2009年1月24日土曜日

DeAGOSTINI

時代劇への興味はずっとあったのだが、これだけ、録画映像、DVD環境が整っている今、時代劇漬けの日々は、老後にとっておこうと思っていた。

晴耕雨読の日々に、「雨鑑」の日々をバリエーションとして加えようと思っていた。

大河ドラマもまともに見たのは記憶にない。幼少時に、親が見ているから、つられて見ていた程度で、まったく記憶映像がない。当然、有名どころのストーリーにかんしても浅薄な知識しか持たない。

ところが、CM宣伝で、かねてから興味を惹かれていた、「DeAGOSTINI」から、「時代劇DVDコレクション」が出されていて、本屋のレジ前に陳列されているものだから、先週、衝動買いでつまんでしまった。

価格は990円であり、第1回目は「赤穂浪士」が収録されている。恥ずかしながら、「赤穂浪士」のストーリーも、たいして理解していないので、歴史の勉強を兼ねて、老後には早いがフライングしようと思った。

隔週発売であり、毎回購入して、専用ラックも購入して、時代劇ライブラリを作ろうと思っていたのだが、早くも第2弾で挫折した。「宮本武蔵」であったのだが、1890円になっていた。

よく見れば、俺が買ったのは、シリーズ創刊号で特別定価であったのだ。2ヶ月に1回の1890円ぐらい、けちらなければいいものを、映像よりCD購入資金を優先する俺は、輸入版が1枚買える価格に戸惑い、未だ購入を迷っている。

それにしても、この「DeAGOSTINI」、かなり好奇心のツボを刺激するラインナップを組んでくれる。すごい会社だと思う。以前から本屋レジ前で、かなりの興味を示していたのだが、最初は、スポット商品くらいに思っていた。だが、毎回違ったシリーズが店頭に並ぶ上に、CMでも見かけるようになった。俺のツボは、ズキズキ、キュンキュンと刺激されまくっていた。

「隔週刊 地下の鉱物コレクション」や、「週刊 蒸気機関車C62を作る」やら、「週刊天体模型太陽系を作る」やら、とにかく、興味、関心の隙間のツボを突いてくる。

配達システムはなくなったみたいだが、今でもあるのだろう、学研の「学習」「科学」シリーズを幼少時に与えられた時のような、わくわく感を与えてくれる。付録が魅力的だ。

昔、俺の家は「学習」「科学」両方を与えてくれるだけの経済力になかったのか、どちらかだけにされていた。だから、俺は次号の付録予定を見て、頻繁に「学習」「科学」を変更していた。

幼少時に欲しくて手に入らなかった時の、満たされない気持ちを、大人になっても持つ人は多いのだろう。

音楽においても、昔買えなかった名盤を、大人になってから買うケースは多い。テープなどで音源は持っているのだが、なぜか買いたくなる。単なる物欲とも違う欲求がそこにはある。

こういった、俺みたいな大人相手に購入欲を煽ることが、これからの商売にとっては大切なのかもしれない。あくまで隙間産業の隙間商品だが、名盤の紙ジャケシリーズなんかも、上手く、俺みたいな大人を刺激してくれる。

「DeAGOSTINI」シリーズは見事だ。俺自身、「地下の鉱物」に興味があるわけでもなけれれば、「蒸気機関車」を作ってみたいわけでもない。でも、買いたくなる何かが、「DeAGOSTINI」ラインナップにはある。

気になって、「DeAGOSTINI」を調べてみた。会社沿革を見ると、1901年に、ローマで、ディアゴスティニさんが、地理年表みたいなものを発表したところから始まる会社らしい。1988年に日本に販社を設けて、日本向けの企画も初め、今の社名に至るみたいだ。

1988年といったら、俺がちょうど高校を卒業する頃だ。「DeAGOSTINI」は、ちょうど俺くらいの奴の興味、関心、欲求というものを、優れたマーケティングと感性で捉えて、拡大を続けてきた会社のようだ。

素晴らしい会社が企画したり、版権を得たりしている商品だから、色々辿りたいのだが、何でもかんでも買っていたら、イタリア人の思うツボだ。

当分、贔屓にしながら、十分に吟味して、優れた隙間商品と出会っていきたいと思う。そして、俺自身の時代劇に、スパイスとなってくれればいいと思う。

2 件のコメント:

Takabo さんのコメント...

や~ん、『赤穂浪士』持ってたの?
かしてもらえばよかった~。
弟に言われて買わされたのだ(笑)
こちらも‘巌流島の決闘’以降は買う予定ナシです(爆)

管理猿まえけん さんのコメント...

>TAKABO

うわ~ん、もったいないことしたな~。ブルース・リーのお返しに、焼いてあげればよかった。

李さんの作品や、タカボが好きなスタちゃんにしても、べたなストーリーの名作って、仕掛けがない分、より強烈ですな。

最近、ブルース・リーのアンニュイな表情を出せるか、意識してるねん。次回、ついつい出たらごめん(笑)