2008年8月8日金曜日

北京開催の不安と楽観

いよいよ明日から北京オリンピックが始まる。マラソンコースの問題、排ガス、渋滞問題、施設建設の問題、種々の不安が叫ばれながらも、何とか明日の開催にこぎつけた感じだ。

この北京オリンピックだが、2001年の7月には、明日からの日程が決まっていたみたいで、08年8月8日スタートというのは、中国人にとって福を呼ぶとされる「8」にちなんで、8並びの日程設定がなされたと2001年のニュースで聞いた記憶がある。

実際には、ハード面の危惧はおおかた解消されたみたいで、最先端のすばらしき競技場もあり、排ガスも一時よりはましになっているとも報もあった。

ただ、中国という国民性がどうもひっかかる。1人1人の中国人を非難する気はないが、中国の国家体制自体が、世界的なイベント、なかでも五輪開催地としては不適切に思えて仕方がない。

まず第一に、テレビなんかで見る、五輪関係のスタッフ映像を見ると、どうも高圧的で、他国の人をもてなそうとする精神のかけらも見えないように感じる。
海外メディアの人が、「ニイハオ」と挨拶しているのに、にこりともしない奴の映像も見た。
愛想が悪いのは、彼らの国民性の問題だろう。もてなそうなんて気は全くなくて、むしろ、俺たちが開いてやっているといった態度が根底にあるような気がする。

報道規制なんかもなされていると聞く。基本的に、民主国家としての体制がない国が、開催地としての重責を果たせるわけがないような気がする。

ともかく選手や関係者が無事で競技に集中できて、最小限のトラブルですむことを願うのみだ。そして、経済的な利益が四川復旧に使われることを願いたい。

もし、開催国の不手際があって、何か問題が生じたとしても、謝ることをしらない国民とのやり取りがなされるのは、報道を聞いている外野の立場でもうっとうしい。

いっそのこと、中国側の不手際が問題になって、それでも非を認めない彼らが、世界中の笑いものになるきっかけとなる、適当な規模の事態でも起きたほうがいいのかもしれない。

中国の餃子問題があった。中国で製造された餃子を食べた日本人が嘔吐などの症状を訴え、調べてみたら、有毒物質が食品に混入していたというあの事件だ。 どう考えても、中国側の落ち度で、日本側は100%被害者なのだが、中国側はあくまで非を認めなかった。

笑えるぐらいの強情さ! 

いつもの中国のパターンだ。自分たちが非難されたら、まず最初に反論ありきである。いや、反論ならまだいい。彼らは逆切れして、非難された事由を捏造非難で仕返しする。

ギョーザ問題ならば、「日本で有毒物質が混入されたに違いない」というから驚きだ。
孔子や孟子やらの偉い中国の先祖さんは、謝ることを法度としていたのか?と不思議に思う。

こんな対応をしていた中国だが、今日の新聞で、日本人が食中毒を起こしたギョーザを作っていたのと同じ製造会社が作ったギョーザで、中国人が食中毒を起こしたとの報があった。食中毒を起こした中国人には気の毒だが、ざま~みろ!という不謹慎な感想も抱いた。

さすがに言い訳ができない事態があったにも関わらず、彼らは淡々と事実を第三者目線で報道するに終わったみたいだ。もし謝るとしても、政府首脳から首脳へ、こっそり活字にならない謝罪をする程度だろう。実際にしていて、日本も日本でその事実をサミット絡みだろう、今日まで公にしなかったというから驚きだ。弱気になるからつけあがるのだ。ペチっといわせる時はいわせないとだめだと思う。頼むで山拓!

こんな国でオリンピック??? 

だが、彼らの強情さは負けず嫌いに繋がる。自国開催が彼らの負けん気にさらに火をつける。いつも以上に手ごわい開催国競技者だ。勝ちを欲するために、なにか汚いプレーが飛び出さないかが不安だ。競技者自体は悪くない。家族愛に満ちた自己犠牲の精神を持ったアスリートが多いのが中国の特徴だ。

だが、内なるものへの愛情だけで、彼らの愛情は外に開かれていないのが問題だ。いや、問題というか、国民性としてそれはそれでありなのだが、世界規模の大会の開催国として、自国基準を曲げないDNAは、やはり開催国には向いていないと思う。

散々、中国非難をしてきたが、開催地なんか忘れるくらいの素晴らしい競技が見られることを期待したい。
そして、あまり期待していないが、中国人のホスピス精神が、思ったよりもよくなっていて、民主的になっている姿が、捏造報道ではなく、一般中継の落し物として発見できた時には、中国自体にも拍手を送りたい。

現時点で俺は、もろこし嫌いだが、色眼鏡では見ないようにしたい。

8並びは中国では縁起が良いのだな?  ハハハ! 俺は笑って競技観戦をテレビで楽しもうと思う。頼むで北京!

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