2009年1月23日金曜日

書棚巡り記

昨年末から、色んな方から図書カードをもらう機会が多く、非常に恵まれている。

昨日の休みも進路相談の合間に、恒例の書店巡りをした。図書カードが手元にあると、よく吟味をせずに文庫本を購入する浪費癖が顔をだすので、慎重に慎重に、立ち読みで済みそうな本は、得意の速読でこなしている。

俺の文庫棚巡りはいつも、幻冬舎文庫→幻冬舎アウトロー文庫→光文社文庫→小学館文庫といったところから始める。立ち読み出来る対象の本が多いからだ。立ち読みで足りるというのではない、扱うトピックに対する俺の造詣が深いから、新刊から話題を拾うのは、一からの吸収でない分、立ち読みに適しているのだ。

『六十七番と呼ばれて』太田あき(幻冬舎アウトロー文庫)・・・女性議員秘書の拘置所日記である。拘置所もの、刑務所ものは結構読んだが、これは結構面白かった。完全なる体験記であり、プロの文筆家のようなレトリックがなされていない分、リアルであり、いつか買いたいくらいであった。

『捌き屋Ⅲ』浜田文人(幻冬舎文庫)・・・この手のトピックは、黒川博之氏で読んでいて、筆致では黒川氏のほうが好きなのだが、個人的な趣味として読まずにはおれない作品である。これは後日買うことになるだろう。

『パチンコ30兆円の闇』溝口敦(小学館文庫)・・・宝島的なトピックであり、少し飽食気味なのであるが、作者が溝口氏、読まずにはおれない。既に知っている知識がほとんであり、読み進めるのは早かった。流し読みだ。個人的には、溝口氏はもうドキュメントを卒業して、ピカレスク小説、暗黒小説(このカテゴリー名嫌い)をもっと書いて欲しいと思っている。「~帝王」シリーズが、文体は下手くそ(偉そうですみません)だったが、面白かっただけに、余計そう思う。それにしても、この人の嗅覚のツボと、取材技量、人脈には敬服せざるを得ない。

この後『文藝春秋』系を立ち読みして、再度文庫棚に戻る。

お江戸の盟友が最近よく読んでいる浅田次郎氏の著作を色々物色する。浅田ワールドといっても色々あって、ピカレスク、時代小説、大衆小説・・・、一般的に言われる「泣かせ」よりも、俺は、浅田氏が連ねるセリフに粋さを感じる。泣きたくないから、あまり感動物は読まないのだが、光文社文庫から「きんぴか」3部作が出ていて、チラ見しただけで、セリフが良いので3部まとめ買いした。

文春文庫の新刊は充実していた。『脳のなかの文学』茂木健一郎・・・「クオリア」という、まだ俺が消化できない概念についての文学論らしいので、しっかり読みたいと思い購入。

『制服概論』酒井順子(文春文庫)・・・面白そうな気がしたのだが、萌えテーマの本は、買って失敗が多いので、次回の立ち読み候補へ。

『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』北尾トロ(文春文庫)・・・前作が面白かったのだが、明らかに金儲け狙いの二番煎じにしか思わないので、これも立ち読み候補。

『時の光の中で』浅利慶太(文春文庫)・・・劇団四季の総裁、面白くないわけがない!ということで即決買い。昨夜完読して、かなり面白かった。ただ、小沢征爾氏、石原慎太郎氏らとの交遊録は、毛並みの違いを感じて、少しジェラったりして微妙な読感だった。

角川文庫はあまり好きではなかったのだが、「ハルキ文庫」は版権取るのが上手いのか、興味を示されるラインナップだ。

『正直じゃいけん』町田康(ハルキ文庫)・・・町田氏は大好きだ。飽きてきているが大好きだ。中島らも氏へのラブと種類が似ている気がする。文庫化されたら買うしかない。「週刊朝日」の連載等で読んだことがあるものが多く収録されているのだろうと思うが、今日はこれから読み始める。

その他、色々探していた本なんかもあったのだが、購入は上記6冊。

完全なる書漁り日記になった。難しい本はあまり食指が動かない。その上、濫読傾向には拍車がっかっている。よって毎回同じような代わり映えしない性質のラインナップだが、書籍の在庫が枕元にある時は、何物にも変え難い幸せを感じる。

図書カードの残高はまだたくさんあるので、文庫を中心に、次回、また漁りたい。

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