2008年5月23日金曜日

~の日

数日前だが、奇妙なのぼりを見つけた。通勤途上の道に立っていたものだが、「毎月20日は犯罪抑制の日」というものだった。

すごいキャッチコピーだと思い、数日気になっていた。

「抑制」という言葉がすごい。毎月20日には犯罪は辛抱しなあかんで~!意地でも抑えるで~~! といった滑稽さを感じずにはおれなかった。どこの団体が出しているのぼりかをしっかり確認すればよかったのだが、今日見たらなくなっていた。きっと20日前後数日だけ立てるんだろう。

おそらく、町内会レベルのものだと思うが、もうちょいましなスローガンはないものか?
大人が数人集まって出した知恵の結晶がこのコピーじゃ、町内のレベルを疑われる。交通安全協会のものならば、しっかり噛み付きたいくらい稚拙だ。来月確認しようと思う。

「~の日」といったコピーが民間でも安易に垂れ流されるようになったのはいつ頃からかはわからないが、最初にやりだしたのはパチンコ屋のような気がする。わけのわからないイベント名だらけで、毎日イベントだ。

最近はパチンコに行くことはなくなったので、実情は知らないが、CMや新聞で毎日垂れ流される、軽薄な特別日設定に少し辟易している。

「毎月1日はメガトンデー」みたいなコピーがあって、翌日には「水曜日はミラクルデー」といった具合だ。両日の違いは何??? いっそのこと「~の日」を設定しないほうが良いような気がするのだがどうだろう?

パチンコ屋に始まり、スーパー、ガソリンスタンド、ドラッグストアが、やたらと「~の日」を作っている。

「今日は冷凍食品特売日」みたいなことをのぼりまで用意してアピールされると、ついつい買いたくはなるが、よくよく考えると、それ以外の日はしっかり儲け取ってますで!というアピールの裏返しだ。
エブリデイ・ロー・プライスといったシンプルなコピーを通年で示す店か、いっそのこと「~の日」アピールのない店の方が、間違いなく良心的な気がする。

ドラッグストアなんかは、「本日ポイント2倍日」なんてものに、のぼりまで用意しているが、ポイントよりディスカウントに出来ないものか? アピールの仕方としてはしょぼくて情けない。ポイント欲しさにシャンプーまとめ買いするかな~? 
うちの嫁はしていたみたいだ・・・・。おい! 

だいたい、派手な広告ほど胡散臭い。「~の日」という主旨からはそれるが、全国チェーンの紳士服屋の定番となっている、「2着目1000円」みたいなイベントも気にくわない。

2着目1000円なるんやったら、1着安くせんかい! 誰も好き好んで2着も、おべべ買いたいわけじゃない。以前買ったことがあるが・・・・。おい!

それにだ、紳士服業界、閉店セールしすぎ! つぶれるんや?と思わせて生き返り、その度にびっくり値引きをかましてきやがる。

「9割引き」とかあかんやろ? お前らなんぼ乗せとったんや!と言いたくなる。
この業界も普段からほとんど値引きをしない店のほうが、信頼がおけると思う。

ただ、色んな商売の方法があって、「~の日」や「閉店セール」なんてものが多いのは、それだけ効果があるからだろう。まあ、よしとしよう。

ところが、冒頭に戻るが、「毎月20日に犯罪抑制の日」というのぼりとスローガン、効果は限りなくゼロだろう。むしろ、しょうもない経費をかけてのぼりを作成したことの方が犯罪であるような気がする。

強盗を犯そうかと思っていた奴が、偶然みかけたのぼりを見て、「そうか~、今日は抑制せなあかんわ。」と思うだろうか? 仮に思うような人情味あふれる唐草風呂敷の泥棒さんがいたとしても、20日を過ぎたらやつらは決行するだろう。奴らの性質だからだ。

何の目的を持って考えたスローガンかは知らないが、犯罪を抑えるために特定の日を設けることのナンセンスさを誰1人正さなかったのだろうか? お笑いコントのネタにもなりゃしない。ばかばかばか!

どうせ作るなら、もっと気の利いたものを作って欲しい。

「毎月20日は、懲役割り増しの日」とか、「毎月20日は留置延長の日」とか、「毎月20日はポリチャカ解禁日」とかならば、ユーモア分かる泥棒は、犯罪の根本自体を見直さないか? ユーモアは大事だ。

ユーモアといえば思い出したが、以前働いていた会社のボスが、全体会議の訓示で交通安全にふれ、「飲んだら飲むな 乗るなら乗るな」と言っていた。どうせ~っちゅうねん!

主旨がそれてきたところで終わる。俺のブログはエブリデー雑文の日だ。良心的だ。

0 件のコメント: