2007年12月19日水曜日

O pa pe !

今日は休みだったが、久々に昼寝が出来なかった。しなかったというより、眠れなかったのだ。そのためか、今は少しぐずり気味だ。夜飯の大好物の「ぶり大根」も目を閉じて食べて、しばかれかけた。

今も実に眠たい。眠たいならばすぐに寝れば良いのだが、俺の場合は、こんな時間から寝ようものならば、問題がおきる。

22時前に寝床についてしまうと、必ず、2時前に目が覚める。覚め方は、うつつな感じではなく、ぱっちりと、爽快な目覚め方である。「あ~た~らし~い~あ~さがきた。きぼ~うの~あ~さ~だ~。」と、口ずさみたくなるほどの目覚めである。

目覚めが良ければ、起きたくなる。起きると腹が減る。夜中に家人が寝静まる中を、一階の台所に向けて歩き出すのだが、俺の足音はでかい。すり足が出来ない。すろうものならば、躓いて、余計に音を立てる。俺が階段を下りる前に耳を澄ますと、義父母の鼾と寝息が聞こえる。それが、俺が足を一歩踏み出した瞬間、息が止まる。

「ゴ~ッオ、フ~ 」と規則正しい音の繰り返しが、俺の一歩と同時に、「ッゴ!」と止まり、彼らは「フ~」とため息をつき、寝返りを打つ。どうせ、すぐにまた眠りに誘われるのであろうが、やはり起こしたくはない。

ならば、布団でチンとしておれば良いのだが、目覚めが快活な分、それは無理だ。静から動への移動は必然だ。音楽は聴けない。電灯もつけられないから本も読めない。仕方無しに、深夜にすり足で家内を闊歩する三十路後半の男・・・不審だ。我が家で不審者にはなりたくない。

いつ頃からかわからないが、長時間連続で睡眠できなくなってきている。若い時は、40時間ぐらい連続で眠っていて、空白の1日を過ごしたことがある。厳密に言うと、腹が減って、間に一回起きたのだが、手を伸ばした所にあった角砂糖をほおばってすぐにまた寝た。そして気付けば40時間経過だ。

40時間は極端だが、以前は、目覚ましがなるまでは、しっかりと連続で眠れていたのだが、おそらく20代後半くらいから、目覚ましが鳴る前に目が覚めるようになり、今は、6時間以上、目が覚めないということが無くなっている。

以前に、本で読んだのか、人から聞いたのかは忘れたが、睡眠には睡眠の体力があって、それが劣化してくると、長時間眠れなくなる。といったことを聞いたことがある。まさに今、俺はその状態だ。

年寄りが朝早いのは、早く寝るからだと思っていたが、そうでもなさそうだ。単純に長時間睡眠せずに目が覚めるのだろう。俺の睡眠体力は、早くも円熟の域に達してきている。不安だ。

睡眠のメカニズムは不思議だ。今の時間に寝ると、間違いなく2時には目が覚めることは先にも述べたが、逆に言えば、4時間は連続して眠れる。

しかし、昼寝の場合は、1時間きっかりで目が覚める。部屋を暗くしていたら、昼間でも、俺の睡眠神経を騙せると思っているのだが、奴は騙されずに、1時間きっかりで目を覚ましにかかる。

人間の体自体が、昼間起きて、夜眠る体内リズムがあって、それを睡眠神経を掌る頭脳の一部署は覚えているのかもしれない。昼夜逆転の生活をしている人は、体内リズムがきれいに逆になっているから対応出来るのだと思う。

俺が今から眠るのは、夜寝として扱うので、4時間は目を覚まさずにいさしてくれ、昼間の場合は、昼寝ということを感知して、1時間で目を覚まさせてくれるのであろう。人間の体の神秘だ。

夜寝とはいったものの、寝る時間帯が早いので、「これでいいの、こいつ?」ってな具合に、1度目を覚まさせてくれるのが、今の時間帯からの睡眠に対する、睡眠神経の気配りだと思う。気持ちはありがたいのだが、せめて、俺のベスト睡眠時間である、6時間までは起こさないで欲しい。

連続睡眠以外にも、最近は二度寝が出来ない日が多くなっている。1度目が覚めると、次になかなか眠れないのだ。だから、最近は、4~6時間の連続睡眠をして、2、3時間起きて、また2時間寝るといった不規則睡眠が多い。効率が悪いが、今の睡眠体系が効率的にくり返されていれば、これが俺の規則的な睡眠体制になる。睡眠神経に対する指令も出て、奴もそれに応じてくれる。

だが、なかなかに日々は手ごわい。睡眠神経が、せっかく快適な眠りを用意してくれていても、外部からの闖入者に対する攻撃は予期していない。深く眠る体勢に入った時の闖入者の来訪には、睡眠神経も対応しきれず、びっくりする。

今朝方、俺の連続睡眠が4時間にさしかかろうとする時に、携帯メールのバイブ音で目が覚めた。
「何だ!」と思ってメールを開くと、「Hey you!」と書いてある。英文メールだ。明君からかと思ったが、違った。明君は携帯のメールの術をまだ知らないはずだ。

人がせっかく、自分の中での規則正しい睡眠体系を作り上げたというのに、英文迷惑メールに阻害される。おまけに、知りもしない外人に「Hey!」で覚まされた日には、睡眠神経もご立腹のことだろう。

Hey が原因で今日は昼寝できなかったのだ。1度来たということは、間違いなく明朝も奴らは来る。俺には予兆できる。朝方にバイブ音と共に訪れ、悪漢小説の汚物のような文面を散りばめる奴が、憎くてたまらない。俺は強い男の子だから良い。しかし、俺の体内に鎮座する俺の睡眠神経が可愛そうだ。

俺は睡眠神経の憤りを慮り、「Hey」の野郎に 「O pa pe!」と返信した。解読して、更正して欲しい。
「omen parasite people」の略だ。

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