2007年12月30日日曜日

雪が降る町からの便り

ユニコーンの名曲ですな。昨日の俺の愚痴が通じたのか、今日は荒れ模様の天気で、夕方から、粉雪が降り続いています。たいして積もりそうにない雪ですが、10センチくらいは明朝にありそうです。

今日は書店巡りをしていましたが、移動の車中から、町並みを眺めていると、随分、県外ナンバーの車が車庫に止まっていて、帰省される側の県に住んでいることを実感しました。

僕が大阪に帰るのも帰省ですが、多くの場合は、地方都市から都会に移住する場合が多いので、いつも、僕の進行方向の車線は空き空きで、あまり、帰省と言う感慨はなかったのですが、こうして、我が住む県に都会のナンバーの車が多数いるのを見ると、故郷としての存在感がある町に住んでいることを嬉しく思います。

といって、帰って新聞を見ると、大型スーパー初売り告知が広告掲載されておりまして、元旦朝8時からとの事・・・。 故郷に帰ってきた人が、朝から買い物するのね・・・。
故郷のあり方としては、随分価値観の相違を感じました。大晦日に買い物行って、元旦にも買い物行く人たちの年の正月って区切りの考え方が不可解です。

ま~、人それぞれですな。過去ブログで触れたように、俺も元旦は金を使いたくて仕方なかった性質であったので、あれこれ言う資格はないのですが、「初売り」って告知自体が、語感的に違和感を感じます。

愚痴続きの数日であったので、気分を新たに書棚をめぐり、立ち読みで2冊完読しましたが、購入にはいたらずじまいでした。

俺の好きなジャンルのドキュメンタリーものを中心に見ると、すでに研究されつくしている分野の隙間もの、補筆ものがあるだけで、購入するほどではないので、立ち読みで終わります。

ミステリーものを物色すると、帯や、表紙ばかり派手で、数ページをめくって入っていけそうなものがないので、斜め読みで終わります。

歴史物は相変わらず、素晴らしいであろう作品がたくさんコーナー化されているが、俺の想像力では、入れないのですな。特に歴史小説がどうも未だに苦手です。巨匠の数編は読むのですが、全般的に時代劇化していて、安定感ある読書タイムにはなるけれど、外さないかわりに、後に残らない。いや、残るのですが、複数の作品がガンボっていて、個が見えないのですわ。おまけに、歴史小説を読んだ後に、その舞台となる土地を訪れると、妙に頭でっかちになって、木を見て森を見ない状況に陥る経験があるから、これは尚更性質が悪いのです。

俺のキャパが狭いところに起因する好き嫌いでありますが・・・。

新書コーナーは、乱雑で、タイトルだけは秀逸なんだけれど、どれもこれも、1時間で立ち読みできるものばかり・・。京都の御大に教えて頂いた、気になる本は入荷してないようで、明日また、大型店を覗くことにします。それにしても、新書ブームなのかね?版を重ねる名著はあまりない気がしますが・・・。

今年になって、特に思っていたのですが、文庫本、新書方面に、出版社が乗り出しすぎじゃなかな??? 暖簾分けみたいで、必要性を感じません。

どこの出版社も、文庫や、新書に乗り出した最初は、独特のこだわりを感じて、俺も、帰依する何かをそこに見出すのだけれど、少し立つと出るわ出るわ、節操のないチョイスが。画一化が進んでいますな。

素晴らしい書籍はたくさんあるはずなのですが、とにかく探しにくくなっている。タイトルがどれもいかしているので、目移りして、自分の読みたい本道を外れてしまう。それが、素晴らしき枝であればいいのですが、よれよれの細木で知的好奇心の繁栄がない。個人的な主観とは言ったものの、出版レベルに到達する最低限の筆致は確実に落ちている気がするがどうだろう?

あれこれ言っても仕方がないし、明日は、今日、品定めした数点を購入して、初読みに備えようと思います。正月は、日本古来の厳かな正月を、喧騒の中で疑似体験し、その後は家にこもる予定です。パソにも触れないかもしれません。

明日書かないかもしれないので、皆様に>

今年一年、お世話になりました。秋に始めた拙ブログですが、書けば書いたで楽しいもので、すっかり日常の暮らしのひとコマになりました。毎日、拙文を垂れ流していますが、本人は、快便状態で満足しております。コメント、メールでの返答、色々ありがとうございます。来年も、日々綴る予定ですので、覗いていただければ幸いでございます。

来年は、人生の感動メーターを吹っ切る予感が致します。あらゆる刺激に敏感でいたいと思います。皆様、良い年越しと、穏かな新年をお迎えください。

                                                雪の降る町より

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

このブログ、僕はとても楽しみにしていました。
来年もよろしくお願いします。

管理猿まえけん さんのコメント...

サイトウ様、こちらこそ、貴写真ブログを大変楽しみにし、大変影響をいただいています。あけましたが、ことしもよろしくでございます。法曹界の心ある芸術家として、たくさんの刺激を今年もよろしくお願いします。