今日は、県内私立高校の推薦入試が行われた。うちの塾にも該当するこがいて、受けている。
彼らが頑張っている間、俺は優雅に休日だ。
土と日を、相棒と交互に休んでいるので、日曜日に出る俺は、土曜は休みだ。だから、ライブも出来やすい環境が整ってきている。
外に出る。横殴りの風が強い。髪が横になびく。すごい顔面の映像がウインドウに映し出される。おまけに、雨も強弱はっきりしない。中途半端な天気だ。家にいよう。
家では、古本・新刊で仕入れてきていた、「カツラーの秘密」、「鉄道ジャーナル」、「新聞に載らない小さな事件」、「日本一愉快な国語授業」を読む。
「カツラーの秘密」は、なかなか興味のツボをくすぐられた。前から思っていたのだが、なんで、あんなばれやすいものをかぶるのかという疑問に、カツラ体験者が完結に答えてくれていた。
1度かぶってしまうと、カミングアウトできない、心理状態というのは、なかなか納得できる。
頭が黒かろうが、光っていようが、俺は気にしないつもりだ。間違いなく、あと15年後には、ご来光の日が訪れると思うが、俺はその時、綺麗にシェービングして、ちょい悪おやじとして、過ごしたい。毛の悩みは多いと思うので、軽々しく言うべきではないかもしれないが、俺も薄い人間だからいいだろう。
「鉄道ジャーナル」は、俺が小学校の時に好きだった電車を特集していたので買った。今の、無機質な電車のフォルムなら、定期的に鉄道を追いかける気はない。でも、俺が幼少時の電車、特にブルートレインとL特急は、本当にしびれる。内装も外観も、ダイヤも全て魅了する。鉄道に夢中になれる日は、もう来ないような気がする。感慨深く、ジャーナルを読み終える。
「新聞に載らない小さな事件」は。期待していた面白さはなかったが、まずまず。斜め読みで終える。
「日本一愉快な国語授業」は、これは保存版だ。言語的な雑学が、センスよく配置してあり、編集の仕方が秀逸だ。きっと筆者はいい先生だったんだろうな~と思う。裏表紙の写真の頭はズルむけていた。むき出し感に、よけい好感を持つ。
昼寝をしようと思いながら、いつでも寝れる体勢で読んでいたのだが、寝こじれた。心は怠惰を求めているが、体が元気すぎて快活だ。
今から、家庭教師に行ってくる。終了後に、ご主人に飲みに連れて行っていただく。しょっちゅう、こういう機会を設けていただけるのでありがたい限りだ。
最近は、毎日が優雅で穏かになった。男30代、もっと骨身を削って働かないといけない気がするが、今ぐらいがちょうどいいのかもしれない。去年までなら、月に2回ぐらいしか休みは取っていなかった。明日は、その会社が行う模試の日だ。朝から深夜まで、試験監督、採点と、業のような日々が過ぎていた。それでも、たいしてしんどいとは思わなかったから不思議だ。今、やれと言われても無理だろう。
明日の出勤は、その模試会場を通って行く。かつての同僚がそこにいるはずだ。その横を、余裕の表情で通り過ぎて、嫌な奴ごっこしてやろうと思う。
優雅な生活は、欲していたのだが、やはり根が貧乏性の俺は、予定が詰まっていないと、何をするにも効率が悪い。俺の色んな作業力の高さは、過密スケジュールの中で生かされる。ゆったりした時間の中では、行動力もスローになる。俺から落ち着きの無さが消えた時、死にそうな気がする。止まると死ぬのだ。幸いにして、今月は予定がたくさんある。しかし、拘束された予定ではない。自分にとって楽しいことばかりの、自主的な予定だ。もっと、なんというか、不満を爆発できるような拘束を味わいたいと思うのは、おかしいだろうか?
自由は拘束された中の余暇に訪れ、拘束度合いが高ければ高いほど、余暇が生きてくる。
俺は、宝くじが当たったり、働かなくてよい環境になれば、時間の海原に放り出されて死んでしまうだろう。
家族の時間やバンドの時間や、友との時間を確保できるのであれば、それ以外は、仕事に拘束されてもいいような気がする。新年度は、基本、週1休みにして、前もって予定入れる日に連休を取れるシフトを組もうと思っている。
たるんでいる・・・。1日ゆったり過ごしただけで、こう思える俺は、若い。少しぜいたくな悩みを自慢したかっただけだ。本当に、性格が悪い。性根を入れ替えて家庭教師に出かける。鬼教師に変身だ。赤ら顔だ。今夜はますます赤くなる。
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