2008年6月10日火曜日

パワフル消臭・消愁

出勤して、今日もいつものトイレ掃除をする。嫌いではない。わが職場のトイレはいつも綺麗に保たれている。ミルキーにミンティーにラベンダーな芳香、最近はレモンの香りを漂わせている。鼻穴全快にして吸い込む。いい匂いだ。ここでお昼寝したいくらい。

厠の時代には、網タイツみたいなのに入った緑の球体の固まりの匂いだけが便所感を漂わせてくれていたが、最近は色んな香りがあって、便所も種々色々だ。

最近思うのだが、昔の厠は、ぼっとん式であり、便臭も今より強烈だったが、不思議と今ほどの不快感を感じなかった。今じゃ、様々な芳香剤、消臭剤が用意されているにも関わらず、残り香は強烈に不快だ。

厠の香りは肥料の香り、トイレの香りは香料の香り、どう考えても香料が勝つ気がするのだが、厠の匂いが時に恋しくもなる。木枠の仕切りや、周囲の自然環境も含めて、厠時代には、臭い自体に人間味があった気がする。

そんな厠への愛着を懐古しながら、きっちりクイックルとサンポールして、芸術的に綺麗にしたてあげた。

清掃して、ぴかぴかのトイレでマイベンを投下するのが、最近の楽しみである。誰にも邪魔されない空間で投下の喜びを知る。雅だ。愛しのマイベン!

今日のマイベンは不発弾、なかなか落ちてくれなかった。だんだん雅感がなくなり、飽きてきた。本を持ち込むべきだったが、今さらハイハイして取りに行きたくもない。
仕方ないから、消臭スプレーの注意書きを読む。

夢中になった。面白い。気に入った部分をピックアップして紹介する。

「直接スプレーできないもの・・・繊維製品、革製品、白木や桐・・・」

繊維は分かる。お手拭タオルがあるからだ。革製品ももしかしたら、革ジャン着たベンちゃんがいるかもしれないから、まだ良い。 白木や桐って・・・。皇室邸宅でも便所に桐はないやろ? 仮にあったら、エアーフレッシュをせんでも十分、雅だと思う。

「目に入った場合は、すぐに流水で15分以上洗い流す。異常がある場合は本品を持参し、医師に相談する。」

これも優れた作品だ。 15分以上流水で洗い流すって、どんだけ有害やねん! ベンの香り消すために命がけやないかい! それに、異常があったとしよう、その時、眼科にいって、「あの~、このトイレ消臭スプレーが目に入ったんです。」と、スプレーを示して話す奴がおるかい! 口頭の説明で十分だ。現品はいらない。どんだけ特殊やねん!

「1回1秒の噴射で約200回スプレーできます。」

どんだけ臭い消すねん! 1日5ベンとして、40日もつやんけ! 消しすぎ!有害なくせして、臭い退治しすぎ! 

「人体には使用しない」

8×4(エイトフォー)か! 脇にトイレ消臭剤シュッ、シュッ・・・おるかい!

「高温にすると破裂の危険があるため、40度以上となるところに置かないこと。」

どこの家が、低温サウナみたいなトイレでくそ垂れるねん。もっと冷えとるわい!
とは言いつつも、そんだけ暑いトイレやったら、汗だぁ~だぁ~で、エイトフォーしたくもなるが・・・。

夢中で読んでいたら、マイベンを投下するのを忘れて立ち上がってしまった。

厠に対する懐古もどこかへ消え去った。トイレ消臭剤恐るべし、パワフル消臭・消愁だ。

0 件のコメント: