2008年3月16日日曜日

酔ってまふ。

ほろ酔いの域を通り越して帰ってきた。かなり視線が揺れている。いくら慢性酒乱気味の俺でも、今日は結構飲んだ。ピッチャーのビールを3つ俺にあてがわれ、よせばいいのに、少し隣の人に分け与えながら、しっかり飲んだ。素面なつもりだが、それなりに目は回っている気がする。

今日は、俺が富山に移住した時に働かせていただいた会社の社長と、俺が以前働いていた会社の同僚で、今は部長級の奴との飲み会だった。辞めた人間が偉そうに言えるわけではないが、今の部長に対して、俺は遠慮せずに意見を言い、社長もそれなりに論調をはさみ、楽しい飲み会になった。

以前のブログでも触れたが、俺にとって、以前勤めていて辞めた会社の社長と数年経っても交流が持て、色々話せるのは、働き人冥利に尽きる。

営業人時代の俺の懐かしい過去から、俺が獲得してきた新規顧客の続報まで、色々聞かせていただいて、同窓会的な和やかなムードで時間は過ぎた。

結構高給な料理屋の一品一品に舌鼓を打ち、楽しい時間を過ごした。

今の俺の仕事がどうなるかわからないが、俺が今の仕事に飽きたら、ポストは用意しておくから戻ってきてくれといった依頼(以前から度々言われていたのだが)も重ねて受け、俺にとっては、実に鼻高々な時間であった。

それなりに俺の住む町では名の知れた企業の社長から、今も直々に飲みの誘いを受け、カムバックを嘆願される状況というのは悪くない。なんか勘違いしそうなほど、俺の営業マンとしての素質にうっとりする。

回顧談で申し訳ない。俺は営業マンをかじっていた。俺が勤めだした会社は萌芽期にあり、顧客も少なく、耕す新地がたくさんあった状態だった。生まれて初めて名刺を持ち、社会的接点を持ち出した俺にとって、営業という仕事は楽しくてしかたがなかった。

俺が生業とした営業品目は、あらゆる業種に踏み込める、作業品目全般を扱った会社であったので、俺にとって、営業の日々は楽しくて仕方がなかった。色んな会社の社会見学を毎日しているみたいで、俺は好奇心が示す方向に従順に、ひたすら飛びこみ営業を重ねた。

単なる好奇心の発露であったのだが、営業成績は抜群に良かった、時代的な潮流だったのかもしれないが、他の営業マンが苦戦している間も、俺は成績抜群で日々を過ごした。当たり前のことをしている認識しかなかったのだが、今から思えば、営業マンとして立派な仕事をしていたのだと、人並みに誇りに思う。

俺はその仕事に不満はなかったのだが、講師という仕事をしたくなり、社長に通信大学で単位をとり、卒業資格を満たし、その後、塾なんかで教える仕事をしたくなったといった旨を伝えたのは、俺が働いて5年後経った頃だ。社長(当時は専務)は、俺のスクーリング時期を配慮するから残ってくれと慰留してくださったが、俺は甘えを断ち切るため、そのご厚情を排した。そして肉体労働で日々の修練をした。

その間も、俺が勤めていた会社は発展を遂げ、今や立派な地方の民間企業として、法人税をたくさん払う企業になっている。

俺は、この会社を辞めた後も、色々未練が無かったわけではない。俺が遠距離バンドのチープハンズを続けることが出来たのもこの会社の社長のご厚情であり、仕事も毎日忙しかったが、俺は毎日昼寝をする時間も持てた。そして、在職中も他の社員には内緒で飲みに連れて行っていただいたりした。

そんな俺にとっては感謝しきれない社長と、退職後10年近く経った今も交流を持つ事が出来、飲みに連れて行っていただき、ことあるごとに復職を勧めていただけることは、リーマン冥利に尽きる。本当にありがたい。

俺がこれだけ前職の社長にかってもらえるためには、俺なりに自負心もある。
営業職という立場上、どんなに人間的相性が良くても、成績が悪くてはどうにもならない。俺は決して、人当たりが良かったり、第一印象が良いタイプではない。

しかし、俺は営業マン時代を通して、自分が訪問する会社に、自分が売ろうとする商品の良い部分だけを言った覚えはないし、むしろ購入者の独り言のように、客観的な商品説明を述べていた。そして、心にもない言葉は絶対に吐かず、門前払いの相手にでも、アポイントが取れるなり、拒否されるなり、結論が出るまでは通い続けた。そして、とにかく誠意を見せた。成績自体は、びっくりするくらい良かったのだ。 きれいごとで営業は出来ないが、綺麗過ぎると営業は秀でるのだ。

この仕事時代の俺の仕事ぶりが、今のこの会社の発展を産んだとまで自惚れる気はないが、とにかくすごいエネルギーと本質で歩調を進めた履歴は確実にある。

自慢みたいなブログかもしれないが、自分の中で誇れる事実なので、俺は自信を持って記す。退職後10年近くたって、今でもそれなりのポストと給与提示をもって復職を迫られる自分を、自惚れはしないが、誇りに思う。そして、存在意義として自信を持てた。社長には感謝のしようがない。

俺の結婚式に参加していただき、俺のバンドに対する休日設定にも理解を示してくださり、在職中、そして退職後も変わらぬラブコールを送っていただける社長・・・。今のところ俺は昨年立ち上げた塾を発展させて、バンドが定期的に出来ることにしか興味はないが、いつも変わらぬスカウトをくださる方が存在するというのは、何よりの俗的レベルでの安心にでもなるし、魂レベルでの熱さも高まる。

高級料理に舌鼓し、色々自信を深めた日だった。自惚れとはちがう、自分の中でしっかり自信を持っていい部分を美味な料理と共に確認できる俺は、ロッキンな感情をもてないほどの幸せ人かもしれない。

幸せな曲を作った。飲み会のトイレで浮かんで、今、詩が2番まで頭で完成した。幸せを吐露するのは、悲劇を吐露するよりも人間的キャパが必要だ。なんかまだ、言葉がシチュエーションに負けている気がするので、披露はまだ先になりそうだ。

楽しかった。自信を再確認した。幸せな曲へのヒントを得た。目がまだ回っている。酔いどれオヤジは変換キーをしっかり押せているか不安だが、明日、しっかり音を鳴らす。練習時間に奏でる音は、少しは年輪を出せているであろうと思う。社長、ごちそうさまでした。3リットルのビールを腹に・・・。 誤植必至の酔文、ここに極まる。

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