2008年12月3日水曜日

オルタナティブ

オルタナ・カントリーという言葉が聞かれて久しい。誰が名づけたか知らないが、カントリーに限らず、90年代から使われ出した「オルタナティブ」という言葉は、あまり好きではないが、幅広い意味合いを持っていて、なかなか上手い言葉だと思う。

だが、オルタナ・カントリーという言葉で使う時の、alternative という単語を英語圏の人がどう理解しているのかはわからないが、英和辞典の字義はどうもしっくりいかない。

①二者択一の  ②型にはまらない ③非体制の

とあるが、①は論外として、②、③は、それしか対応する言葉がないのだろうが、どうもしっくりこない。

②型にはまらない と言ってしまうと、それまでのカントリーが、杓子定規で変化のないものに思えるし、③非体制にしてみたところ、カントリーは確かにアメリカの良心を歌ったような、文部省的な曲も多いが、それがすべて体制派かといえばそうでもないような気がする。

字義として簡潔に定義することは出来ないのだけれど、オルタナ・カントリーという言葉を俺は、「米国の陽気さに英国の知性と憂いが混ざった音楽」と解釈している。
ただ、この通りだと、矛盾もいっぱい出るが・・。

たかが誰かが名づけた音楽ジャンルであり、根底は全てロックであるから、別に何でもいいのだが・・・。

よく、オルタナ・カントリーと称される「ウィルコ」であるが、彼らの音楽は何度聴いてもせつない。胸を締め付けられる。何だろうこの憂いは??

今日は休み。年末掃除の初段階として、CD棚周りを整理したのだが、ウィルコ繋がりのルース・ファーを聴きながらしていたのだが、このユニットでは、憂いよりも緩さと前衛的な職人の気質を感じるのだが、ウィルコで聴くと、どこまでもせつない。

たまらなくせつないなかに、毒舌の歌詞がある。一見、反体制のようでもあるが、全面的な反抗ではなく、従うけどちょっと言わせろ!的な、いい意味での知的な揶揄となっている。

オルタナ・カントリーに感動しながら、オルタナティブに掃除を続けた。早い、迷わない、荒っぽい、不謹慎・・・。これぞ男の掃除!というものだった。少しずつ整理しながらといった、エレガントな掃除は気に食わない。いらないものは、部屋隅に放り投げながら、てきぱきと進めた。

捨てるか残すか、①二者択一のものは、迷わず捨てるほうを選んだ。

整理されていないプラスチックの収納ケースからは、数年前に行った耳鼻科の薬や、キャップを失くした、きりたんぽみたいになった糊が出てきた。分別する時に、錠剤の薬が可燃、不燃がわからなかったので、②型にはまらない基準で、迷ったらティッシュで包んで可燃物に入れた。燃えるだろう。包んだのは、せめてもの隠蔽である。

処置に困ったのが、ある意味③非体制のお守り系のものである。5年前のお守りが、埃まみれで出てきた。隅の方は、きりたんぽ糊がついたのか、べとべとしているし、安物万年筆のインクも沁みている。

こういうものは本来、神社に行って左義長とかいう日に焼いておくべきものなのだろうが、うっかりうっかり・・・。発酵寸前だった。

神様には申し訳ないが、破れた俺の靴下で包んで可燃物に入れた。臭うが辛抱して欲しい。俺はオルタナティブな男なのだ。

明日以降も時間を見つけて掃除と整理をしていきたい。

義母は俺の型にはまらない掃除の仕方にやきもきしているようだった。日頃から俺の荒っぽさには手を焼いている義母である。ルース・ファーを大音量でかけながら、がっつんがっつんと音をたてながら掃除していく俺の様子を時々見に来ては、何か言いたそうだった。明らかに不満と不安が渦巻いている表情だった。

義母が長年主婦稼業で培ってきた掃除に対する認識を、一瞬にして変えられるかのような、俺の掃除っぷり!。 理解はできないだろう。

「もうちょい静かに掃除しられ。」とでも言おうとしたのだろうか、義母の口が動き出す瞬間に、俺は目で威圧した。「何も言うな。僕オルタナーなの。」

オルタナティブという言葉の定義が思いついた。「従来の価値観、常識にはない」というものだ。

これがしっくりくる。 掃除で疲れた。オルタナティブに風呂に入り、オルタナティブに寝る。

2 件のコメント:

ラリー さんのコメント...

ウィルコ僕も好きですよ。

ちなみにそんな事を日記で言ってたら、それを嗅ぎ付けてこういう若者がウチに宅録音源を「ミックスしてくれ」とやって来ました。

「turntable films」
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=1001213545

若いのにコイツらなかなかやりよりますねん(--;)。
いづれonestep beyondに呼んでやっつけてやろうと想ってますがw。

管理猿まえけん さんのコメント...

>ラリーさん

写真見ました。音聴いてないけどウィルコの香りする(笑)

潜在的にクレバーな憂いを帯びた若者を見ると、京都を感じます。憂い風味のおしゃれですし、これは少なくとも僕の世代以降のおしゃれさです(笑)。
なんだか羨ましい(笑)イベントで対バンさせてください。仲良くなりたいの(笑)