2009年2月22日日曜日

お触りおやじと覆面おやじ

酩酊中川君のことについては、数日前のブログでも書いた。表向きは、批難される中川君への同情だ。批難するほう、される方、どちらも目くそ鼻くそであるという事実もふまえて、揶揄して精一杯の賛辞を送った。

中川君が世界に向けて発信したゾンビみたいな醜態は、彼ならありえるという気がしていたので、そんなに驚かなかったが、なんと中川君、バチカンの美術館で、「立ち入り禁止」柵を越えて、警報を鳴らしていたという。触れてはいけない美術品に、1、2回触れたとか・・・。

こうなると、いくら資質が幼い政治界であっても、中川君の幼さは群を抜いている。せいぜい、反抗期を終えた青年くらいの資質が政治界のスタンダードだと思っていたが、彼はまだ思春期も越えていないようだ。それが大臣になっていたという事実は・・・国民の方が酩酊してしまいそうだ。

体調がどうの、酩酊状態だったとかの問題ではなく、美術館で柵を越えるというのは、赤子心理と同じレベルである。いや、無垢でない分、赤子と比べたら失礼だ。野放しにしたらいけない危険人物だ。牢屋で、おもちゃでも与えて、ばぶばぶ~させてあげとけばよい。もちろん、費用自己負担で・・・。

「お触りおやじ」にもあきれたが、「覆面おやじ」も負けてはいない。元岩手県議のサスケ君だ。

電車で携帯写真を撮ろうとした男性に、手をかけたらしい。捕まった直後には、「俺にも肖像権がある~~!」などとほざいていたらしいが、肖像権の前に、公共の福祉について学んで欲しい。

電車に覆面で乗ってきたやつがいたら、俺もおそらく写真を撮る。珍しい動物を見たような好奇心からか、不審者通報するための正義感からか、いずれかの理由で写真を撮ると思う。

マスク姿は俺の顔! と公言している彼の言い分は、政治界だけでは許してやってもいいが(もちろん皮肉だ)、 電車には乗るな! ある意味、公然わいせつだ。マンガにもなりゃしない君のキャラは、ある意味グレートだ、M川君

サスケちゃん、捕まった後のコメントも面白い。「反省しています。被害者の方に謝罪し、改めて一緒に記念撮影に応じてもよいと思っています。」と言っているらしい。

被害者がそれを欲するか?ファンだったのか珍獣の??? どうもコメントからして、自らの立場をわかっていない気がする。

ある意味、記念は記念だが、こんな珍獣が人間界に迷い込まないことを祈念する。

「お触りおやじ」と「覆面おやじ」・・・、色物としては強烈だが、2人が政治界にいたのは偶然ではないだろう。他にも予備軍はいっぱいいそうな気がする。根本が未成熟なのだ

政治家に求められる資質は、このような未成熟な幼稚さがあっても、表向きは、君主らしく見える衣を羽織ることである。つまり、何十もの覆面をかぶって、秘密裏のお触りなんかが露見しない工作力を身につけることが必須である。サスケ君のような覆面ではまだまだ小粒。

偽善性をレトリックに処理する二枚舌が、彼らに必要な帝王学である。

例えば、元総理の森君を見よ。彼は見事だ。食欲に対する執念はキッズレベルであるが、彼の弁舌は、政治家必須の二枚舌のお手本だ。

都内のオートレースの表彰式に参加し、懇親会の席上で、「JKAの会長さんは、100円で夢を買ってほしいと競輪振興に苦しくとも頑張っている。麻生さんもすべての力を振り絞ってもらいたい。」と言ったそうだ。

公営であれば、ギャンブルも夢を買うものになるらしい。賭場でのおいちょカブの方が、もっと夢を買っている気がするのだが・・・。

国家利権としておいしければ、公営ギャンブルで夢を謳う。一方、胴元個人の利益になるギャンブルで、政治家と役所と官僚の利益にならないギャンブルならば、博打開帳容疑で取りしまる。

でも、そんな偽善は誰もが知っているのだが、競輪の夢を麻生さんと比較されたら、何だか突っ込む気にもならなくさせる。ギャンブルに有り金突っ込む奴の心理と、国のトップの心理が、同じ天秤にかけられるわけはないのだが、スルーしてしまい、表向きは国民目線に思わせてしまう。 これが政治家のレトリックだ。

「ばんそこう王子」に振り回されて失墜した首相がいたが、「お触りおやじ」によって、麻生政権もなくなるのだろうか? 引導を渡す役は森君しかいないと思う。

誰を選んでもギャンブルにもならない政治家選び・・・。「お触りおやじ」や、「覆面おやじ」では、夢は買えない。

0 件のコメント: