2008年12月22日月曜日

「24」

「24」に尋常ではないほどのめりこんでいる。

どれくらい尋常ではないかというと、その時間のかけ方が強烈だ。

俺が「24」の存在を知って、初めて見たのが10月29日だ。ちょうど緑内障手術から退院した後であり、目のリハビリ期であったのだが、俺はいきなり酷使体制に入った。

「24」の1シーズンは、2話ずつ収録のDVD全12巻から成る。1話は約40分であるから、1巻は約80分収録である。つまり、1シーズンを見終わるには960分(16時間)必要なのだ。

これを俺は、10月末から見始め、今日現在、約50日が経過したが、この間にシーズン5までを見終え、昨日からシーズン6に突入したのである。

シーズン5を見終わるまでに必要な時間は、約80時間だ。それを50日で消化したということは、1日あたり約1,6時間見ていることになる。

元来、映像文化が生活に根ざしていない俺にとって、この時間の使い方は驚きである。人生で初めてといってもよいくらいの、映像どっぷり傾向にある。それほど面白い。

政府秘密機関であるCTUという、「テロ対策ユニット」を舞台に、ご存知、ジャック・バウワーとテロリストとの対峙が基本テ路線なのだが、一般的な勧善懲悪ではない深みがある。

ダブルスパイは当たり前、昨日の味方が今日の敵となる事例がたくさんあり、誰を信じてよいかわからない。

従来のテロリストが登場する映画ならば、最後はテロリストが捕まり、正義が勝つ!という縮図で終わるのだが、「24」では平気でテロルが成就する。核爆発も起これば、ウイルスが実際にばら撒かれる事態も発生する。

また、正義の味方のジャック・バウワーにしても、偏狭な家族愛と、政府への忠誠心から、非人間的な暴挙にも出る。

すごく好感を持っていた奴が、ある日嫌悪感を抱くやつに変貌するかと思えば、その逆もある。

また、登場人物の中で、「こいつはずっと生き残るやろ?」と思っている人が、どんどん殺されてキャストから消えていく。その逆に、意外と長く残るキャストもいる。

作品全体に、「絶望感」が貫かれていて、どんな結末になってもつらい。おまけに最後がハッピーエンドで終わらない。そして筋が読めないのだから、面白くないわけがない。脚本家がすごいわけだ。ぶっ飛んでいる。

作品の思想的な面では、シリーズが進むに連れて、かなりの迷いとフォローがなされているように思える。アメリカ:正義、イスラム:悪という構図に陥りやすい事件展開であるが、途中で、多くのイスラム教信者は、テロリストを憎む存在であり、純粋な信仰者であるというフォローをいれる場面が設けられていた。台本を書く人も苦労しているのだなと思った。

本来、この手の作品はフィクション的要素が強いのだが、9.11テロが実際にあったアメリカにおいては、いつ同様の事態が起こってもおかしくない世情があるので、爆発的ヒットしたのも頷ける。

それにしても、アメリカという国は、強くあらねばならない十字架を背負った国であると改めて思った。多人種、多宗教、多信条、まさにるつぼ状態だ。その中で、全体として強くあらねばならない、そして法の前に自由であるという呪縛が強すぎて、国家としての存在自体が、入植当初から矛盾を前提とした国である。どれが正解かを定めるのが、あらゆる局面において困難な国である。

こんな国が世界の大国として長らく君臨してきて、いまは経済的な部分から地盤が揺らいできているのだから、今後の展開が見ものである。

まあ、何にしろ面白い。個人的独断で、好きなキャストをランキングする。

第1位・・・ クロエ  
初めて見た時は、キャストのミスチョイスとも思ったのだが、慣れるにしたがって、味わいある性格と、強烈な作業力に脱帽である。この人選をできる「24」スタッフはすごいと思う。

第2位・・・ジャック・バウワー
コメント不要。だが、娘のキムは、ワースト1位。ほんと嫌い。

第3位・・・名前忘れ パーマー、ローガン大統領のガードマンであった人。
セリフが少ない中での存在感は、主役以上にすごいと思う。熱き忠誠心を持つが、尺度がぶれない寡黙な人格者。

第4位・・・オードリーとおやじの長官
ジャックの前妻テリーの存在感を消し去るほどの存在感。超タカ派のおやっさんと含めて、魅力あるキャストだ。シーズン6ではまだ見ていないが、死んでいそう・・・。

第5位・・・ニーナ
ある意味衝撃度ではナンバー1だ。正体がわかるにつれて、完全なる悪の化身となる。この人ほど、正邪両方の役回りを出来る人はいないと思う。すばらしき名優だ。

一昨日の忘年会では、盟友から、CTU本部電話の着信音を頂いた。バイブにしていることが多いが、時々鳴らしては一人で喜んでいる。

DVD発売されている中で、残すところ少なくなった。かなり悲しい。

見れば見るほど楽しみが減っていくのはつらい。こんな気分は初めてだ。「ゴッド・ファーザー」でも、ここまでの悲しみはなかった。

見終わったら燃え尽きそうだ。BOXセットを買いそうだ。真面目に論文書きそうだ。

こんな映像がテレビで流れる国アメリカは、なんだかんだ言ってすごいと思う。

2 件のコメント:

ラリー さんのコメント...

早っ!ww

きましたねシーズン6。ちょっと入りが強引で「へっ?」てなりましたが、そんな心配は無用です。興奮の右肩上がりは尋常ではありません。お体に触らぬように...w

イラク、アフガンの情勢悪化、オバマの大統領就任...まるで現実が24を追いかけているような感じになっている気がするのは中毒患者だからでしょうか?

ボクはシリーズ通して一番正しい判断をして来た人は誰か?という観点からよく見るんですが、無論ジャックはおいといて、最後にブキャナンにグッと来ました。もうこれ以上は言いません!w

いってらっしゃーいww。

ちなみにボクはゴルフクラブと一緒に買いますよ。DVDボックス!w。

管理猿まえけん さんのコメント...

>ラリーさん

きたでしょう?(笑) ブキャナンは初めt登場した時、「あ~、CTUのお偉方でジャックの邪魔をする奴ね。」と冷めていたのですが、なかなかどうして。

立場をわきまえた上で、最大多数の幸福を常に算段し、誰にたいしても公平な態度を取れる彼は素晴らしいです。理想の上司ですね。

BOX買いますとも! 1つとして無駄な場面の挿入がない「24」見直す価値ありまくりです。

28日ライブ、ほんまよろしくです。前日リハ時にでも貴スタジオで、「24」談義を致しましょう(笑)