2007年11月17日土曜日

大海の中覚醒

有名女優の息子が薬物で捕まった。もう複数回に及ぶ逮捕である。薬物依存に対する芸能人の再犯は多々ある。芸能に疎い俺でも多々知っている。

俺は非合法の薬物を使用したことがない。好奇心も全くない。こんな俺が薬物依存者に対して何かを言う資格はないのかもしれない。自らの臨床体験が無いにも関わらず、薬物依存の人に対する意見を言うのは、ワイドショー的である。「君は何様だ。」

依存を断ち切れなかった本人に、(まして成人している人であれば)全責任があることに異論はない。
しかし、よくワイドショーが口にする、「教育の仕方に間違いがなかったか?」という安っぽい問いかけに対しては、表面的レベルでは肯定するが、基本的には否であると思う。

教育ネタに精神的裁きを安易に加える外野の傍観者が、人格者ともてはやされ、コメントを残しているが、半分真理であり、半分は希望的観測であると思う。半分の真理は、統計的な考え方での真理だ。自由意志を持った人間を対象として語るときに、統計を駆使する必要があるだろうか?

個人的には、教育論は、机上の空論の典型であり、人間をマウスに見立てた、ごきげんな世界であると思う。

千差万別の人間が、千差万別の人格を持った人間を、千差万別の環境にさらしながら、日々営まれていく過程が教育で、「親がしっかりしていれば、子供はまともに育つ」ということを杓子定規に語れるであろうか?

親と言えども、その肩書きを冠する前は子である。成長には個人差がある。寿命はたかだか100年未満だ。70歳まで精神的に、大人になれない人だっていて然るべきである。 

子としての肩書きをまだ、十分に必要としているにも関わらず、ある一定年齢で親=教育する立場という大海の海原に放置されて、そこで処した行動すべてを批判することが出来るであろうか?批判は外野からである。芝生から土は見えているのだろうか? 井戸から海原は見えるのであろうか?

話が大げさになりそうなので、冒頭に戻る。

薬(俺は人工薬物を言っている。ドラッグである。ハーブではない。)に依存する過程は様々であろう。どんな理由があるにせよ、それが例え、付き合っている友人による感化であったとしても、人工薬物に手を出して、それが依存に変わるのであれば、それはその人が、生まれた時点で、その人にとって、この世は幻の世界で、大海に例えるなら、そこを泳ぐ技量とスキルと心を持たないものが産み落とされてしまった悲劇ではないかと思うのだ。彼らにとって、薬物の世界が幸せの時であったならば、それは依存者以外が関与できる世界ではないと思う。

悲劇というのは、生きている人間からした、言葉の海原の一部だ。依存者にとっては、俺たちが悲劇であるのかもしれない。依存者は人工薬物の世界が楽園なのであろう?効き目が切れたら、物理的な現世に戻され、そしてその世界は、あまりに険しくて、波が荒くて、登っていくには、泳いでいくには、あまりに過酷な世界なのであろう。目の前に過酷な日々を取り除いてくれる何かがあった時、それが安易に手に入るのであれば、手を出すのは頷ける。

何が言いたいかというと、人工薬物を生み出したのは人間であるのだ。痛みを和らげるモルヒネ、国家的反映をもたらす阿片、特攻の精神を生み出す覚せい剤・・・・。

科学者を非難しているのではない。人間が作り出した薬物が人間を廃すことが可能である歴史が作られてきたことに対する憐憫でもない。何だろう? あきらめだ。前向きな割り切りだ。

みんな満たされたいのだ。満たされる機会は無数に転がっていて、それを掴む掴めないで、その人の人工度合いは変わるのではないか? 

あらゆる生活パターンの集合体系を細分化してジャンル分けした場合、1割の体系に参加できることすら困難なのが人間の美しき一生である。その狭き井の中で、蛙に見立てた人間が掴んだ価値観が多数者か少数者かで、シャバの苦しさが変わるのが、この今ではないか?

今を大切にしようと思う。それが現実か幻か、正しいか間違いか、結論は出ない。結論が出せる思考で生きられるには、この世は美しすぎて高尚すぎる。人間は大海のプランクトンだ。食されていること、食すこと自体が無感知の世界だ。どこに行くかは誰も知らない。正解も間違いもない。
ただ、産み落とされた偶然と、その意味を井の中からしっかり思考したい。

シャブ依存から離れられない人間に憐憫を抱くことが、せめてもの自分を優位に保つ小さな世界だ。
小さなな井戸だ。井戸にプランクトンはいるのであろうか? 塩分があるのであろうか?
言葉の羅列の数だけ塩分が出る。汗をかくのだ。この汗は何者であろうか?井の中の思考の結晶であろうか? 結晶しているのか?

ますます、ややこしくなってきた。こういう話題に触れたこと事態が間違いだ。この感情を言葉で正確に表現できた人間は発狂するだろう。しかしこの文章は削除しないでおこうと思う。結論の出ないジャンクな文を、俺は死ぬ前に見て笑いたい。最高の人生だ。

思考の先に俺が今見えるものは・・・? 書かなきゃ良かった。でもこれが覚醒の証だ。

2 件のコメント:

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