2008年11月6日木曜日

刈り取りの秋

ニールヤングの「ハ―ベスト」と「ハーベスト・ムーン」ばかり聞いているここ数日だ。秋にはこの2枚が聴きたくなる。秋は収穫の季節だ。せっせこ種を撒いて、真面目な日々を過ごしてきた成果が、実りとなって現れる。秋は実に良い。

俺の愛する季節に愛する名盤に包まれる至福の時間を、邪悪なニュースが妨げる。
そうだ、何も秋の刈り取りは、実りあるものばかりではないことに気づく。「撒いた種を刈り取る」という、キリスト教的な宿命は、悪事に対しても当てはまるべきだ。

「年金特別便」が職員の事務ミスやら印刷ミスで届かないということで、50万通再送だとか・・・。民間企業なら該当部署全員の首が飛んでもおかしくない自体だが、奴らは平気だろう。それに今回が初めてでもない。

社保庁職員全体に罪があるわけではないのはもちろんだが、盗人省庁が犯した罪の尻拭いを、さらに税金を使ってさせてもらえるのだから、何よりも細心の注意を払ってしなければならないのに、よっぽど作業能力がないのだろう。

ふだんから、働く時間をロボットみたいに消化することしかしてこなかった奴らに、人並みの仕事をしろと言っても無理なのだろうが、しょうもないミスで税金が使われたらたまらない。

改ざんするための事務ミスはなかったのだから、出来るだろう。個人がミスしても組織ぐるみで悪事を行える集団のことだ、チェックも集団で行えば、今回のようなミスが起こるはずはないと思う。雑事が増えて大変だとは思うが、そもそも自分らで仕事を増やしたのだから、生きている間に少しだけでも人並みに仕事しろ!と言いたい。

遡って、ずさんな年金管理をした詐欺師の財産を差し押さえるなりして、事態収拾に努めるべきだと思うのだが、この国は組織犯罪に甘いと改めて思う。

「あなたの年金記録はこれでいいですか?確認してください。」みたいな分厚い封書が俺の家にも届いたが。これなんかを年金対象者全員に送っていたら、いったい幾らの金額が必要になるのだろう?計算したらわかるのだが、はっきりと封書に、「~~円のお金を税金から無駄に使わせていただきました。」ぐらいの自己申告と謝罪だけでも、詐欺師にさせないといけない気がするのだがいかがだろう?大臣?? 

年金を管理する部署の職員がする仕事は、文字通り年金管理だ。それがなされていないのならば、奴らの仕事内容はなんだ? しょうもない資金運用という名の博打か? それとも、バブリーな施設を作り出す建設ごっこか?

社保庁職員であることが恥ずかしくてたまらない、まともな職員は、内部告発しまくって、盗人の主犯格の個人名と詳細なデータをを片っ端から列挙してやればいいのだ。
そうして、盗人のあぶり出しに協力した職員は、他省庁で引き受けて、公務員としての地位を保障してあげればいいと思う。

加入記録をパソコンに入力するなんてことは、小学生でもできる。それがしっかりなされていない原因は何か? 

簡単だ。小学生が身につける術もない邪悪な改ざんをした上での入力だからだ。小学生にやらしておけば、今回のような無駄な郵便物送付も、返送する手間も省けたものを、悪知恵だけを身につけた盗人が跋扈しているからいけない。

立派な公金詐欺なのだが、個人でなく組織ぐるみの犯罪だから、責任の所在が定かでない。それをいいことに、こっそり天下りしている盗人もいるらしい。盗人省庁の棟梁が幅をきかしていて、改革もくそもあったものではない。斬首ものの犯罪者を早く出せ!

「赤信号 みんなで渡れば怖くない。」という、けしからん標語が関西にあるが、これなんかもアナーキーな暴挙ではあるが、盗みでないだけましだ。

「人の金 組織で盗めば 怖くない。」という標語が社会保険庁にあったかどうかは知らないが、標語が目指す以上のモチベーションを持って、盗むわ盗むわ、歴史に残る盗賊である。

キャリアの成績アップのための改ざんであり、盗んだという意識が希薄なのがさらに性質が悪い。「消えた年金」と言うが、「盗んだ年金」だ。個人的に使おうが、組織ぐるみで他の名目金にしようが、個人の金を無いことにしたのだから、盗みの範疇だろう。

撒いたものを刈り取るのが世の常だ。ハーベスト・ムーンは悪人にも降り注ぐ。刈り取る内容は千差万別だが誰にでも訪れる。豊かな収穫を盗人が味わえるわけがない。まずはきちり犯人探して、順に身包み剥がして、次年度からの肥やしにでもしてほしい。糞ほど良い肥やしになる。それが実りの秋にすることだ。

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