2007年12月6日木曜日

出る杭打ちまくり

俺の大好きな朝青龍関が、復帰後、全治4週間の足首の怪我をしたらしい。
ヤフーのトップ画面のニュースで知った。

無理もない。2場所休業明けの巡業をこなしたのだから、少し体が鈍っていたら、怪我は簡単にするであろう。相撲というのは、我々が思う以上に、えげつなく激しい格闘技だと思う。いくら筋トレをしていようが、ブランク明けのいきなりの巡業参加は、無謀であったように思う。

朝青龍に対するバッシングは、はっきり言って、日本人のマスコミのレベルの低さを海外に露呈しているだけに思う。サッカーをしていたことが何でいけないのか俺にはまだわからない。
(注:ここでいうサッカーは遊び程度のサッカーで、本格的なサッカーの試合内容に該当するものではない。つまり、空き地で玉蹴りをする程度という意味でのサッカーだ。)

「サッカー出来るなら巡業に出ろ!」とか言ってますが、モンゴル国家に頼まれての親善サッカーでちょっと走ったり、ボールを蹴れるから、体が大丈夫で仮病だというのは、ちょっと認識がずれていないか?と思うのだ。

逆に言えば、遊びのサッカーが出来るだけの状態であれば、相撲は取れるほど、楽な格闘技か?ということである。常人を遥かに逸した、人間の極限みたいな取り組みが出来なくても、遊びのサッカーなら出来るというのは、実に頷ける話で、逆に、相撲の過酷さを証明している事案だと思う。

外野が叩くのも不可解だが、相撲協会自体が叩くのが納得がいかない。彼らは相撲の過酷さを知っているだろうに、最高権威である朝青龍に対してのバッシングは、「今の相撲なら、サッカー出来る体があれば、十分対応できるよ。」と言っているようなものではないかと思う。

ビール瓶で頭を殴るのが頻繁に行われてきた世界である。閉鎖された空間で、稽古を重ねてのし上がってきた横綱である。歴代の横綱を見ても、朝青龍の強さは際立っている。バランスの取れた体と技と強い精神、彼は称えられることはあっても、叩かれる人ではないように思う。

異国に単身留学し、異国の文化に馴染みながら、過酷な日々を過ごし、下積みを経て今の地位を築いた横綱に対しての報道は、あまりに幼稚に思えてならない。世襲もままならない、実力一本の世界で、のし上がってきた横綱を叩く資格がある人は、白鳳ぐらいであろう。朝関はよく辛抱されていると思う。

「横綱としての品格がない」とかほざいている、先輩がいますが、軍隊みたいな世界の中で培われるものが「国技の品格」ですかな? 相撲界での品格は、何を指すのであろうか?

そして、マスコミである。10人がかりでかかっても、朝青龍に勝てそうにない、ガリガリ君が、彼に対する質問は、「仮病ですか?」といった趣旨である。お前が相撲とったら、仮病使う前に死ぬぞ!この幕の内!

そして、「謝罪はないのですか?」ときた。何に対しての謝罪? 故障したから相撲取らなかったことへの謝罪? 病人に鞭打つのかい、君は?

あほか! お前が仮病して、永遠に干されろ! お前が仕事せんでも社会に何の影響もないから、モンゴル旅行にでも出かけて、遊牧して、草原で馬に、「羊毛ですか?」とでも質問しとけ!質問に怒った馬に後ろ蹴り食らっとけ!

朝青龍が素晴らしいのは、日本で稼いだお金を母国で商売に投資し、順調に商いを発展させていることである。彼は忙しい稽古と、本番の合間をぬって帰国し、商売にも関与している。素晴らしいではないか? モンゴルで立派なコンツェルンを築きながらも、日本で文句なしの成績をあげ続ける彼を、褒め言葉以外の形容は出来ない気がするのだが・・・。

仮病というのは、雑魚がするものであって、横綱くらいの人が、痛いと言えば、それは相撲をとる上では、本当に痛いのだ。「痛いから、巡業は無理ですわ。母国に返って商売しながら、稽古だけはやって、来場所また頑張りますわ。」と言ったら、全てがokな気がする。痛みは本人にしかわからないし、痛みがあっても、親善でサッカーをする御仁を褒め称えるべきではないかと思う。

マスコミで働く人って、ピンキリであり、一概に業界で括れないが、亀田君に対して「切腹はされないんですか?」とか言う奴がいる世界である。
マスコミ界の横綱が、しょうもないインタビューをする三下に、「マスコミの品格がない」と叩くことを始めたら、マスコミも良くなるのだろうが、マスコミの横綱の鍋猫君、ちがった、鍋常君があれだから・・・。鍋にしても食えないですな。

朝青龍さんの、怪我が無事に回復し、また好きな相撲を心置きなくとれるように、順調な回復を祈念致します。今後、何をやっても叩かれるのでしょうが、モンゴルの壮大な平原に思いを馳せて、この、人鍋みたいな日本で、穏かな日々をお過ごし下さい。

日本では夜明けは来ないかもしれませんが、曙さんも、朝日を夢見て暗闇の中、刺青入れて頑張っているみたいなんで、今後も痺れる相撲を見せてください。好きです朝やん!

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