2008年1月26日土曜日

ライブの朝

今日は、3時から家庭教師をして、その後ライブだ。ライブ日であるので、朝はゆっくり寝ようと思っていたのだが、やはり早くに目が覚めた。ギターの弦を変えたり、曲を流してみたり、髭を抜いてみたり、柔軟体操をしてみたり、何かと落ち着きがない。

今日の未明、地震があった。強烈な「ドスン!」という、腹に響くような衝撃を感じた。嫁は布団から動けずに、あばあばしていた。俺は、「ハルマゲドンじゃ!」と、過剰に反応し、うろちょろ闇を彷徨し、そこからは、寝ているか寝ていないかわからない、まどろみの中、朝を迎えた。

昨日の夜、「ほうるもん」のドラムのタカから、気持ち悪い雲の様子が映ったメールをもらった。神様の両手が雲をがっしり掴んでいるかのような雲間に、光が差し込む姿は、なんともいえない不気味さがあった。「神の手」と言われる雲の形状らしい。

その映像を見て眠りについたからであろうか、俺は地震にすごく慌てた。「せめてライブが終わってからにしてください!」と、実に狭量な願いを咄嗟に考えていたことに、我がごとながら呆れる。

「次男坊」、「風の機関車」、「頭上の部屋」、「のべつ幕なし組曲(「彩綾」、「幕」、「やさぐれ」)、「うつせみ」といった曲を予定している。

「うつせみ」のみ、チープメンバーも知っている曲だが、それ以外は、昨年の「ほうるもん」ライブ以降に作った曲だ。興奮すればするほど、もたって演奏することが今回のテーマだ。

1曲、紹介したい。唄の歌詞は、音を伴って一人前だが、たまには、半人前の姿を顕にするのも良いだろう。

「風の機関車」

「顔に見立てた風の機関車が 僕らの前を過ぎていく 君は顔しかめた

錆びに彩られた古い自転車が 僕らの前を過ぎていく 見つめたら消えていた

敷き詰められては息苦しいよな 土の息吹が道路に呼吸の穴開けていく

顔を剥ぎ取られて朽ち果てそうな山 ざまな姿でも周りに馴染もうとしている

どっちだろうか声のする方へ こっちだろうか声を探して
近く遠く声に吹かれて 遠く近く君の声は 澄まさなきゃ 
声をあげているのに あげているのに 風の機関車

顔に見立て風の機関車が 僕の前 砂をさらっていく 君の顔見とれた 君の顔見とれた」



外は雪が降りさくっている。夜まで降り続くような雪だ。穏かな一方で、胸騒ぎのする1日の始まりだ。
ライブの朝だ。しばし、まどろんで出かける。

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