

やってしまった!!!! 久々の全開、ソーシャル・ウインドウ! 富山駅までの電車内で俺は足を組んで座っていた。前にも人がいたはず・・・。公然猥褻BEFORE 登山・・・。
何だか胸騒ぎがする。

室堂に着く。ここから登山開始なのだが、一の越という地点までは、傾斜は多少あるものの、ちょっとした遊歩道を歩くだけで、ハイキング気分であったが、一の越からの斜面が凄い! 

なんというか、ファイト一発というか、ケイン・コスギがいそうな斜面だ。ごつごつの岩がむき出しで、小石がたくさん。 前に、いちびった登山者がいたら、小石攻撃を食らうことは必至の斜面であり、歩くというより這い登る感じの斜面が目の前にそびえ立つ。

目の前にはガスがかかり、ぼんやりとしか見えないのだが、先を行く登山者全員が、聖地巡礼者のように見える。とてもレジャーな雰囲気ではない。

俺はわくわくしてきた。山の神様に怒られるから飲むな!と嫁に言われていたのだが、一の越の山荘にビールが売っていたので、かるくラッパ飲み! 気合満タンで登り出す。

登り出すと、所々で空気が薄く感じるポイントはあったのだが、息も全く乱れず快調快調! 一緒に行った、10歳年下の子に、「ありえない元気さ」と褒めてもらう。なんだか嬉しいが、俺からするとバテる人の気持ちがわからない。

周りはみんな、「寒い、寒い」と言い、長袖シャツやウインドブレーカーを羽織っている。
ところが、俺は半そで! 寒くもなければ汗もかかない。自然のクーラーで体感温度は抜群の涼感! 気持ちよかったな~。

結局、何の疲れもなく、山頂の雄山神社に到着! 神主さんが15人ずつくらいを集めてお祓いをしてくれる。すごく愛嬌のある神主さんだった。

雄山の社、これは素晴らしい。どう考えても神様おられそう! 全国に数多くある社であるが、3003メートルに立つ社、神秘的であった。欲張ってはいけないので5つだけお願いした。

絵馬やら嫁に頼まれていたお守りを買う。
おみくじも買ったのだが、開ける前に落として、自分の靴で踏みつける。

中吉・・・。神様は寛大だ。俺は信仰心を厚くした。アンダー10円しか入れていなかった賽銭に銀色コインを付け加える。

下山はさらに楽勝! 1時間くらいで降りた。バスの出発時間まで、缶ビールを飲みながら室堂近辺を散策した。

室堂を拠点にして今回は登山したが、山頂と逆側に歩けば、硫黄臭漂う名泉が3つある。遊歩道が整備されており、次回はこちらのハイキング&温泉巡りを楽しみたいと思う。

19時頃に家に帰ってきた。

久々に、心から、「楽しかった~~」と思える1日だった。登山の素晴らしさを知ると同時に、全くばてていない俺の馬力は登山に向いているのでは?との勘違いも今ふつふつとわきあがっている。

家に帰ってリュックサックを開けてみると、社で買った祈願のお札がしわくちゃになっていた。
だが、そんなことはどうでも良い。俺は確かに雄山の社に辿りついた。寛大な神様は俺を見守ってくださるだろう。

真の富山県民となった俺の記念すべき日だ。立山に俺は童貞を捧げたような気分になった。


2 件のコメント:

赤ひげtodタカ さんのコメント...

をを~!立山に入ったのネ。俺は、10年以上上ってナイわ。秀と竜と三人で生活を創める前に三人で上ったキリやな。六人の生活になった今。また上がってみるか、って気になった。なんだかサンキュー!な気分!またナ。

管理猿まえけん さんのコメント...

>タカ
想像以上に良かったわ。これから定期的に行きたいと思ってます。
室堂周辺散策だけでも十分楽しいし、色んな楽しみ方わりそうだわ。