2009年2月22日日曜日

休日雑記

午前中に家庭教師。受験を約2週間に控えた教え子であるが、未だに緊張感がない。でも微笑ましくもある。ここまできたら、本人次第であり、親御さんも、ここに至るまでの過程を評価してくださっているので、穏やかに過ごす。受験を控えた子供模様は、人それぞれであり、関わっているこちらが、贅沢気分を味わえる。

昼からは読書。寒さがぶり返しいて、非常に寒い中、ほかほかカーペットで穏やかな時間を過ごす。「文藝春秋3月号」と、『40翼ふたたび』石田衣良(講談社文庫)を読む。

芥川賞受賞作、「ポトスライムの舟」は、さして興味があるトピックではなかったが、久々に古典的、普遍的に、安心して読めた。それほど凄いと思わなかったが、最近の受賞作にはない、薫風のような完成度を感じた。

大好きな文芸評論家の福田和也氏による、「昭和天皇」であるが、ずっと目で軽く追っているくらいだったのだが、今月号から、やたらと面白くなりだした。時間差を経て、文庫化されると思うので、数年後にまた再読したい。

先月号があまり相性がよくなかっただけに、今月号は、芥川賞受賞作品掲載ということを除いても、名稿が多かった気がする。

石田衣良氏の作品は結構読んできたが、自分の実体験と異なるトピックのほうが、興味をひかれる作家だと思った。アラフォー心理を題材にした『40翼ふたたび』であるが、途中で読み捨てようかと思うくらい、つまらなかった。意外とこの作家、自己世代に近いものの心情描写は下手だな~と思った。月並みで、何1つ残る言葉も場面もなかった。作家の筆致ではないような表現も多く、少し、氏に対する個人的な評価が下がった気がする。

今週は他に、『全国まずいものマップ』清水義範(ちくま文庫)、『脳と仮想』茂木健一郎(新潮文庫)、『底なし沼』新堂冬樹(新潮文庫)を読んだが、新堂氏の作品に対する、読後感動の無さはいつもどおりだった。だが、トピック的に好きだ。ヤクザ、闇金、キャバクラ、といった、ピカレスク性は、娯楽としては推理小説より面白い。

茂木氏の作品は、やはり難解ではないのだが、頭に入りにくい。でも面白い。数冊読むうちに、何となく理解出来るものがある。今回は、クオリアを少し理解できる契機となった気がする。

清水氏は申し分なし。パスティーシュを堪能できる作風は今回も秀逸。自著解説が別冊であればよいな~と、知的好奇心を鼓舞される。
ただ、清水氏、いつも文庫価格が高い! 意外と銭ゲバ? それでもいいけれど・・・。


夜は「食文化研究会」の例会。今回のテーマは、「しゃぶしゃぶ」

昆布だし、コラーゲンだし、醤油ベースだしやらで、牛、豚、肉をしゃぶりつくした。
肉以外の野菜、麺、雑炊セットも充実。しゃぶというよりは、水炊きみたいな鍋で、たんまりと食す。

「食文化研究会」と同じメンツで、「軟弱スポーツ同好会」、「温泉研究会」という、別団体も組んでいる。来月には、温泉研究をする予定である。

ほろ酔い気分で書いていたら、書いているうちに眠ってしまった。手をキーボードに置いたまま、硬直していたので、体が痛い。

「軟弱スポーツ研究会」では、いかに、軟弱なスポーツをやるか?という主旨のもと、「ビーチボール@体育館」 やら、「吹き矢」 なるアイデアも出た。

色々楽しいのである。 我が家もムフフである。

ほろ酔い再沈没を経て、翌日アップとあいなった。

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