2008年1月12日土曜日

ライブ告知

トップ画面右にも書きましたが、1月26日(土)に、福野町「さむでい」にて、「ほうるもん」2回目のライブをする。「さむでい」は非常にお世話になっている場所だ。

俺は富山に来て7年ほど経ったある日、チープでの活動以外に、ソロでもやってみようと決心し、ハコを探していた。チケットノルマがなく、マスターの主観だけでブッキングが決まるような、ナイスで頑固なハコを探していた。

県内の情報誌をめくり、俺の嗅覚がとらえた「さむでい」に、ある日曜日の昼間に、嫁と出かけ、そのハコを体感した。昼間なのでライブはやっていなかったが、俺達以外に、3人のガラの悪いおっさんがいた。俺は、飲み物を注文し、それとなくハコ全体を概観し、思い切ってマスターに声をかけてみた。
「ここでライブをやるにはどうしたらいいのですか?」

音源があるかどうかを聞かれ、俺は車に積んでいたチープの音源を聞かせた。マスターは店内のやさぐれ常連オヤジにも「これ、そこの彼のバンドなんだって!」と言いながら、大音量でかけてくれた。
店内に響き渡るチープの音、そして、それに対して値踏みを始める、ガラ悪おやじ・・・。
俺は、何ともいえない緊張感に包まれた。

「さむでい」は富山県の片田舎にあるハコだ。俺は全然知らずに、匂いだけを頼りにハコを物色していたのだが、俺の嗅覚レーダーは間違っていなかった。素晴らしきマスターと奥様の人柄、そして、空間の素晴らしさ、ガラ悪おやじが気になったが、俺はすぐにブッキングを許可していただいて、ソロで、「さむでい」との関わりを始める。

生まれてこのかた、ソロで、しかもアコギを弾くなんてかっこいいことはしたことがなかった。俺はバレーでFのコードを押さえることが出来なかったのだ。(今も、清い音色に混じって、「ベッ 」っという破裂音が混じるのだが)。しかし、俺はめげずに、魂を込めて歌った。伴奏、リズム、唄、どれをとってもビギナー以下の完成度だったが、俺の長所は、どんな環境であれ、言葉に魂を込めることが出来る。
何とか、よそ者の俺も、ライブが終わった後は、常連のおっさん達の交流に入ることができた。俺の長所のもう1つは、人見知りをせずに、他のコミュニティーに土足で入ることが出来ることだ。一方的な長所観である。でも、仲良くなれた。

ちょうどライブ会場には、俺が初めて「さむでい」を訪ねた時の、上記のガラ悪おやじの筆頭がいた。
俺は酔ったふりをして、彼の首を絞めた。周囲の人間は、「大丈夫か?」というものだった。何でもそいつは、暴れん坊で名を馳せていた奴らしく、初面識に近い奴が、首を絞めて、ボディーランゲージを交わせる奴ではなかったようだ。

世間は狭い。そのガラ悪は、俺の嫁の中学の同級生だったのだ。嫁が、初対面の時、「何か見たことある」と言っていたが、その通りだった。嫁にしてみれば、自分の同級生と18年ぶりくらいに再会して、そいつを旦那が首絞め攻撃しているなんて、素敵過ぎる光景だったろう。

俺が首を絞めたその男が、「ほうるもん」のドラムである。奴の交流から、今のメンバーと知り合う。
この縁を大事にしたい。素晴らしきメンバーだ。

「チープハンズ」、「ほうるもん」、この素晴らしきバンドのメンバーに出会えて音を出せる喜びは、クレオパトラと楊貴妃の両者と、まぐわえるようなものである。2人の女御は人種が違う。しかし、降り注ぐ愛情は同種だ。魅力に溢れている2つのバンド・・・。

自分がまさか、2つのバンドを出来るなんて、音楽に興味を持ち始めた時には想像もしなかったことである。若輩の俺が、この2つのバンドから色々影響され、吸収し、そしてその滋養を両者に還元出来る、立派なサイクルが成り立つならば、それ以上の喜びはない。

2月にはチープ、3年以上ぶりのフルメンバー再会が待っている。ライブも年内に必ず入れる。チープのメンバーに、最高の刺激をもたらせる様に、そして、俺がチープで培ってきた何かが、「ほうるもん」の中で生かされることに、わくわくしている。手前味噌でも構わない。

チープでは、長年のメンバー体内が育てたマジックを皆様に披露する。音的に変わる必要はない。変わらない清さがチープにはある。最高級のメンバー同タイミングもたり、走りを体感してほしい。曲の料理の仕方がインスタントでチープである。そこに俺達の年輪が詰まっている。単品では一聴、ジャンクかもしれないが、定食で味わうチープは栄養素満点である。自然のマジックだ。

「ほうるもん」では、今、組曲に挑戦している。20分近くに及ぶ曲だ。偉大なベーシストのご発案だ。俺は、はまっている。ストーリー性を持たせることと、完奏出来る音力を今、修行している。曲の離陸の仕方が、本能むき出しなのであるが、パイロットがいて、その軌道は正しい。素晴らしきベース、ギターの御大にまとわりつく、ガラ悪オヤジの俺とドラム。本能のロジックだ。

福野町「さむでい」でのライブ。色んな人に見て欲しい気持ちで一杯だ。
京都「拾得」でのライブが決まったら、また告知する。色んな人に見て欲しい気持ちで一杯だ。

2つの、掛け替えのないバンドを持った俺、公衆にさらされたい気持ちで一杯だ。

今年は露出する。穀のある痴だ。 ライブ告知であった。予露志句!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

了解~またお邪魔しますよ(~o~)♪

管理猿まえけん さんのコメント...

わ~い! 19日にお知らせしようと思っててん。日に日に大衆性から離れて、間奏が長いバンドとなりつつありますが、爆音見に来てください。食文よろしく!