2008年6月11日水曜日

タスポレス

高齢者医療やら、年金やら、種々の需要のために、税金の値上げが必至だ。ほんまに必要ならば、喜んで働いて支払いたいが、性質が悪いのが、どこから税金をまきあげるかが、政治的な思惑に利用されていることだ。

消費税を値上げするといったら、それだけで政党は支持を失う。本当に必要ならば、わかってもらえるまでしっかり国民に話せば良いだけだが、それをするには、一貫した主張がなかった過去の履歴が、主旨説明、理解の土壌を壊してしまっている。

消費税値上げ!という言葉だけに、徒に反応する国民もいけないのだが、値上げの事態を作った政治側は、国民を攻めるわけにはいかないだろう。

税金の確保を消費税の値上げで行うことは、現時点ではベストと思うし、本当はそうしたいのだろうが、内閣支持率が悪い状況で、そのカードは切りたくない。だから、出来ることならば、今は代替案でしばらくしのぎたい。なんかいい案はないかな?

たばこだ! 誰の陰謀かしらないが、異常なほどの嫌煙ブーム! 1箱1000円にしたら、喫煙者が3分の1に減ったとしても、値上げ幅で税収増が見込めるという。まじめに実現性をおびてきた。

むちゃくちゃでんがな! そんだけ体に悪いものならば、禁止にすることを考えるのが筋であって、べらぼうな税金を価格に上乗せし、収入増を得ながら、嫌煙ブームを継続させる。

何度も過去ブログでもふれたが、嫌煙を声高に叫んで、ヒステリックに叫ぶ奴が景気を悪くしている。嫌いなら、自分が吸わなければ良い。間接禁煙が嫌ならば、煙を避けたらよい。喫煙者自体も、これだけ肩身の狭い思いをして吸っているというのに、更に嫌悪感を煽り、挙句の果てに、さらに税金を巻き上げようとする首謀者は誰だ?

タスポが導入された。未成年者が自動販売機でたばこを買えないようにするためだそうだ。
大義名分は素晴らしい! 

だが、どんだけお金かけてんねん! あの機械やらカードやらを導入することで、儲けを得る奴らの利権が、政治手腕で実行されただけで腹が立つ。

何の解決にもならない。コンビニのアルバイト店員が、中高生がたばこを買いに来たからと言って、「自分、あかんやん! まだガキやん!」と言うはずもない。身分証明書を見せろと言うはずがない。自販機で買えなければ、チェックの甘いコンビニが、キッズの喫煙者ネットワークに乗り、繁盛するだけだ。

それに最大の問題は、昭和時代からの原風景から、町の中になくてはならなかった、町のたばこやさんが、消えるかもしれないということだ。

キッズが買わないから打撃を受けるのではない。タスポなんか面倒くさくて手に入れない、俺のようなタスポレスの大人が、町のたばこやで買わなくなるからだ。
薄利、おまけに決して多売でもない中で、自販機とクリーニング取次ぎで、細々と商ってこられた町の老人が、収入源を失う。

タスポなんかを導入するくらいなら、いっそのこと、対面商売だけで、自販機を廃してあげたらよいのだ。

町のたばこやといっても、最近では対面商売がなくなった。自販機に売り上げを任せている店舗が増え、置物みたいに鎮座した、かわいい婆さんから直接買うことは少なくなった。

そんな時代変遷に併せるようにして、認知症患者が増えだした。

自販機が蔓延る前は、耳が遠くなりかけた婆さんに、「マ~イ~ル~ド~セ~ブ~ン!」と怒鳴って「セブンスター」を受け取ったものだ。彼女たちの難聴化の進行は、喫煙者が止めた。
つり銭を計算することで、彼女たちの脳は数字を捉え続けた。ボケ防止には喫煙者が貢献した。
たばこ在庫を持ち運びすることで、彼女たちは体を動かした。適宜な運動機会を喫煙者が与え続けた。

全て対面商売にして、町のたばこやさんの中から、選りすぐりの婆さんたちに販売権を与え、そこからのみ買えるようにしたら良いのだ。今、たばこやを商っている婆さんたちだけでなくても良い。生活に貧窮した婆さんを、置屋みたいに配置して、たばこを売らせる。

たばこだけではなく、塩なども専売制に戻して、婆さんの置屋からのみ買えるようにする。
婆さんたちの収益率も上げてあげれば、後期高齢者医療の問題解決にも役立つ。

それだけの改革をした上で、たばこを1000円にするというならば、喜んで従おう。

喫煙者を迫害する一方で、税金だけは巻き上げ、販売者の利益も奪う。しょうもないカードの開発、普及のために、無駄な税金を垂れ流す。
それだけして考えた増税が、恒久的な解決にはならず、内閣支持率の高い政党が出来たら、消費税値上げに変えられる。それまでの場つなぎの改革にしては、メリットが1つもない。

タスポは、歴史に汚点を残すだろう。+(タス)部分がない。歩(ポ)はない。タスポレス

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