2008年1月19日土曜日

ヨハネスブルグ

昨年の秋ごろから、南アフリカ共和国のヨハネスブルグに、個人的に多大な関心を寄せている。
「世界で一番治安が悪い都市」「危険レベル激高」といったような、ありがたくない形容がなされる土地であるが、ワールドカップが開催されることが決まった時から、少し、気になり、単なる受け売りの知識でいいから、色々調べたくなった。

ネットや書籍で見る限り、ここの危険性は凄まじいものがある。ホテルから数十メートル出歩いただけで、銃を持った集団に襲われたといった話しがたくさんあり、車に乗っていても、信号で止まったら危険なので、信号はあってないものらしい。「本当かよ?」と思いたくなる。
殺人による死亡率自体が把握出来ないほどの犯罪発生率で、とにかく無法地帯と化しているらしい。

写真が少ないのだが、探せば色々ある。当然、写真が撮られた現場自体が、まだ安全な場所なのであろうが、空中からの写真には、近代的なビルも外観できる。しかし、何かプラモデルで作った模型のような、無機質感を抱かずにはおれない何かがある。人の生活観が全く感じられないのだ。

単なる都会の無機質感とはまた違った、ゴーストタウンとしての不気味さが写真からも感じられる。
一般的な情報は、拡大解釈の危険があるので、先入観は入れないつもりなのだが、ここは、写真を見るだけで、明らかに本物の匂いがする。

この土地に対する素朴な疑問が二つある。①この土地の経済がよく回っているな? ②何でここまで荒んだ人種が蔓延るのか? だ

①犯罪まみれの非合法地帯において、近代的なビルが立ち並び、経済活動が砂上の楼閣のような状態とはいえ、回っていること、これは本当に不思議である。当然だが、近代的なホテルもあれば、大学もある。ヨハネスブルグ全体が危険地帯ではない。それでも、素晴らしく高い確率で、襲われる地帯が、野放しにされていて、その地帯にあるビルが、ギャングに占拠されている状態・・・。これでよく1つの自治体としての機能が保てているな? と思う。

一般的な不動産賃貸、土地の所有権、商店、企業の納める税金といった機能レベルのこと自体がなされていないであろう状態で、自治体があること自体が不思議なのだ。アパルトへイトの表層的解放の後に、貧困層の黒人が一気に流入してきたみたいなのだが、彼らの殆どは文盲で、商店主自体がお釣の計算も出来ないらしい。

ヨハネスブルグという自治体自体が、ある一定区域を非合法地帯としてあきらめているのかもしれないが、公的な権力が、自治を放棄せざるを得ないほどの、犯罪層の流入が実際にあって、それでいて、自治体としての経済が回っていることが、どうも実感としてわからない。

②どのようにして、犯罪黒人集団は、ここまで荒んだのか??
エイズの蔓延による終末観、文明社会で生きるだけの教育がなされていない貧困環境・・・。色々、ここの治安の悪さに対する原因は挙げられているが、人間として、人を襲うことを生業とする日々で発狂しない心圧が信じられない。だからといって、彼らを一概に凶暴な鬼畜と定義も出来ない。もっと深遠な理由があるはずだ。俺は、黒人の人たちが本来持っている、純真さと、運動能力の高さには敬服する。彼らが、こんな荒んだ生活に明け暮れているのが信じられない。

人種をまたぐ主観であるので、非常にデリケートな話題だが、俺は主観を述べる。人種的な偏見では断じてない。

黄色人種や白人が、黒人が本来住むに適していた土地に居住すると、体が日焼けしてしまって、すぐに生体的支障をきたす。肌の色、これは優劣ではなく、本来そこに住むに適した皮膚を供えられた結果である。だから、それぞれの肌の色に適した居住空間、環境というものが、本来あったはずだ。温度だけではなく、本来の与えられたハードの中で、それに的した生体能力と技能を、生まれつき備わっていたのが、原始という言葉で定義される、清く美しき昔だった気がする。

それが、船やら汽車やら飛行機やらが出来て、人種間の移動が可能になった。移動して他の世界を見ること自体は悪くはないことであった。しかし、人種間の行き来が発生すると、そこに人種的な優劣を感じて、制圧する輩が出てきだす。それは歴史的に見て、文明と言われるものを先に手に入れた、浅薄な白人だ。彼らは、黒人の土地に土足で侵入し、そこに、白人的価値観に基づく文明を、無理やり持ち込み、彼らを支配した。

散々、人種差別攻撃を繰り返し、搾り取るものが少なったころ、彼らは、自分が優位に立てるための、自己満足的な平等思想を持ち出した。そして、黒人を平等に扱うとの上から目線で、彼らに白人文明を押し売りして、悦に入った。今じゃ、アフリカのどこでも、首都には近代的なビルが立ち並ぶ。テレポートしたら、そこがどこだかわからない、全世界レベルの画一化だ。気候や風土を馬鹿にしている。

黒人にとって、白人から与えられる文明が、本当にありがたいものだったのだろうか?俺は絶対にそうは思わない。近代的なビルよりも、一族が暮らしていける草原と、肉体を育む動植物が周りに溢れている環境があれば、それで良かったはずだ。自給自足の暮らしで、平和な暮らしが出来ていたのに、それにパッケージされた食文化を一方的に与え、彼らが生活を営む土壌を廃墟にしたのは、白人だ。

黒人の中でも、白人社会での生き方を欲する者がいたら、その時の門戸を開けるだけでよかったものを、邪な平等意識で、世界全体を近代化しようとしてきた。その結果がこのざまだ。

ヨハネスブルグで犯罪に手を染める黒人にとって、ビルが立ち並ぶ土地は、実に生き難いのだ。自給自足できる、昔の土地が与えられていて、白人主導の文明価値観を押し売りされなければ、どうして、純真な彼らが、犯罪集団になろう?? どうやって、元の状態に戻すのだ???彼らの目には、捕獲すべき獣がいない土地での、獣に対峙できない悲しさがあると思う。

ワールドカップ開催に向けて、表向きの粛清は進むだろう。治安ワーストの称号も一時的にはなくなるかもしれないが、住処を失った彼らが、生まれた瞬間から、生き場がなくなれば、彼らは呼吸している間、苦しみもだえて彷徨するだろう。人種差別の弊害は、今こそが大問題な時期だ。

ヨハネスブルグで、清く文明に同化しようとする人たちと、それに対応できないで、獣と化す人たち、そして、遠い土地の情報を知識だけでブログるアジア人、様々な人間を乗っけて、今日も地球は回る。

しかし、適した土地で、あるべく、あるがままで過ごせることを欲する気持ちだけは同じであるはずだ。

余は寝 過ぐる ブログ   ヨハネスブルグに思いをはせる間も、俺の周囲は平穏に回る。

2 件のコメント:

みや さんのコメント...

何年か前にクーリエ・ジャポンという雑誌で、ナイジェリアのハイエナマンという輩の記事を読んだの思い出しました。彼らは猿回しのようにハイエナを操り、伝統薬(怪しげな)を売る行商人なのですが、風貌がアフリカン・パンク!?なのです。伝統的な(マサイ族のような)スカートを穿いてはいるけど、鎖ジャラジャラ引き摺っており、おまけにジャンキーときている。そんな彼らが中途半端に近代化(白人化)された街で、ハイエナ連れてる写真が掲載されていました。
彼らの虚ろな眼差しは、ヤクのせいなのかグローバル化に取り残された者の悲哀なのか?考えさせられます。

管理猿まえけん さんのコメント...

虚ろな眼差し、映像伝わるわ。

自分が日々紡いでる動作が、何の目的かを認識出来ずにおどらされている状態って、すごい考えるもんあるよね~。アフリカンパンクって状態が悲しく感じます。情報ありがとう。