2008年6月6日金曜日

無比の戦い

今朝方、今年初の蚊との遭遇をした。寝ているときに耳元で、「プ~ン」とクレシェンド、デクレシェンドとくり返す。退治しようと何度も自分の耳とほっぺをびんたした。
だが、蚊は俺の手をするりとかわし、しばらく経ったらまた耳元で「プ~~~~~ン」と囁く。完全なる寝こじれ。今日はすごく眠い1日だった。

色んな不快な音がある。発泡スチロールを爪でこすった時の音、人が汁物をじゅるじゅるすする音、暴走族がたてるパラリラパラリラ・・・、しかし、蚊の音は俺の中で不動の一位だ。無敵の不快音だ。

ベープマット、蚊取り線香、対蚊の商品は数あれど、いまいち効果を実感しない。蚊取り線香を焚いていたにも関わらず、煙の流れを避けながら、俺のかわいいあんよをかむ奴もいる。俺にとっては文字おどおり吸血鬼だ。人の血を盗むなんて鬼だ。

両手でバチっと挟み込み、退治できた時の爽快感は何ものにも変えがたい。しかしその気持ちよさは、手のひらに付着した血を見た瞬間に消える。この時の不快感も何ものにも変えがたい。

マラリア、日本脳炎を媒介してくるから嫌いなのではない。勝手に俺の肌にストローを刺してちゅうちゅうするのが気にくわないのだ。

ミドリ安全が出している、たばこの煙を吸い上げてくれるあの機械、寝ている時に、俺の体全身の上に装備したいくらいだ。
少しでも俺の体に近づいた蚊は、吸い上げられ、留置所送り。

翌朝刑務官の俺は、留置所で彼らに向かって、「プレスタ~イム!」と叫び、一匹ずつパチンパチンしていく。

そんな嫌いな蚊。昔東京にスクーリングで滞在していた時、電車の中で俺の横で蚊の鳴き声が聞こえたことがあった。昼間の電車内で蚊???? 不思議に思うこと2秒。

「もしもし?」 俺の横で携帯電話に出た男の声と引き換えに蚊の鳴き声は止んだ。

着信音が・・・・・・蚊????  俺の頭ではゴングが鳴った。プレスしたい衝動にかられたら、横の男はボディープレスが可能なほどの巨大な体躯だった。太った彼の着信音バッドチョイスのおかげで、ますます蚊が嫌いになった。

ゴキ、イナゴに対する憎しみもたくさんある。どいつもこいつも手ごわくて、勝てそうにないから余計に腹が立つ。しかし、ゴキとイナゴに対しては怖いので逃げるからまだ良い。

蚊は怖くはないから正々堂々と戦っているのに、毎回吸われた後にしか殺めることが出来ない。こやつのせいで、夏が嫌いになるほどだ。

今日の出勤道は、水溜りという水溜りを目がけて走った。蛇行しようが可能な限り水溜りにタイヤを突っ込んだ。ぼうふら退治が目的だ。

ぼうふら自体に罪はない。まだ人の血を吸わない彼らの赤茶色のルックスは、無垢な子どものようでさえある。

しかし、彼らは吸血鬼に変身する。悪事を働かないうちに摘んでおくことが大事だ。

公道の水溜りに、ぼうふらはいなかった。むかついたので、出勤前の入浴後、職場近くの山道に入り、カブトムシが出そうな木々の辺りの水溜りを中心に、ぼうふらを探した。

いたいた! 大量のぼうふらが、水浴びをしてやがる。猟師のように俺は近づき、彼ら目がけて長靴で踏みつけた。何度も何度も足を振り下ろし、邪悪な敵にホロコーストを終えた独裁者きどりで、木々の隙間を後にした。

車に乗った。かゆい。手に、首に、ほっぺに、たくさんのふくらみが・・・。わが子に対する虐殺に憤った親から集団攻撃をくらったみたいだ。いらんことせんかったらよかった。

今年もくり返される蚊との戦い。この緊張感は無比だ。 薬局でムヒを買って出勤した。今日のところは負けといてやる。 

2 件のコメント:

Takabo さんのコメント...

蚊にくわれる(って越中方言?)と思うと、憂鬱だよね~この季節。。
タイミングの良いことに、今日会社で腕をやられた模様・・・。
明日から無比必携です(爆)

管理猿まえけん さんのコメント...

>TAKABO
富山の蚊は関西より確実にでかい! 吸う量も半端ちゃう(笑)
ムヒは名商品だわ。無比だわ。
ライブ告知メール送ったんでよろぴく!