2007年10月5日金曜日

詠み人知らず

富山県高岡市は大伴家持さん縁の土地でして、毎年、古城公園という場所で、数日に渡り万葉集を朗誦する行事が行われています。衣装から本格的で、全国からその筋(893みたいやな)、もとい、「言の葉」に見せられた御仁が朗誦に来られます。昨年見に行ったのですが、夜の暗闇の公園内の湖上(池上、沼上)の特設ステージにて行われる幻想的なステージは、ファンが多いみたいです。

万葉集つながりで、「万葉歴史館」という粋な社も高岡にあるのですが、そこのボスに当たられる方が、「かぐらうた」元締めの恩師であり、そこで働く方が、前の会社で仲良かった方の親戚であることを、ここ一週間の間に知り、何かの縁を感じています。

通信教育で大学の勉強をしていた時、「国文学」のレポートで、「万葉集の名前の由来について、4000字で書け」みたいな課題があり、取り組んだことがあったのですが、結論は有力な説が複数あるだけで、実際のところはわからないというものでした。多分、単なるオムニバスが膨れていって、アカデミックにまとめあげらえただけだと思うのですが、「万葉集」で何が感動したかというと、数々の文献で見られる「詠み人知らず」という表記です。

「作者不明」「伝承」ではなく、「詠み人知らず」・・・。

この言葉をずっと曲で使いたくて、詩の言葉の一部に自然に降臨してくれる機会をうかがっていたら、「あるべく」という曲で、ついに降臨してくれました。

一部紹介 「冬のイマジン 雪解け知らず  紡いだ言葉 詠み人知らず」

何がどうと説明する気はないのですが、ここの部分を歌う時に、得体の知れない感情の高ぶりを覚えます。きっと「言の葉」が僕にだけもたらすプレゼントのような気がします。

「あるべく」・・・、名曲ですよ。手前味噌ながら、音のない絶賛レビューでした。

2 件のコメント:

かぐらうた元締め さんのコメント...

「親戚」ってのは初耳ですぞ。
縁というやつは不思議で不思議で笑えます。

読み人知らず。

管理猿まえけん さんのコメント...

そうなんです。僕もびっくり。元締めの恩師の部下にあたる方らしいです。

今週中に伝馬いたします。
詳細は別途報告しますに。