2008年4月13日日曜日

連休2日目

今日も休み。年度初めの塾業界は穏かだ。前の会社なら新年度生獲得のための種々の糞行事があったが、今は楽。仕事きっちり、休みきっちり! 勤務体制に限れば、なかなか理想に近づきつつある。

ちゅうことで、いつものごとく図書館へ。

ボウルズ全集をあたりに県立図書館まで行こうかとも思ったのだが、何だか気乗りせず、最寄りの図書館へ。

前読んでよかった小島信夫と岩野泡鳴をあたろうと思って行ったのだが、棚をぶらぶら歩くうちに、いつものごとく目移りしまくって予定変更。

やはり四方田犬彦から、『驢馬とスープ』をさっと抜き取り、吉本隆明『日本語のゆくえ』も一目ぼれ。

英米文学の棚を見渡すも、いかしたタイトルもなく、ボウルズを近々あたるので、まずはそれからということで、在日文学の棚へ。

梁さんやら、李さんやら作品集があるものの、目次を見ると文庫本などで結構読んでいる。軽く随筆タッチのものが中心に入った巻を抜き取り次の棚へ。

洋書コーナーは相変わらず、背表紙の作者名が記入されているあたりに分類コードのシールが貼ってあり、かなり見にくい。丁寧に目で追っていたら、以前は気付かなかったアイザック・アシモフさん「i・ROBOT」がある。

アシモフさんは以前にも触れたが、京都のアルカリムッシュの大将からのお勧めで邦訳は読んだのだが、やはり洋書を読むようにお勧めいただいていたもので、事あるごとに探していた。
邦訳で読んだ限りでは、面白いのだが、俺の稚拙な頭ではなかなか入り込めなかった。SFというジャンル、俺の何が足りないのか? Fはあるのだが、Sが欠けているのだろう。このジャンルにはまったら、俺の読書生活ももっと豊かになるだろう。

Sの力をつけるために、『だれでも数学が好きになる!』志村史夫を借りる。この手の本は今までにもたくさん読んではきたのだが、好きになったためしがない。

俺は高3の初めに、人生から理系科目を捨てた。とはいったものの、数Ⅰなんかはテストでいつも90点以上は取っていたし、代数・幾何は、100点と99点しかとったことがなかった。きっと俺にも何かはまるものがあるはずだ。今年は理系科目を真面目にやり直そうかとも思っている。

別のSの力をつけるために、というわけではないが、『ゴルゴ学』を借りた。以前、本屋で立ち読み完読して、だいたいの内容は頭に入っているのが、懐かしさついでに手に取った瞬間、借りることを決めていた。

DVDコーナーに行き、『俺たちに明日はない』を借りる。たぶん、今見ても感動せずに、暴力描写が嫌になって途中で放棄しそうだが、たまには映像を見て、ちんとしていることも大切だ。

漫画コーナーを今まで見ることはなかったのだが、手塚治虫氏は完全蔵書、びっくりした。結構読んでいない作品もあるので、これはありがたい。今日は6冊決めたので借りなかったが、次回から少しずつあたっていきたい。

図書館を利用した時だけ、税金払うことの素晴らしさを感じる。とはいったものの、しょせんは町の図書館、蔵書の絶対数とセンスで考えると、いくらでも注文はある。

それでも、各市町村ごとの図書館と、県立図書館の蔵書傾向は頭に入っているので、日常のレベルで不自由することはない。困った時は地元国立大学の図書館も閲覧できるので、環境としては不満はない。

最近は休日にあまり温泉に行っていないので、GWの休みは、長野に移住した明君詣でも兼ねて、しっかりお出かけしようかと思っている。ゴルゴを見ると明君に会いたくなる。うちの嫁も彼のファンだ。背後に立って俺がちょっかい出す手をはらう時、彼の動きは紛れもなくデュークのそれだ。

さあ、何から読もうか? 雨が降り出した。連休最後の夕方の雨がなぜか好きだ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

SF自体、どうしても好き嫌いはあると思うで。
けど、アシモフさんの文章は、いかにも理系タイプなきっちり描写タイプで、読み易いでしょ。
星新一なんかにも影響を与えたのではないかと思うような、簡潔明瞭な文体が、男っぽくて、わたしゃ好きです。

管理猿まえけん さんのコメント...

>オオタ氏
描写は強烈で、描写終わったころに大海でさまよう俺がいます(笑)。何度か挫折をへながらも、貴殿が言うならばと、定期的に格闘しております。英文で読むと語彙力のなさ痛感するわ~。