2009年1月31日土曜日

1人1人はいいのだけれど・・・

俺の結婚式のことである。新郎側の友人列席には、身だしなみも個性も様々な兵が並んだ。なかでも、インド帰りの、大阪のカレーの名店「もりやま屋」のご主人は、風貌からして実にスパイシーだった。インド帰りの修行僧だった。

「ナマステ~~~」と久々の対面に慶ぶ俺への挨拶も、実にスパイシーだった。俺の大学時代の先輩である。俺の尊敬するロッキン体現者である。

「もりやま屋」」ご主人を初め、俺の最愛の心ある友人列席のメンツを見て、俺の親戚は、戸惑っていたようだ。そんな戸惑いの雰囲気を見て、おかんが親戚連中に言った。「みんな1人1人はいい人なんだけどね~、固まると種々の反応も起こるわね~~。」っと・・。

話は変わる。

昨日の施政方針演説に対する代表質問を見て、民主党のしょぼさと情けなさを感じた人は多いと思う。先日のブログで豪腕小沢!と選挙対策的な側面で、豪腕を認めたが、やはりしょぼい。この政党、ジャンクやわ。

代表質問という、政策に対する議論をする場に、田中のおばちゃんを投入するあたりの戦略自体が、まったくもってずれていて、自民党も自民党だが、彼らを批判する民主党にも、ほんとがっかりだった。

なんかね~、プロレス見ているほうが、もっと高尚に面白い気がするのだ。

田中のおばちゃんの毒舌は、最初メディアデビューした当時は新鮮に感じた。俺が政治を身近に感じ始めたのも、このおばちゃんのおかげだ。実際、デビュー当時は、言うことももっともであって、なかなか的を射たするどい発言をしていたと思う。

でも、もうみんなわかるやろ~~~。昨日のは・・・。国政の場での発言とは思えない幼稚さで、政策論争でも何でもなく、単なる安っぽい毒舌公開悪口にしか思えない。

麻生さんをかばう気はないが、あれにまともに答弁は、大人である限りしたくないな~と思う。

麻生さんもこう言えばよかったのだ。

「え~っと、スーツがどうのこうの言っておられますが、悪口なら、この後いくらでも聞きますので・・・。少なくともこの場は、政策に対するそちらの意見を聞きたくて臨んでおりますので、そっちのほうの意見はどうなんでしょうか。バラエティーな場とは、私、国政議論の場を認識しておりませんので、すみませんが、日を改めてどうかよろしくお願いします。」と。

民主党が無所属の田中おばちゃんを、大事な政策論争の場で、統一会派として送り込むという戦略に、決めた執行部も執行部だが、反対できない党内の何かがあるのであれば、有能で有志な若手議員も、こんな政党にいたら駄目だわ・・・。

茶番にもなれない。見てはいけないものを見てしまったような、寒気を感じた。

大企業の中間決算が出揃いだした日で、世間は不景気ムード真っ盛りである。過去ブログでも触れたが、不景気自体を俺は感じないし、不景気ムードは、大企業と政府主導の責任放棄のプロパガンダ的側面もあると思う(これは又噛み付きたい)。

市井の人が不景気感に晒されているという一般的な構図の中で、政府の政策議論の場が、もともとデキレースとして台本が出来ているのに、つまり推敲の機会はあるというのに、こうも幼稚だと、笑うしかない。すごい国だ・・・。

すごい国というのはもちろん皮肉だ。でも個々は捨てたものではない。

鳩山邦夫総務相の「かんぽ」売却に対する発言は、当たり前の意見といえば意見だが、当たり前のことを言えることもあるのだ??と、この発言だけは、まともに感じた。

「みんな1人1人はいい人なんだけどね~・・・。」この発言が、福音に感じた今日であった。

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