2008年8月19日火曜日

紀行





夏の高原、やはり最高!最近は志賀高原に魅せられて、この辺りばかり旅している気がする。冬期閉鎖の道が多いこともあり、前回の旅行で積雪時に行けなかった道の夏模様を見たりしたくて決めた、今回の志賀高原旅行。

昨日の朝5時に家を出た。もっと遅くても良かったのだが、旅行前夜は俺は眠れない。どうせ寝られないなら、早く出て、道中で昼寝時間をとるほうがいいだろうという意図の早起きだ。

富山から上越までは、高速を使うと1時間半で行けるが、やはり下道をじっくり走りたい。富山県の朝日を抜けて親不知にさしかかる辺りの海が、何だか悲哀を帯びていて惹かれる。いつもこの辺になると、第一次胸キュンモードが全開になって困る。

上越から長野に向かう国道292は、もう10回以上は走っているが、飯山に抜ける街道もたまらなく好き。途中上方に見える棚田や、今も変わらぬ木枠の民家を見ると、彼らの日常を素通りで流し身する自分に少々凹む。国道が悪い。

飯山から中野に入り、立ち寄り湯で500円の湯浴み。 受付で金を払って坂道を100メートル登った所に露天があるのだが、見晴らし最高! 時間もちょうど開館間もない10時であったので、俺と嫁がそれぞれ貸しきり状態の露天風呂に入り、仕切り越しに会話出きるという優雅さ! 泉質は単純泉の沸かし湯だが、やわらかくてなかなかの湯であった。何より、人工的な演出中心の露天ではなく、野天といった感じのロケーションが素晴らしい。

最近流行りの演出方露天風呂と違い、自然な野天風呂は、葉っぱも浮いてりゃ、虫の死骸も浮いている。湯の花はあるわ、見た目が決して綺麗なわけではない。だが、心落ち着く。簡素な脱衣場も旅情をくすぐる。

昼寝をするつもりだったが、目はぎんぎん!車を走らせ、湯田中・渋温泉を抜けて、いよいよ高原道路へ! 登り道を走らせてすぐに、天然の鹿を見かけた。車を停め、カメラを出している間も、奴は俺の方を凝視している。もたもたしている間に後ろ向いて山に入っていきそうになったので、俺は窓越しに大きな咳をした。すると、こちらを向いてくれた。
野生の鹿に路上で会ったのは、日光旅行以来だ。

志賀高原の中腹辺りの宿を過ぎ、標高2000メートル超えの横手山へ行く。この横手山だが、高原道路の駐車場脇から、ちょうど、エスカレーターみたいな「スカイレーター」というのが設営されていて、ゆっくりそれにのって登る。降りた後はリフトでさらに登る。すると開ける雲上世界!

360度に開かれた連峰のパノラマがあり、空気は多少薄い感じはしたが、絶景に涙腺が緩みそうになる。ここ数日天気が悪かったみたいだが、昨日だけはしっかり晴れていて、絶景の中食事をし、高山植物なんかを柄にもなく愛でる。

下山してからは、琵琶池というところで、20数年ぶりのボートを漕ぎ、野生の鯉に驚愕し、チェックインまでの時間を過ごす。

宿に入る。1泊7千円代の宿だが、十分な設備であり、何より温泉の泉質が抜群に良かった。白く濁った硫黄泉だ。宿の近くに源泉の噴出し地点があったのだが、熱湯ばりばりであった。宿の温泉は加水しているのだが、それでも漂う硫黄の香り。成分の濃さという点では、白骨温泉以上、万座温泉未満といった感じだ。俺はこの湯に合計5回浸かった。

気候は抜群。涼しいのだが、寒くならない絶好の気温で、布団の冷たさが絶妙だった。ずっと手でスリスリしていたくなるほどの気持ちよさ。心地よい眠りで朝を迎える。

朝は早朝散歩をした。年々、空気の美味しさ、ゆっくり歩くことの気持ちよさに敏感になっている。

体験・見聞のみの紀行文だが、ほんと楽しい2日間だった。

明日から夏期講習後半があり、連休は残酷にも過ぎていく。だが、すごくリフレッシュでき、心身ともに絶好調で夏の終わりを迎えられそうだ。素晴らしき旅に感謝!




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