2008年1月27日日曜日

ライブ後記

昨日の「さむでい」での「ほうるもん」ライブ、なんともいえない高揚感と浮遊感の中、ライブが出来て、いい夢を見てゆっくり寝れました。本日の仕事も精力的に、活力に溢れております。

個人的には、終盤で歌詞を間違えるという、もっとも忌むべきミスをしたのですが、自分の中では、集中していなくて間違えた感じではなく、音に集中しているため、ライブ中に言葉の乗り方を試していたかのような間違え方で、少し昨夜は悔やんだのですが、今日になってみると、あまり尾を引いていません。色々な模索の仕方がございます。

カラスさん、馬川さんという方が、共に出演されたのですが、お二方とも、それはもう、個を出し切った絶妙の色を出されていて、好き嫌いのレベルを超えて、感動したり、笑ったり、興奮したりしました。

馬川さん(勝手に実名だしてすみません。ここにたどり着かれないことを願います。)、この方は、仏のナビゲーターなのですが、その思想感が、瀬戸内寂聴さん的というか、壊れ方が、俗物丸出しというか、とにかく、偽善の香りの全くない、いかしたナビゲーターなのです。5年前に一緒にさせていただいた時の唄も多くあったのですが、唄の温度はびっくりするくらい、今回の方が伝わりました。悲しくてせつなくて、メロはメロウなのですが、妙な明るさというか、突き抜けた感覚を味わいました。流行の「千の風に~~~」という曲よりも、美化されていない醜さの中にある清さを感じました。

カラスさん(勝手にホーリーネームだしてすみません。ここにたどり着かれないことを確信しています。)、このおっさんは、アコギ、オープン、スライドのみで、えげつないブルースを発信される方なのですが、偏狭で、情けなくて、それでいて、芯がある。生まれる人種を間違えたかのような、南部の香りがあります。中原中也の詞の引用があったのですが、完全に昇華されているというか、紡ぐ言葉の温度が、非常にマイルドで、かえって怖さを感じます。素晴らしきブルースでした。

このお二方とも、お子様は高校生ということで、先人の馬力と穢れ無き魂に感動しました。

カラスさんが、ライブMCで、「まえけんは、キュートだキュートだと思っていたのだが、何でキュートなのか考えていたら、あ、そうだ、動物の香りがあるからだということに気付きました。人間が動物を愛でるキュートさがある。」と言っておられたのですが、俺には最高の褒め言葉に感じました。
先人から愛でられる小動物の俺、自信を深めましたよ。

「ほうるもん」の前にこちらで組んでいたバンド、「えんころ」。そのバンドのベースの御仁が、お客さんとして来てくださっていて、ライブ終了後、温かい言葉をかけてくださったのですが、言葉を再現したくないくらい、嬉しい言葉でした。

「ほうるもん」、どんどん進化しますよ。「チープハンズ」とのかっこ良さと種類は違いますが、目指すベクトルは同じで、楽しみで、幸せで、音楽人としての喜びを感じます。

それにしても、ライブ中の気持ちの高まりは、年々、得体が知れないものになっていっている。それが、コントロール出来ないものではなく、高まりの中で、浮遊できる気持ちよさが出てきている。これが、俺の中のグルーブ感だ。

ライブが終わった後には、次なる曲のアイデアが生まれてくる。1つ1つ感受性に向き合って、新たな出会いを大切にしていきたい。素晴らしき夜に祝杯をあげて、明日に向いていこう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

参戦出来ず残念でした。。ゴメンネ~~
でも、無事上手いこといったみたいで良かったです!
次回の告知待ってます~♪

管理猿まえけん さんのコメント...

タカボ、ありがとう。上手くいったかはわからないのですが、楽しかった(笑)
次回、早く計画できるように、稽古、頑張ります。