2008年12月8日月曜日

四字熟語に絡みつく

英語だけでなく、偉そうに国語も教えている。読解に関してはプロの域であることを自負するが、英語では英単語、国語ではことわざとか四字熟語に関する俺の知識は浅い。言葉の知識は、定義を見て覚えるものではなく、使用場面での雰囲気と、字面のイメージで捉えて、いつのまにか既得知識に浸透していくものと思っている。

だから、個人的には単語や熟語、ことわざなんかを暗記しようと思って取り組んだことはないのだが、教える時にフォーマルな定義づけをしてあげる必要が多々ある。そのために定期的に各種の辞書をあたる機会が多い。

今日は、ダイソーで売っていた「四字熟語辞典」で調べ物をしたついでに、色々と他の四字熟語も見ていた。知らない知識がかなりあるが、覚えよう!という気にはならない。ただ、字面から受けるイメージ、音的な味わいを楽しみながら、そして、定義づけられた意味と字面のイメージギャップに興味を抱きながら読んでいた。

すでに知ってはいるものの、いくつか気になる四字熟語があった。ツッコミ対象になる四字熟語をピックアップする。

①「鴛鴦之契(えんおうのちぎり)・・・夫婦が仲むつまじいことの例え。

以前から思っていたのだが、どう考えてもマイナスイメージしかわかない字面である。「鴛鴦」はオスとメスのオシドリを意味するらしいが、字面がかもし出すイメージに、平和的なイメージを感じることができない。

「怨」という漢字がある。「うらむ」というマイナスイメージの言葉だ。この「心」を取ったものを「鳥」の上に乗っけたものが「鴛」である。どう考えても、定義にあるような「仲むつまじさ」は感じられない。

だから、ずっと、「怨みを抱くもの同士が復讐を誓う契り」だと思っていた。中国人は契りが好きだから、血判で秘密結社結成式に用いられる言葉だと思っていたが、どうやら違うみたいだ。未だに違和感がある。他の辞書やネットをあたって由来を調べようと思う。

②「活溌溌地(かっぱつはっち)」・・・いきいきと活動する様子。

これはイメージと定義が見事に合う。字面にはエナジーが満ち溢れている。「溌」を2つ並べたあたりに、気持ちの高揚が見て取れる。見ているだけでサプリメントになりそうな四字熟語だ。

音からは「ミツバチハッチ」を想像する(単純な思考回路だからこそなせる技だが・・)。
この四字熟語は、魚が跳ねる様子から出来たものらしいが、「蜜蜂溌地」でもいいような気がする。中国の濁った河を跳ねる魚の活発さは、あまり気持ちよいものではない。蜜蜂の活発さのほうが心地よい。 さらに、ハッチはみなしごだ。いじめを乗り越えた先にある「溌地」だ。脳天気なだけの活発さではない。だからハッチを中国人に紹介してあげて、新四字熟語の定義を求む。


③「奇奇怪怪(ききかいかい)・・・非常に怪しく不思議なこと。

これは手抜きだ。中国人のいい加減さが出た言葉だ。字面はどこを切り取っても奇妙で怪しい、金太郎飴みたいな熟語だ。ただ、音を連呼していると、動物の奇声か、皮膚疾患に苦しむ患者のうめき声にしか聞こえない。怪しくもなければ不思議でもない。

④「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」・・・正しいと信ずることを堂々と議論するさま。

政治家がよく使う言葉だが、これも中国人の手抜きから出来た言葉だ。ただ、「奇奇怪怪」と異なり、金太郎飴的な面白さはない。それよりも、この言葉からは定義どおりのイメージを抱かない気持ち悪さがある。何だか悪霊に憑かれてガクガクするイメージがある。
政治家には、「侃侃諤諤」の字義をふまえて、しっかり議論してもらいたい。

⑤「子子孫孫(ししそんそん)」・・・孫子の代まで代々。

中国人の18番、意味の強調大げさパターンの典型だ。 続きすぎ!

⑥「残念無念(ざんねんむねん)」・・・非常に残念なさま。

何でも根に持つ中国人の背景には、この過度の悔しがり方がある。悔しがりすぎ!

⑦「不承不承(ふしょうぶしょう)」・・・仕方なくものごとを行うこと。

承らない×2。 絶対口を割らないスパイのような強情さを感じる。
いいかげん折れようぜ!  嫌がりすぎ!

だんだん、中国人気質批判になってきたので、今日はこの辺で。でもまだまだツッコミ満載の四字熟語がある。四字熟語は、高尚な言葉でもなければ、教訓めいたものでもない。現代の日本人からみたら、究極のユーモアの宝庫だと思う。ツッコミをまた入れたい。

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